6月に入りました。
コロナ禍のなかで3回目の梅雨を迎えます。
梅雨時は、マスコミで「歯と口の衛生週間」が報道されるため
患者が増える時期です。
しかし、患者さんにとってはいまだに、
「歯医者は感染リスクが高いところ」です。

そのなかで、傘の忘れ物や、突然の土砂降りでのキャンセル、
待合室にカビが発生など、毎日面倒な事件がおきがちです。
そのため、「患者さんに見せる感染予防」を強化しましょう。

すでにコロナ対策も2年以上が経過し、
清潔感が失われているところもでていると思います。
次のチェックポイントで院内を見直しましょう。

1.ポスターなど2年が経過して古く汚れていませんか?
汚れたり破れたりしていたら、新しく作り直しましょう。

2.受付のビニールやアクリル板が汚れたり曇ったりしていませんか?
この際、新しいものに交換することも考えましょう。

3.自動体温計で計測しない患者やアルコール消毒をしない患者が
横行していませんか?
医院の感染予防体制にクレームがでた医院もあります。
自動消毒液噴出装置付自動体温計の設置や、
あえて受付が体温計で計測することも検討してみましょう。

4.待合室の椅子のソーシャルディスタンスの表示は汚れていませんか?
特に座面は必ず患者さんが確認するところです。
新しく作り直しましょう。

5.いつの間にかフェイスシールドをやめていませんか?
フェイスシールドは飛沫からの顔面の感染防止効果があるだけでなく、
患者さんからみて安心感につながります。
ゴーグルと一緒に必ず装着しましょう。

6.グローブのまま、あちこち触っていませんか?
多くの人が手で触る場所が感染防止対策の重要ポイントです。
診療用のグローブを着用したままあちこち触らないことが大切です。

7.院内のアルコール清拭は続けていますか?
次のところは頻回に清拭しましょう。
①トイレ:特に、水洗レバー、洗面台の蛇口、台の手元、照明スイッチ、
②部屋の出入口:ドアノブ、照明スイッチなど、
③各種のスイッチ:エアコンのスイッチ、温度調節スイッチなど、
④器具:パソコン、レセコンのキーボード、プリンターのスイッチ、
iPad画面など、
⑤取っ手・引き出し:消毒棚のノブ、引き出しのノブ、
オートクレーブなど器具の取っ手、
⑥スイッチなど:照明ランプの取っ手、スイッチ、
ユニットのコントロールパネル、ユニットテーブルの上や前面など。

さらに、梅雨時はいろいろな事件が起きます。
傘の置き忘れや間違いはつきものです。
逆に、雨が降り出して傘がないお客様には、
貸し傘を用意している歯科医院も多いでしょう。
雨の日タオルもすぐに開始しておきましょう。

そして、梅雨時におきがちなトラブルに対して、
スタッフミーティングで対応を話し合っておきましょう。

            以上