【コラム】

明けましておめでとうございます。
といっても新年から14日が経過しました。

皆さまにはどんなお正月だったでしょうか。

さて、
来年 1月26日(日)に恒例の新春セミナーを開催します。
時間は、 13:00~17:00まで。会場は、飯田橋レインボービル 
4時間ものワンマンショーです。(笑)

昨年は歯科経営に影響をあたえる可能性のある大きな変化がいくつもありました。

  1. 令和6年保険改正の影響 ~ベースアップ評価料を算定しよう
  2. 倒産の増大
  3. 労働環境の変化
  4. 採用が厳しくなっている 採用コンサルの跋扈 初任給の増大
  5. 歯科医院の業態の多様化
  6. 歯科医院の倒産、廃業の増加
  7. 歯科医師数、歯科医院数と人口の減少
  8. 歯科衛生士の浸麻について
    などなど…。

また、今年は、

  1. 雇用保険改正の影響
  2. 厚生年金保険改正の影響
  3. 106万円の壁の影響
  4. トランプ政権の影響
  5. ウクライナ戦争の影響
    など、色々な変化が起きそうです。

安定的に医院を経営していくには、
これらの変化によってどんなことが起きるのか、起きうる可能性を予測し、
柔軟に対応できるようにしておく必要があります。

第1部では、歯科医院経営を取り巻く外部環境の変化や予想を分かりやすく解説します。
第2部では、歯科医院経営の変化、歯科医師の変化、歯科衛生士の変化、歯科スタッフの変化にわけて解説します。
第3部では、

  1. これからの開業の考えかた
  2. 口管強の施設基準取得の必要性と方法
  3. ベースアップ評価料の重要性と算定方法
  4. 定期予防管理型経営の重要性
  5. 値上がりのなかでの歯科衛生用品の価格の決め方

など、歯科医院が取りうる対策方向を分りやすく解説します。

受講料は、資料代のみ。1名様 5,500円(税込)です。
歯科新聞社、デンタルビジョン、ホワイトクロスなどから取材にくる名物セミナーです。
今年は会場だけです。ぜひご参加ください。

また後日、WEBでの振り返り受講と、DVDの販売を予定しています。
準備ができ次第ご案内いたします。

セミナー参加者は、セミナー終了後に近傍で賀詞交歓会を開催します。会費5,500円(税込)です。合わせてご参加ください。

【 2月以降のセミナー案内 】
■来年度の経営塾は、事業承継を取り上げます。
【M&D経営塾】 6月15日(日) 13:00~17:00 
会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 11,000円(税込)
セミナー終了後に、近傍で懇親会を開催します。会費5,500円(税込)
・テーマ 「歯科医院の事業承継とM&A成功のポイント」
・ゲスト講師:日本歯科医療投資㈱ 代表取締役・歯科医師 水谷 友春 先生
・事業承継を考える時期に来た医院が増えています。計画的に準備を開始しましょう。

■来年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。
令和7年度は、実務的な内容のセミナーです。参考にしていただけると思います。
興味のある回だけご視聴いただけます。ぜひご検討ください。
●すべてWEBセミナーです。
受講料:1名様 各回6,600円(税込) 
16:00~17:30または録画視聴 ※視聴期間 各1ヶ月                              
2月13日(木) 「これがポイント!口管強の取得対策」 
3月13日(木) 「これがポイント!予防歯科の導入対策」  
5月15日(木) 「これがポイント!歯科医師、スタッフのための正しい言葉遣いと電話応対」
7月17日(木) 「これがポイント!自費増大対策の進め方」
9月18日(木) 「これがポイント!歯科人材の採用と採用選考のポイント」 
10月23日(木) 「これがポイント!患者トラブル防止の説明書、契約書と同意書の作り方」
11月20日(木) 「これがポイント!診療契約と個人情報、応召義務、カルテ開示への対応」

■【歯科助手養成講座】4月27日(日)10:00~17:00
会場:飯田橋レインボービル  受講料:1名様 25,000円(税込)昼食付
院内ではできない歯科助手向けの養成講座です。
むし歯、歯周病からインプラント、矯正まで解説します。
新入社員と、2年~3年目の受付・助手の「学びなおし」に最適です。
「当日のプログラム」
10:00~12:00 歯科医療の基礎知識 
13:00~15:00 接遇の基本 挨拶、姿勢、電話応対、敬語など
15:00~17:00 歯科技工士による石膏注ぎ実習 1時間
清潔管理の基本講習  1時間

■自費増大対策セミナー
定評あるM&Dの自費話術セミナー。自費率アップの決め手です。
●1.【M&D歯科カウンセラー養成講座】
会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 30,000円(税込・昼食付)
第1回 5月11日(日)9:30~17:00
第2回 10月19日 (日) 9:30~17:00 
※各回定員20名。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。

●2.【歯科医師のための自費話術研修】   
第1回 7月20日(日)10時-18時 & 21日(祝月)9時-17時 ABC渋谷東口駅前会議室(予定)
第2回 11月23日(日)10時-18時 & 24日(祝月)9時-17時 新横浜コートホテル(予定)
定員4名様、2日間の集中研修です。   
受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・説明ツール・懇親会込     
講師: (株)M&D医業経営研究所 代表取締役 木村 泰久 
医療接遇アドバイザー 小山 美由紀 

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

※歯科経営改善ゼミナール
https://md-management.jp/improve/

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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 

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「 魅せる清潔感で転院を最小限にしよう 」

【目次】

1.はじめに
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

■1.はじめに

安全安心の医療が求められる時代になっています。患者さんは医療機関にかかるときも、清潔感を重視して選んでいます。
しかし、患者さんからは、歯科医院は清潔管理や感染予防が不十分とみられています。
清潔感のない歯科医院は患者さんから選ばれないのです。

■2. 他産業でいえばどんなこと?

例えば、食べログで4点以上の町中華レストランがあるとします。
チャーハンとギョーザ、中華風焼肉定食がおいしいと評判なので行ってみました。
確かに、料理はおいしかったのですが、ビールを飲んでお手洗いに行くとき、厨房の中が見えました。
古くて、驚くほど雑然としており、どこも油まみれで不潔に見えました。
主人の厨房着も、前掛けも茶色に変色しています。そこで手を拭いてフライパンを振っています。
トイレも古くて、ウオッシュレットもついておらず、暗くて不潔な印象でした。
さて、また来ようと思いますか?

料理は口に入るものです。
いくら味がよくても、不潔な感じがしたら、もう行かなくなる人が多いと思います。
つまり、
レストラン経営の前提として、お客さんに見えるところは、清潔感があふれるようにしておく必要があるのです。

■3.歯科医院でいえばどんなこと?

歯科医院は、患者さんの「口」を触る医療機関です。
その意味で、歯科医院にとって重要なポイントがいくつかあります。

  1. 最も重要なのが、院長や歯科医師、歯科衛生士、スタッフの清潔感です。
    特に歯科医師は、ヒゲ、髪型、鼻毛、爪など身体の清潔感、白衣のシワや汚れ、体臭などに留意する必要があります。

歯科医師がシワだらけの白衣を着用していたり、パウダーや血液で白衣の前が汚れていたり、ヒゲをはやし、体臭が気になるような状態では、女性患者が継続して来院することはありません。

特に、ヒゲが問題です。サラリーマンやOLはビジネス界で生活し、得意先との交渉や契約などの業務を日常的に行っているわけです。そうした場面では、ヒゲをはやした若い男性は社会常識をわきまえない人と評価されてしまいます。まともな商談の相手とみてもらえないのです。
ヒゲは避けたほうが無難です。
患者さんからきちんとした社会人と評価されることが患者さんを増やす前提になります。

  1. スタッフは、白衣やエプロンを毎日洗濯して清潔な状態を維持しましょう。とくに白衣のスカートやズボンの足元が汚れていると不潔に感じます。
    特に受付は患者さんが最初に出会う医療人です。必ず毎日洗濯しアイロンをあてて清潔感あふれる外見を保ちましょう。
  2. ユニットの清潔感
    ユニット回りが汚れていたり雑然として清潔感がなかったりすると、患者さんは安心して治療を受けられなくなります。
    特に気をつけなければならないのは、スピットンの中、そしてユニットのそばの棚やテーブル回りです。
    パソコンの側にコード類や器具が雑然と置かれていると不潔に見えてしまいます。
    テーブルや床に血液や薬品などが散っているともうダメです。
    朝と午後一番には必ずユニットに座ってみて、患者さんの目線で回りを点検しましょう。気づいたらすぐに片づけていきましょう。
  3. 器具の滅菌消毒
    最近は健康雑誌やインターネットの記事を読んで歯科医院選びをする患者さんが増えています。そういった患者さんの医院選考の項目の一つに器具の滅菌消毒があります。
    このため、ハンドピースをはじめ、患者さんの口腔内に入る器具は全てできるだけ滅菌しておく必要があります。
    しかし、残念ながらきちんと滅菌している歯科医院は少ないのが実情です。

DACユニバーサルやプチクレーブなどを使用しましょう。
そして次のようなアナウンスをしましょう。
「歯科医師の持っている金属の道具、ハンドピースは歯を削る道具です。水が噴出していますが、止めたときに少し逆流することがあります。
これらの器具はむし歯や、歯周病の患者さんのむし歯や歯周病にかかった場所を削りますが、外側をアルコールなどで拭くだけで滅菌しないまま次の患者さんに使用する歯科医院が多いのです。
そうなると、次の患者さんにむし歯菌や歯周病菌を噴射するだけでなく、肝炎やHIVに罹患している患者さんのウイルスも噴射してしまう可能性があるのです。
当院では、こうした器具を完全に滅菌して使用しています。
その他の器具もきちんと滅菌消毒を行っています。
ここまで滅菌消毒を行っている歯科医院は恐らく100軒のうち半数もないと思います。ぜひ当院で、安全安心の歯科医療を受けてください。」

こうした説明を受けると、患者さんは怖くなり他の医院へ行かなくなります。大きな広告宣伝効果が期待できるのです。

  1. 院内の清掃と整理整頓
    いくら服装が清潔感にあふれ、器具を滅菌していても、お掃除や整理整頓がいい加減では、それらが伝わりません。
    特に消毒コーナーや技工コーナーがチェアや診察室内から見える医院ではスッキリ見えるように片付ける必要があります。
    カルテや在庫などもきちんと整理整頓していれば、見た目がよいだけでなく、すぐに出すことができたり、余剰や不足などの管理がしやすくなったりします。
  2. 無駄話をしない
    医師やスタッフが診療室や消毒コーナーでたむろして無駄話をしているのは見苦しいものです。
    サボっているのではないかなど行動面での不潔感を感じさせるからです。

また、会話が患者さんに聞こえていることが多く、小さな声で笑いあったり、ぼそぼそいう低い声は神経質になっている患者さんにとって、自分に対する悪口を言われているように感じて不快感をあたえたり、会話のなかに特定の患者さんや医師、スタッフの噂などが混じると不信感につながります。
職務上の打ち合わせなど必要がある場合以外ではこうした場所に集まらないよう留意するとともに、診療時間内は患者さんの視線や耳を意識した言動をとることが必要です。

■4.まとめ
清潔感とは、「清潔に感じる」ということです。実際に清潔であってもそう見えないこともありますし、実際にはそれほど清潔でなくても清潔に感じることがあります。

歯科医院は外科処置を中心とする医療機関です。
清潔域、不潔域の管理や感染対策はもちろん、日頃から清潔感を感じていただけるように、チェックシートを使った当番制や担当制など、漏れ落ちのない清掃と片付け、整理整頓ができる体制づくりを進めましょう。

以上

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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久