【コラム】

もう12月21日ですが、
今年は忘年会がないので、年末という感じがしません。
例年は2週間ぐらい毎日続きます…。
おかげで体調はよいのですが、妙な感じです。

今年はコロナに振り回された1年でした。
弊社のクライアント医院では、ほぼ患者数も売上も前年並みに戻りましたが、
世の中的には、まだまだ回復にはほど遠い歯科医院も多いようです。
コロナ感染者数も急増しており、このまま来年まで厳しい状況が続くのでしょう。

今回は、歯科医院での対策についてとりあげます。

さて、
来年のセミナー計画をご紹介します。
歯科経営改善ゼミナールは対面式のリアルセミナーと、ZOOMによるリモートセミナーを開催します。
また、定評のある自費増大対策セミナーは、ドクター向けの「究極の自費話術教室」と、スタッフ向けの「歯科カウンセラー養成講座」を
それぞれ2回ずつ開催する予定です。

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2021年度プログラム

■1.対面式のセミナー 
・日曜 午後1時からです。 
1.「新春セミナー」 1 月17日(日)13:00~17:00  5000円(税込)
2.「接遇セミナー」 4月18日(日)13:00~17:00  11000円(税込)
3.「経営塾」    6月20日(日)13:00~17:00  10000円(税込)

■2.ZOOMによるオンラインセミナー 
・水曜午後7:30からです。
・受講料は5500円(税込)です。
1.「売上増大対策とWEBマーケティングの進め方」2月24日(水)19:30~21:30
2.「売上1億円の予防歯科の作り方」      3月31日(水)19:30~21:30
3.「診療契約と医療過誤・クレーム対策」    4月28日(水)19:30~21:30
4.「歯科医院のための人事評価の進め方」    5月26日(水)19:30~21:30

■3.定評ある自費カウンセリングセミナー 
●スタッフ向け 受講料は22,000円(税込)です。
1.「歯科カウンセラー養成講座」第1回     5月16日(日)10:00~17:00
2.「歯科カウンセラー養成講座」第2回     9月26日(日)10:00~17:00

●ドクター向け 2日間、講師3名、受講生6名限定。
・受講料は220,000円(税込)です。
・心理学をベースにした徹底的なロールプレイで、話術を持ち帰れるセミナーです。
3.「究極の自費話術教室」第1回7月18(日)~19日(祝)
4.「究極の自費話術教室」第2回10月10(日)~11日(祝

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                           
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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第411号

「コロナについて正しい情報を伝えよう」

■1.はじめに

年末年始にかけて感染予防のために、
GOTOイートも、GOTOトラベルも中止になりました。

「Go To トラベル(Travel)」の一時停止期間は
12月28日から来年1月11までの間です。
旅行や帰省を楽しみにしていた方にはショックだったと思います。

問題は、このような状況のなかで、再び「歯科医院に行くのが怖い」
と感じる患者さんが増えてしまう可能性があることです。

電車やバスなどの公共交通機関を利用して通院している患者さんのなかには、
「公共交通機関に乗りたくないから通院しない」という方もでていると思います。

どうすればよいのでしょうか。

■2.他産業でいえばどんなこと?

GOTOイートも停止されたなかで、
東京都はさらに、12月17日に終了となる予定だった飲食店への営業時間短縮要請を
2021年1月11日まで延長しました。

GOTOイートが中止され、かきいれ時の売上が激減したうえに、
夜10時以降の営業自粛が求められた、「酒類を提供する飲食店」は、
衝撃を受けていると思います。

当初の夜10時以降の営業自粛は、「接待を伴う飲食店」が対象でした。
これはホステスが接待してくれる、キャバレーやクラブのようなお店です。
それがいつの間にか「酒類を提供する飲食店」に拡大してしまったのです。

零細な飲食店であれば、協力金をもらえば多少やりくりができるかも知れませんが、一定の規模があると、
協力金では家賃や人件費にもならないという飲食店も多いと思います。
やむなく営業を継続せざるを得ない飲食店もあるでしょう。

私は前職で単身赴任が長かったのですが、
残業後に夕食をとる時間が夜10時以降になることもしばしばありました。
やはり、夜10時以降に開いているお店が必要なのも確かです。

このようなお店では、
感染予防対策をきちんとしており、安心して飲食していただけること、
夜10時以降も開店しているので来店して欲しいこと、
をアピールする必要があります。

しかし、「自粛警察」のような人々から、嫌がらせを受けるかも知れません。
困った世の中になりつつあるのです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

では、歯科医院ではどうすればよいでしょうか。

マスコミ報道などで患者さんの不安が増大していると考えられます。
まず、医師やスタッフが正しい情報を得ておく必要があります。

1.12月20日現在の死者数は2916人です。
昨年のインフルエンザの死者3200人に達しないと考えられます。

厚生労働省によると、
今月13日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告があった
インフルエンザの患者数は、前の週から6人減り57人でした。

インフルエンザは1医療機関当たりの1週間の患者数が全国で1人を超えると、
「全国的な流行期」入りとされていますが、今の時点では0.01人となっています。

国立感染症研究所によると、毎年この時期には数万人以上の報告があるということで、完全に押さえ込まれた状況になっているのです。

国立感染症研究所は、インフルエンザウイルスが完全になくなっている状況ではなく、引き続き対策をとることが必要だとしていますが、
すでに、インフルエンザとコロナを合計しても、昨年の死者数には達しないと考えられるのです。

2.コロナの症状は軽く、重症化しているのは基礎疾患のある高齢者です。
コロナウイルス感染者の症状は軽くなっており、しかも治療法もすでに確立しています。
重症患者数が増えているということですが、
重い基礎疾患のある高齢者が、家庭内で感染していることが原因と考えられます。
つまり、健康で通常の免疫力がある方であれば、感染しても症状はほとんどでないのです。

コロナの隔離病棟で、汗をかきながら筋トレをしている患者を、 完全防護服に身を包んだ看護師がみている、
これが医療逼迫の原因です。
コロナ以外の疾病で入院が必要な患者に対する看護師が、確保できなくなっている状況なのです。

3.感染経路が家庭などに変化しています。
感染経路が家庭などに変化しているということは、外出先で感染した人が家庭にウイルスを持ち帰っているということです。
公共交通機関や、商業施設、飲食店で昼食をとる際に感染したのかも知れません。
家族が全員、一日中外出しない家庭は考えられませんから、どこにいても感染リスクがあるということになります。
つまり、マスクと手洗い、うがいをすることで感染を予防するしか対策がないということになります。

4.強い感染予防に留意が必要です
インフルエンザは昨年の1,000分の1に押さえ込まれているのに対して、コロナは感染者が増えています。
これはインフルエンザよりもはるかに強い感染力を持っているからです。

前述のようにかかっても基本的に軽症か無症状ですが、問題は、感染すると2週間隔離されてしまうことです。
院長や歯科衛生士がこの期間不在になると、医院の運営に大きな影響がでてしまいます。
ですから、感染予防に留意する必要があるのです。

■4.まとめ

次のことを患者さんにお伝えする必要があります。

1.当院では換気と空気清浄機、さらに院内での感染予防に努めており、
安心して通院していただけること
歯科医院で歯科医療従事者から患者さんが感染した事例は1件も報告されていません。
予約制なので、混んだ待合室で長時間待つこともありません。
日頃から院内も感染予防を徹底していますので、安心して通院いただけるのです。

2.口腔ケアでコロナ感染症の予防効果があること
コロナウイルスは舌の上の細菌が作る毒素を受容体にします。
このため、歯科医院で口腔内を清潔にすることで、
感染リスクを低下させることができるのです。

3.コロナ肺炎の重症化予防効果があること、
コロナ感染症はウイルス性肺炎を起こします。
肺胞の細胞内で爆発的にウイルスが増殖して、細胞を殺してしまうのです。
そして、死んだ細胞のなかにむし歯菌や歯周病菌が入り増殖します。
誤嚥性肺炎と同じように、細菌性肺炎になるのです。
そして、細菌が血管から体内に入り、基礎疾患によって免疫力が低下していると、多臓器不全を起こして死に至るのです。

4.むし歯も歯周病も時間をおくと悪化すること、コロナ感染が怖いからしばらく様子をみると、その間に、確実にむし歯も歯周病も悪化します。
1ヶ月あくごとに症状が進み重症化していきます。

ですから、
「コロナに感染したくなければ、コロナで重症化したくなければ、歯科医院に来てください」と繰返しお伝えしましょう。

おわり