【コラム】
先週の土曜日に、
康本征史先生が主催された、「か強診サミット」に参加してきました。
日曜日に歯科カウンセラー養成講座があったので、日曜は参加できなかったのですが、
多くの先生方の熱のこもった講演をお聞きしてとても参考になりました。
世の中にはすごい歯科医院があるものです。

また、前夜はクライアント医院の先生と那覇で痛飲しました。
何年かぶりに楽しい時間を過ごして、コロナ禍が終わったことを実感しました。

しかし、
新型コロナウイルス感染症が第5類に分類されて1ヶ月が経過し、
脱マスクが進む中で、インフルエンザと麻疹が流行しています。
クリニックでは発熱外来患者が増加しているようです。

マスク着用や外出自粛などについては個人の判断に委ねられていますが、
体調がすぐれない患者さんも来院することがあるでしょう。
引き続き、患者さんには医院内でのマスク着用をお願いしましょう。
アルコールによる手指消毒や検温も継続し、換気も徹底して、
感染予防対策をしっかり継続しましょう。

また、6月に入って季節外れの台風が立て続けに日本列島に近づいてきました。
地震も各地で起き、地盤が緩んでいる地域もあります。
梅雨はまだまだ続きます。
皆さんの歯科医院では、雨の日タオルはもう用意していますか?

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【2023年度プログラム】

6月25日(日)14:00~17:00
「M&D経営塾」創業20周年記念 特別講演
ゲスト講師:WHITE CROSS株式会社 代表取締役CEO・歯科医師 赤司征大先生
受講料:11,000円(税込)
会 場:会場受講は満席のため受付を終了しました。
    オンライン受講は引き続き申込みを受付けております。

【2023年度 WEBセミナー】NEW 各回16:00~17:30

7月13日(木) 「事例で分かる!分院展開と規模の拡大」
9月14日(木) 「事例で分かる!清潔管理と滅菌消毒」
10月19日(木) 「事例で分かる!人事評価の進め方」
11月  9日(木) 「事例で分かる!指導監査の現状と対策」
受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます

【2023年度自費セミナー】NEW

1.ドクターのための究極の自費話術教室
第2回 10月8日(日)、9日(月祝)
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定員6名

2.歯科カウンセラー養成講座
第2回 10月29日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定員20名

【お知らせ】

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第465号

【目次】
1.「雨の日タオル」は用意しましたか?
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1. 「雨の日タオル」は用意しましたか?

梅雨のまっただなかで、毎日、降ったり止んだりの日が続きます。
季節外れの台風の影響で被害がでている地域もあります。
首都圏でも、横なぐりの激しい雨が降りました。
そんなときは、道行く人もみんなずぶ濡れ。傘も逆さになったり大変な状態になります。

ところで、そんな日のために、
みなさんの歯科医院では、受付に雨の日タオルを備えていますか?

激しい雨の日に来院される患者さんのために、乾いたタオルを用意して、濡れた洋服や、カバンなどを拭いていただくためのものです。

■2.他産業でいえばどんなこと?

喫茶店や床屋、美容院などは、激しい雨の日にずぶ濡れで入っても、
特に何の対応もしてくれないところがほとんどです。

前職で大阪支店勤務だった大昔、大阪キタ新地の馴染みの飲み屋さんで、ずぶ濡れで入ると、
ママさんがおしぼりを何本も出してくれ、私の濡れた髪や服、
カバンまで拭いてくれたことがありました。
その気配りが嬉しいものです。

数年前に(公社)日本医業経営コンサルタント協会神奈川県支部の医療施設見学会で訪問させていただいた、ある医療法人の施設で驚きました。

弱い雨の日でしたが、なんと、受付カウンターに、真っ白なタオルが山積みだったからです。
事務長にお話しをうかがうと、まさに「雨の日タオル」でした。

雨の日に検診に来院される患者さんのために、
雨の日はいつも大量に用意しているのだそうです。

この施設では「ぬくもりのあるサービスの提供」を基本方針の一つにいれています。
なるほど、と感心させられました。

では、歯科医院ではどうすればよいでしょうか。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

ある歯科医院で、
激しい雨の日でキャンセルが多くて、ヒマだったようなのですが、
ずぶ濡れで来院された中年の女性患者さんに、乾いたタオルをお渡しして、
自分も受付カウンターから出て行って裾を拭いてあげたスタッフがいました。

すると、患者さんは「こんなに親切にしていただいて」と恐縮され、
あの歯医者はやさしいから、と他の患者さんを紹介してくれるようになったのです。

また、ビジネス街の歯科医院で、
雨の日に来院するサラリーマンが、濡れたカバンをビニールのソファの上におくので、
毎回出て行って拭かないといけない、とこぼしている受付スタッフがいました。
だれだって、自分の大切なカバンを床に置きたくないものです。

そして、その医院でも雨の日タオルを導入しタオルをお渡しして、
「ご来院ありがとうございます。よかったら、これでお洋服とかバンをお拭きください」
といって渡すと、サラリーマン達は自分でカバンまで拭いてくれ、
受付カウンターからわざわざ出て行ってソファを拭かなくてもよくなったのです。

■4.まとめ

前述のように、飲み屋さんのサービスでも、雨の日にタオルで濡れた衣服を拭けるのは嬉しいものです。
スーツなどの型崩れも防止できますし、
何より、「あなたはお店にとって大切なお客さまです」ということを、態度で示すことで、感謝の気持ちがでてくるからです。

歯科医院は、「あまり行きたくない医療機関」の代表です。
痛くされたり、歯を抜かれたり、怖い治療もされる場所だからです。
根の治療を繰り返している患者さん達は、決して嬉しくて歯科医院に通院しているわけではありません。
しかたなく、わざわざ時間を割いて来院してくれているのです。

ですから、
「一人ひとりの患者さんが、当院にとって大切な人です」ということを感じていただけるサービスを工夫することが、気持ちよく診療を受けていただくために大切です。

そのために、「ぬくもりあるサービス」の提供の一つとして、
雨の日タオルを受付に設置することをお勧めします。
普通の白いタオルで構いません。
20本程度、きれいにたたんで受付カウンターの上や、スリッパラックなど、邪魔にならないところに積んでおくだけです。

そして、
受付から声をかけましょう。
「ご来院ありがとうございます。よろしければ、そのタオルをお使いください」
ずぶ濡れの患者さんが来たら、出て行って一緒に拭いてあげましょう。
きっと感動してくれるでしょう。
そして、貴医院のファンになってくれると思います。

以上