【コラム】

東京のコロナウイルス感染者数が4日連続て200人を超えています。

PCR検査の受診者数が3000人を超えたためということですが、新宿など夜の街を中心に検査して、80%が20代、30代だそうです。

金、土と名古屋に出張していましたが、タクシーの運転手から、東京は感染者が多そうですね、と多少、気持ち悪いような目で見られてしまいました。
地方から見ると、東京から来る人は感染している危険があると感じるのかもしれませんね。

新幹線の乗車率は、両サイドの窓側の席だけがほぼ埋まっているような状態でした。
多少は戻ってきていますが、まだまだ空いています。

今回は、前回に続いて、コロナ感染対策としての空気清浄化を考えてみましょう。

■■■ 歯科経営改善ゼミナール ホワイトクロス・LIVEセミナーのご案内 ■■■

新型コロナウイルス感染予防のために、7月末までのセミナーはすべて中止しました。

このため、今年度はプログラムを組み替え、ホワイトクロスからLIVEセミナーとして開催いたします。

●ロールプレイやグループワークが必要な自費話術セミナーと、歯科カウンセラー養成講座は、年度計画どおり開催します。合わせてご参加いただきたいと思います。

●受講ご希望の方は、ホワイトクロスの専用サイトからお申込みください。 https://www.whitecross.co.jp/events/view/1239

■■2020年度「歯科経営改善ゼミナール」WHITECROSS LIVEセミナー版 プログラム■■

第1回 7月14日(火):「差別化戦略とマーケティング対策の進め方」 
・差別化戦略はライバル医院を特定し、その医院とどう差別化するかを具体的に考えていくところから始まります。
具体的な対策をご紹介します。

第2回 8月4日(火):「患者から選ばれるホームページと情報発信対策の進め方」
・ホームページは比較されることが前提の広告媒体です。
最近は、レスポンシブウエブデザインが主流になり大きく環境が変りました。
さらに、院内掲示の進め方やSNSなどを通じた情報発信の事例と進め方を解説します。

第3回 9月1日(火):「自費増大対策と、か強診のための在宅歯科の導入対策」
・自費を増やすための具体策を解説します。
また、か強診の取得をめざすための在宅歯科の導入対策を解説します。

第4回 10月6日(火):「経営効率を高める!歯科医院の経営管理の進め方」
・経営管理が苦手な先生が多いのが実情です。
財務諸表の読み方、キャッシュフロー経営の考え方と実際、在庫管理の適正化、月次管理の項目と目安などを解説します。

第5回 11月3日(火):「歯科衛生士の職務範囲と予防歯科の進め方」
・歯科衛生士の職務範囲はどこまでなのか、日本歯科医学界や厚生局などの資料をもとに解説します。
今後の歯科医院経営の主流となる予防歯科について、採算性、導入方法などを解説します。

●受講ご希望の方は、ホワイトクロスの専用サイトからお申込みください。
https://www.whitecross.co.jp/events/view/1239

■■2020年度 「歯科経営改善ゼミナール」プログラム■■
                   
●7月末までは中止しました。9月以降のセミナーは、現在のところZOOMと、対面式のセミナーを取り混ぜて実施する予定です。受講料が異なりますのでご注意ください。

ZOOMの場合は会場費が不要のため、安価に設定しています。
また、1ヶ月以内でれば、お好きな時間での録画による視聴も可能です。

※ZOOMセミナー 受講料  5,000円+税
(オンタイムと録画の視聴とも同額です)
※対面式セミナー  受講料 10,000円+税

■9月13日 By ZOOM 「スタッフが活性化する賃金規定の作り方」
・午前10時~12時まで、ZOOMにて開催します。
・受講料:5000円+税 オンタイム、録画とも同額です。
・職能資格制度、役割資格制度など、歯科医院の実態に即した賃金規定の作り方を解説します。

■10月25日 「歯科カウンセラー養成講座」2020年第二回
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
【会場】 飯田橋レインボービル:東京都新宿区市谷船河原町11 
Tel 03-3260-4791 JR・地下鉄飯田橋駅5分
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

■11月22日、23日 究極の自費話術教室セミナー 2020年第二回 
会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。

■11月29日 「スタッフが活性化する人事評価の導入対策」
・冬期賞与のための人事評価の導入対策です。ケーススタディを中心に、歯科衛生士、受付助手の人事評価表を差し上げます。
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
【会場】 飯田橋レインボービル:東京都新宿区市谷船河原町11 
Tel 03-3260-4791 JR・地下鉄飯田橋駅5分
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

■12月20日 By ZOOM 「スピードスタートのための開業対策」
(注)午前10時~12時まで、ZOOMにて開催します。
・受講料:5000円+税 オンタイム、録画とも同額です。

・2021年に開業をめざしている歯科医師のために、成功する開業準備と、
スピーディに立ち上げるための対策を解説します。

【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                           
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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第403

「空気清浄化を考える」

■1.はじめに
新型コロナウイルス感染予防対策として、窓やドアをあけ放って換気をしている医院が多いと思います。

前回は換気についてご説明しました。
弊社のクライアント医院でも窓を開けていますが、梅雨に入り雨の日に困っています。
また、暑い日が続くと、冷房が効かないという事態になりかねません。

さらに、今は梅雨時ですので、雨が降った地面には破傷風菌やブドウ球菌などが表面に浮かんでいる可能性があります。
雨上がりの乾燥した日には、これらが開いた窓から埃に乗って飛び込んでくる危険があります。

医科の診療所では、診察室の窓を開けている例はないと思います。
それは、これらの細菌による感染リスクが否定できないからです。

換気については、前回ご紹介したように、冷房効果を損なわないように、常時開け放すのではなく、
1日の回数を決めて実施していただきたいと思います。

さて、今回は空気清浄機を活用した室内のウイルス除去を考えてみましょう。

■2.他産業でいえばどんなこと?

商業施設でも、医科の診療所でも、殆どが空気清浄機を活用しています。
これはコロナ対策ではなく、花粉症やインフルエンザの感染予防対策で開始した施設が多いと思います。

レストランや商業施設では、天井に大型の空気清浄機を設置していたり、美容院などでも小型の空気清浄機を設置しているお店が多いと思います。

では、歯科医院で空気清浄機を設置するとすれば、どんな機種や使い方が考えられるでしょうか。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

1)空気清浄機の原理
空気清浄機には、フィルターを使って空気の汚れをろ過するタイプと、イオンの力で空気の汚れに働きかけて弱体化させるタイプがあります。

新型コロナウイルスのサイズ自体は非常に小さいのですが、ウイルス単体で空気中を浮遊するのではなく、微笑な唾液などの液体にくっついてエアロゾルとなって空気中を漂うため、通常の空気清浄機でも捕獲することができます。

また、新型コロナウイルスは乾燥状態のなかでは繁殖しないので、空気清浄機のフィルター内で数日で死滅すると考えられます。

ただし、空気清浄機には換気機能はありません。
石油温風ヒーターなどによる暖房中の一酸化炭素や二酸化炭素などを薄める機能もありません。

今の空気清浄機は、イオン発生方式が主流になっています。
これは、空気中にイオンを放出してウイルスなどの浮遊物質を無力化させる仕組みです。
OHラジカルという物質がウイルスなどを酸化させ短時間で無力化する原理を応用しています。
シャープのプラズマクラスター、パナソニックのナノイー、ダイキンの光速ストリーマが有名です。

これらは、水素分子1個と酸素分子1個でできた「OHラジカル」といいう物質を作り出します。
これはものすごく不安定な物質で、H2O=水になるために、色々な物質と結合しようとします。

ウイルスのようなタンパク質やカビなど空気中の有害物質と接触することで、有害物質を分解し、OHラジカルイオンは水になるという仕組みです。

2)空気清浄機を選ぶ際のポイント

適用面積が表示されていますが、これは、たばこ5本分に含まれている有毒成分やガスを30分で浄化することができる部屋の広さのことです。
適用床面積は、カタログに~8.5畳(14平米)、~32畳(53平米)などと記載されています。

部屋の大きさと同じ適用床面積の機種を選ぶのではなく、2倍~3倍以上にする必要があります。
それだけ短時間で室内の空気が回転し浄化されるからです。
チェアタイムが30分であれば、最低でも1時間に2回~3回転以上の能力が必要です。

A医療用の空気清浄機を導入する歯科医院用に適した医療用の大型機種としては、現在2種類が販売されています。
天井付けなので効率が高く、メンテナンスフリーです。
ただし、非常に高価です。

1. エアロクリーン
毎分35m3の空気清浄能力を持つ、本格的な業務用空気清浄装置です。
天井据付型で、市販の置き型空気清浄機の7~10倍の空気清浄能力があります。
天井埋込型ですから場所を取らず、子供さんが触る心配もなく安全です。

また「エアロサービスパック」がセットされているので、医院としてはメンテナンスフリーで、スタッフの手間もかからず安心です。
価格は約70万円ですが、エアロサービスパック料金と合わせて月額2万円程度で導入することができます。

毎分35立方メートルの強力な吸引能力ですので、院内で発生するほぼすべての汚染物質を速やかに取り去り、理想的な環境を作ることができます。
歯科医院や病院特有の臭いも、強力な脱臭フィルターによって除去します。
電気集塵方式によって、0.01ミクロンのエアロゾルもキャッチしますので、
患者さんの咳によって空気中に飛び散った唾液の飛沫や細菌なども強力に吸引吸着できます。
コロナだけでなく、インフルエンザウイルスの除去効果もあります。
さらに、オゾンによる殺菌脱臭効果もあります。

2. メディカルライトエアー 医療機関向け空気浄化装置

東京技研から発売された、光触媒ユニットを備えた天井据付型の空気清浄器です。
光触媒でウイルスを無力化することができます。
カタログでは、ウイルスウイルス除去99.95%としています。
価格は約150万円です。メンテナンスと合わせた月額管理を実施できるようです。

B.汎用の空気清浄機を使用する

医療用でなくてもウイルス感染対策効果のある空気清浄機が販売されています。
床置き型で、充分な能力をもつ大型機種から、各チェアサイドに設置できる小型機種もあります。

患者さんの多くは主婦であり、日頃からテレビCMで空気清浄機などの広告に接しています。
馴染みのあるメーカーやテレビで広告しているウイルス除去効果、例えば、シャープのプラズマクラスターや、パナソニックのナノイーなどは、聞き馴染みがあるので、全てのチェアサイドに設置すると医院のイメージが良くなる可能性があります。

テレビCMで見慣れた機種を、各ユニットの患者用のバッグ置き場の奥あたりに設置する方法です。
13畳用で価格は1万数千円です。
4台の医院でも数万円で対策が可能です。
最もローコストで、患者さんのイメージに残る方法です。
シャープでも、パナソニックでも、ウイルス除去効果をうたっているので、
それなりの効果が期待できると思います。

■4.まとめ

新型コロナウイルス感染予防対策をアピールするには、空気清浄機を設置するだけでなく、その効果を患者さんに見て分るように伝えることが重要です。

このため、医院の対策を待合室に掲示したり、ホームページで解説したり、という工夫が重要です。

例えば、すべてのユニットにウイルス撃退機能のある空気清浄機を設置していることを、待合室のポスターやホームページで広報しておくのです。

医療用の天井付けタイプの場合は、エアコンと見分けがつかないので、「医療用空気清浄機」と表示しておくことも一つの方法です。 

また、空気清浄機だけでは室内の換気はできません。
そのため、空気清浄機の運転に加えて、始業時とお昼休みには5分程度、換気をして、エアロゾルを室外に出してしまいましょう。

おわり

■■2020年度「歯科経営改善ゼミナール」WHITECROSS LIVEセミナー プログラム■■

第1回 7月14日(火):「差別化戦略とマーケティング対策の進め方」 
差別化戦略はライバル医院を特定し、その医院とどう差別化するかを具体的に考えていくところから始まります。具体的な対策をご紹介します。

第2回 8月4日(火):「患者から選ばれるホームページと情報発信対策の進め方」
ホームページは比較されることが前提の広告媒体です。最近は、レスポンシブウエブデザインが主流になり大きく環境が変りました。さらに、院内掲示の進め方やSNSなどを通じた情報発信の事例と進め方を解説します。

第3回 9月1日(火):「自費増大対策と、か強診のための在宅歯科の導入対策」
自費を増やすための具体策を解説します。また、か強診の取得をめざすための在宅歯科の導入対策を解説します。

第4回 10月6日(火):「経営効率を高める!歯科医院の経営管理の進め方」
経営管理が苦手な先生が多いのが実情です。財務諸表の読み方、キャッシュフロー経営の考え方と実際、在庫管理の適正化、月次管理の項目と目安などを解説します。

第5回 11月3日(火):「歯科衛生士の職務範囲と予防歯科の進め方」
歯科衛生士の職務範囲はどこまでなのか、日本歯科医学界や厚生局などの資料をもとに解説します。今後の歯科医院経営の主流となる予防歯科について、採算性、導入方法などを解説します。

●受講ご希望の方は、ホワイトクロスの専用サイトからお申込みください。

https://www.whitecross.co.jp/events/view/1239