■はじめに


第119回歯科医師国家試験の受験者数は2,837人、合格者数は1,757人で、受験者数も合格者数も過去最低でした。
合格率は61.9%で過去2番目の厳しさでした(図表-1)。
歯科医師国家試験は、2004年から急に厳しくなり、合格者数もここ数年は2,000人前後と厳しさを増していましたが、驚きの厳しさでした。



■ 新卒の状況


そのなかで、国公立大学歯学部の新卒の合格率は84.7%でした。2024年は88.6%、2025年は88.7%と増加傾向でしたが、低下しました。合格率90%以上の歯学部は、岡山大学歯学部と鹿児島大学歯学部の2校でした。

私立大学歯学部全体の新卒歯科医師国家試験合格率は78.4%で、合格率90%以上だったのは明海大学、東京歯科大学、昭和大学、大阪歯科大学の4校でした。東京歯科大学は過去10年以上も90%以上を維持しています。大阪歯科大学は2年連続100%でした。


■既卒の合格率問題


毎回思うことがあります。既卒の合格率の低さです。今年は国公立で27.6%、私立で28.0%でした。

また、私立大学歯学部では、全国の6年生の約40%が留年しているというデータがあります。彼等は卒業すらできない可能性があります。

歯科医師は高齢化によって減少し始めており、将来不足していくことがみえているなかで、6年間もの歯学教育を受けた人材が歯科医療に携われなくなるのは大きな社会的損失だと思います。

私は、私立大学歯学部に4年制の歯科技工士と歯科衛生士のダブルライセンスが取得できる「保健衛生技工学部」を作ってはどうかと思います。既卒の学生に転入試験を受けさせて3年次から編入させ、留年中の学生も2年次から転部させて、学卒として就労できるようにするのです。




■まとめ


ダブルライセンスを受験できる「保健衛生技工学部」を卒業すれば、公務員にも、歯科関連業種への就職も、もちろん歯科医院に就職することもできます。歯科界の人材不足にも対応できると思うのです。 

以上