成功する!歯科医院のマーケティング対策 482号
【コラム】
明日からゴールデンウイークが始まります。
歯科医院は土曜日に診療している医院が多いほか、
今年は、4月30日、5月1日、2日と間に3日間の平日を挟むので、
カレンダー通り、4月28日、29日、
そして、5月3日、4日、5日、6日とお休みの医院が多いと思います。
この機会に、久しぶりにリラックスしていただきたいと思います。
ところで、
診療報酬改定で、ベースアップ評価料が設定されました。
面倒な計算が必要になっていますが、
ぜひ、取り込んでいただきたいと思います。
ただし、ベースアップ評価料は次回の改訂でなくなるかもしれませんので、
2年間限定の「勤務環境改善手当」などの名称で、
基本給に含まれる手当とする方法があります。
2.5%のベースアップで、月額25万円のスタッフが6250円の昇給になります。
これに定期昇給の3000円程度が加算されると、
合計9000円程度の昇給になります。
モチベーションアップと退職防止につながるでしょう。
ぜひ、この連休を利用して計算していただければと思います。
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NEW【2024年度 歯科経営改善ゼミナール】※対面式
6月23日(日)13:00~17:00 「M&D経営塾」お勧め!
特別講師として、弁護士と歯科医師のダブルライセンスをお持ちの、
弁護士法人 小畑法律事務所 代表弁護士 小畑 真 先生をお招きします。
受講料:4月27,500円(税込)、6月11,000円(税込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:4月 20名、6月 30名
NEW【2024年度 WEBセミナー】 各回16:00~17:30
5月16日(木)「これがポイント!材料費削減の進め方」
7月18日(木)「これがポイント!スタッフが納得する会議とミーティングの進め方」
9月19日(木)「これがポイント!スタッフが納得する人事評価票の設計」
10月17日(木)「これがポイント!スタッフが納得する賃金制度の設計」
受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます
NEW【2024年度自費セミナー】
1.ドクターのための究極の自費話術教室
第2回 7月14日(日)、15日(祝月)
第3回 10月13日(日)、14日(祝月)
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定 員:各6名
https://md-management.jp/conversation/
2.歯科カウンセラー養成講座
第2回 7月28日(日)9:30~17:00
第3回10月27日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:各20名
https://md-management.jp/counselor/
【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。
みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。
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【発行周期】 第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策
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「マイナ保険証を勧めよう」
【目次】
1.マイナ保険証を勧めよう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.はじめに
皆さんの歯科医院では、マイナ保険証の利用を勧めていますか?
厚生労働省は、「マイナ保険証利用促進集中取組月間(令和6年5月~7月)」を定めて重点的に利用促進を図ろうとしています。
本年12月2日に保険証が廃止されるので、それまでにより多くの国民にマイナ保険証を利用していただき、混乱を防止するためです。
日本健康会議(4月25日)で、「マイナ保険証利用促進宣言」を行い、5月~7月を集中取組月間として取り組むことが決まりました。
これからいろいろなメディアでマイナ保険証のキャンペーンが始まります。
そして、5月~7月のマイナ保険証利用人数の増加量に応じ、最大10万円(病院は20万円)が一時金として支給されます。
2024年5月~7月のいずれかの月のマイナ保険証利用人数と、2023年10月の実績及び同月利用人数からの増加量に応じて支給するとされています。頑張って増やしましょう。
■2.他産業でいえばどんなこと?
マイナ保険証を使うのは、医療機関と調剤薬局です。
調剤薬局でも、健康保険証が使えなくなると大変な混乱が予想されます。
処方箋だけで健康保険証を確認しない薬局も多いと思いますが、
これからはマイナ保健証の提示を求められると考えられます。
ある意味で、秋以降に起きる混乱は薬局のほうが大きいかもしれません。
5月に入るとマイナ保険証利用のキャンペーンを始める薬局が多いと思います。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
そうはいっても、マイナンバーカードは大切なものなので、持ち歩くことに抵抗感を持つ人もいます。
しかし、厚生労働省の調査では約4割が常時携行しており、必要に応じて持ち歩く人も含めて約7割が携行していました。
そして、約4割がマイナ保険証を使いたいと考えていたということです。
ですから受付で声をかければ、マイナ保険証を使う患者さんが増えてくると考えられるのです。
そして、マイナンバーカードには、住民票や印鑑証明がコンビニで受け取れるなど、色々な利便性がありますが、マイナ保険証として使うと、次のようなメリットがあります。
1.医療機関での受付が自動化する
自動的に資格確認ができますので、他人の保険証や、前職の保険証を持ち込まれ、資格確認ができないということがなくなります。また、入力の際記号番号間違いなどがなくなります。
2.窓口での限度額以上の支払いが不要になる
高額療養費の支払いに「はい」とボタンを押すと、窓口で限度額以上の医療費を立替払いすることがなくなります。
3.就職・転職・引越しによる保険証の更新が不要となる
転職したり退職したりすると保険証の作り直しが必要ですが、マイナ保険証だと一切の手続きが不要です。
4.マイナポータルから過去の診療情報を閲覧できる
患者さんは自分の過去の診療情報を見ることができますし、医院としても過去の資料情報を確認することができます。
5.医療費控除の確定申告が自動化する
マイナポータルをe-Taxと連携させれば、医療費控除の確定申告が自動的にできるようになります。
6.マイナンバーカードのマイナ保険証を利用すると20円、利用しないと40円が初診時に上乗せされます。患者さんにとっては、マイナ保険証のほうが窓口負担がちょっぴり安くなります。
7.歯科医院にとっては大きなメリットがあります。
それは診療情報を閲覧でき、過去の投薬履歴をみることができるということです。
例えば、ビスホスホネート系薬剤を投与されている患者さんを抜歯すると顎骨壊死になることがあります。
ところが、ビスホスホネート系薬剤は、自分でも服用していることが分かりにくい薬剤です。
半年に一度、病院で注射されたりしている場合が多く、問診の際にも伝えてくれないことが多いのです。
肝炎の患者さんも投薬履歴から把握することができます。
令和6年診療委報酬改訂で、糖尿病の患者さんはSPTで80点加算を算定できることになりましたが、
糖尿病の履歴も把握することが可能です。
また高血圧、心疾患の患者さんなどを含めて、歯科医療時医療管理料45点を算定することもできます。
つまり、医療安全の観点からも、医院経営の観点からも、マイナ保険証にはメリットがあるのです。
■4.まとめ
前述のように今年の12月2日から、現行の保険証が使えなくなります。
早めに対応して12月に予想される現場の混乱を権限しましょう。
初診患者さんや久しぶりに来院された再初診患者さんに、マイナ保険証をお使いになるように呼びかけましょう。
診察券と保険証を提出された患者さんに、「マイナンバーカードをお持ちですか?マイナ保険証をお使いになったほうが、窓口負担が少しお安くなりますよ?」と声をかけましょう。
一度使うと、次からもマイナ保険証になるでしょう。
また、再診の患者さんにも、一声かけてみましょう。
主婦は安くなることに敏感です。
さらに、「医療安全強化のために、当院ではマイナ保険証をお勧めしています」と掲示するのも効果的です。
待合室にポスターを掲示しておきましょう。
以上
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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久