成功する!歯科医院のマーケティング対策 475号

【コラム】

今年も残すところ2週間となりました。
コロナ禍に始まり、ウクライナの戦争も続き、イスラエルとパレスチナの戦争が起き、記録的な円安になり、猛暑が続き、12月に入っても暖かく気候変動が実感されるなど、
大変な年でした。

そのなかで、日本中を明るくするニュースがありました。
藤井聡太さんの21歳2カ月で史上最年少、史上初となる八冠達成!
そして、侍ジャパン、WBC世界一!
大谷翔平選手の史上最高額10年1070億円でのドジャースへの移籍、
などです。

そして来年は、診療報酬と介護報酬の同時改訂があります。
4月改定、6月施行ということで、財務省は抑制にかかっており、診療側はなんとか増やすべく動いていますが、医療従事者の賃金は上げて、医療費は削減するなど、不思議な観測も新聞を賑わせています。
いずれにしても、来年1月には詳細な方向性がみえてくると思います。

恒例の「新春セミナー」を令和6年1月14日(日)午後1時から開催します。
このセミナーで、令和6年歯科診療報酬改定と介護報酬改定の方向性を解説します。
また、材料費の値上がり、CAD/CAM冠、インレーの増加、
12月に入ってからのPEEK冠の保健収載、歯科衛生士、歯科医師の賃金水準の上昇、歯科助手の採用難など、歯科経営を取り巻く環境は厳しさを増しているようです。
そのなかで重要な変化とその対策方向を分りやすく解説します。
セミナー終了後には、いつものように賀詞交歓会を開催します。
ぜひ、万障お繰り合わせの上、ご参加いただきますようお願いします。

**********************

NEW【2024年度 歯科経営改善ゼミナール】※対面式
1月14日(日)13:00~17:00 「新春セミナー」
4月14日(日)10:00~17:00 「歯科助手養成講座」
6月16日(日)13:00~17:00 「M&D経営塾」
特別講師として、弁護士と歯科医師のダブルライセンスをお持ちの、
弁護士法人 小畑法律事務所 代表弁護士 小畑 真 先生をお招きします。
受講料:1月5,500円(税込)、4月27,500円(税込)、6月11,000円(税込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:1月・4月 20名、6月 30名

NEW【2024年度 WEBセミナー】 各回16:00~17:30
2月15日(木)1「これがポイント!歯科衛生士と歯科助手の業務範囲」                         
3月14日(木)2「これがポイント!医院リニューアルの進め方」
5月16日(木)3「これがポイント!材料費削減の進め方」
7月18日(木)4「これがポイント!スタッフが納得する会議とミーティングの進め方」
9月19日(木)5「これがポイント!スタッフが納得する人事評価票の設計」}10月17日(木)6「これがポイント!スタッフが納得する賃金制度の設計」
受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます

NEW【2024年度自費セミナー】
1.ドクターのための究極の自費話術教室
第1回  2月11日(日)、12日(祝月)
第2回  7月14日(日)、15日(祝月)
第3回 10月13日(日)、14日(祝月)
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定 員:各6名
https://md-management.jp/conversation/

2.歯科カウンセラー養成講座
第1回  3月24日(日)9:30~17:00 
第2回 7月28日(日)9:30~17:00
第3回10月27日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:各20名
https://md-management.jp/counselor/

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                          
*****************************

では、メルマガを始めさせていただきます。

───────────────────────────────────
【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆
【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

成功する!歯科医院のマーケティング対策 第475号

【目次】

1.冬のスメハラに注意しよう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
---------------------------------

■1. 冬のスメハラに注意しよう

ある歯科医院で、スタッフ達が、ある勤務医の先生が臭いというのです。
大柄な若い男性の歯科医師です。
軽い腋臭があるらしく、特に寒くなってきてから臭うとのことでした。
院長も、確かに臭うがどうすればよいか分からないとのことです。

なかには、その先生につきたくないという歯科衛生士も出てきたそうで、
どうすればよいかと相談を受けました。

これが、スメルハラスメント。
つまり臭いによって他人を不快にさせる被害です。

実は、冬場にかいた汗のほうが、成分が濃いために臭いやすいのです。

臭いは意外に問題になりやすいのです。

■2.他産業でいえばどんなこと?

臭いが気になるのは、お客さんと距離が近い職業です。
例えば、
美容師や理容師、マッサージ師などもそうです。
体臭が気になる美容師や理容師には、髪を切ってもらいたくないですよね。

美容院や理髪店では、アロマを炊いているところが多いようです。
部屋の雰囲気も和らぎますし、体臭なども多少は隠れるようです。

また、接客業ですから、体臭には気をつけています。

しかし、歯科医院ではあまり気にしない歯科医師やスタッフが多いのです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

体臭は白衣を変えることで多少は避けることが可能になります。
歯科医院では体臭が外にでやすいスクラブを着用している医院が多いようです。

ケーシータイプの白衣は、首に襟が立っているので、スクラブよりも体臭が表にでにくくなります。

また、Yシャツとネクタイを着用して上から白衣を着ると、
体臭が外にでにくくなり完璧です。
ただし、この場合も必ず肌着を着用してもらう必要があります。
肌着が汗を吸収するので、体臭が表にでにくくなるからです。

そして本人には、体臭があるので対策を講じるように伝える必要があります。
ところが、これが意外に難しいのです。

以前、クライアント医院で在宅歯科診療をしているスタッフを面談した際、
同行するスタッフが、歯科医師の体臭で毎日気が狂いそうになるぐらい辛く、
辞めようと考えているということでした。

その先生は40代なかばの歯科医師で、私が普通の距離で話していると感じない程度でしたが、狭い軽自動車のなかで一日中一緒にいると臭いがこもるということでした。

そして、いざ彼に話す段になって彼のプライドを傷つけずに、
明日から実行してもらえるようなアドバイスをどうすればよいか迷ったのです。

「あなたが臭くて、スタッフに迷惑をかけている」ということを
彼の自尊心を傷つけずに伝える必要があるからです。

彼を呼び出して、女性スタッフがスメハラを訴えてきたことを伝え、
男性のたしなみとして朝シャワーを浴び、デオドラント剤をつけて出勤するようにアドバイスしたのですが、その先生は自分が臭うと言われたことに対して驚き、反論してきました。

自分が体臭で迷惑をかけているということは、
男性にとってもそのぐらい受入れられない事実なのです。

■4.まとめ

スメハラは、誰もが加害者になる可能性があります。
自分自身についても見直してみましょう。

腋臭や加齢臭は簡単に治るものではありません。
白衣をスクラブから変える、毎朝シャワーを浴びてデオドラント剤を塗る、そして長袖の下着を着用するなど、日頃から対策をしておきましょう。   

そして、患者さんにも周りのスタッフにも、
嫌な思いをさせないように配慮して、働きやすい職場をつくりましょう。

以上