【コラム】

早いもので、今年も残り1ヶ月半となりました。
ここ数日、すっかり秋めいて寒暖差が激しく、
朝晩は暖房を付けないといられないくらい冷え込み日も増えてきました。

免疫力を高め、体調管理には気をつけたいものです。
免疫が下がると風邪やウイルスを呼び込みやすくなります。

ビタミンCやビタミンDの摂取、また疲れが溜まったと感じたら休息をとるなど、自己管理に努めましょう。

さて、
公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会の第27回医業経営コンサルト学会が京都で開催されました。
15日に前泊して、京都を観光してきました。

清水寺、南禅寺、下鴨神社、金閣寺、龍安寺と秋の名所めぐりを楽しんできました。
紅葉にはほんの少し早かったのですが、素晴らしい時間でした。

最終日の11月17日(金)の表彰式で、
昨年の東京学会の私の発表「定期予防管理による歯科医院経営安定化についての分析」が最優秀賞をいただきました。

数年前の沖縄学会に続いて二度目で、大変光栄に思っています。
これで特別賞2回、最優秀賞2回という受賞歴になりました。

これも日頃のクライアント医院様とのコンサルティング活動のなかで、
気づきをいただき、論文にまとめることができたものです。
深く感謝申し上げます。

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NEW【2024年度 歯科経営改善ゼミナール】※対面式

1月14日(日)13:00~17:00 「新春セミナー」
4月14日(日)10:00~17:00 「歯科助手養成講座」
6月16日(日)13:00~17:00 「M&D経営塾」
特別講師として、弁護士と歯科医師のダブルライセンスをお持ちの、
弁護士法人 小畑法律事務所 代表弁護士 小畑 真 先生をお招きします。
受講料:1月5,500円(税込)、4月27,500円(税込)、6月11,000円(税込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:1月・4月 20名、6月 30名

NEW【2024年度 WEBセミナー】 各回16:00~17:30

2月15日(木)1.「これがポイント!歯科衛生士と歯科助手の業務範囲」                         3月14日(木)2.「これがポイント!医院リニューアルの進め方」
5月16日(木)3.「これがポイント!材料費削減の進め方」
7月18日(木)4.「これがポイント!スタッフが納得する会議とミーティングの進め方」
9月19日(木)5.「これがポイント!スタッフが納得する人事評価票の設計」
10月17日(木)6.「これがポイント!スタッフが納得する賃金制度の設計」
受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます

NEW【2024年度自費セミナー】

1.ドクターのための究極の自費話術教室
第1回  2月11日(日)、12日(祝月)
第2回  7月14日(日)、15日(祝月)
第3回 10月13日(日)、14日(祝月)
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定 員:各6名

2.歯科カウンセラー養成講座

第1回 3月24日(日)9:30~17:00 
第2回 7月28日(日)9:30~17:00
第3回 10月27日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:各20名

【お知らせ】

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。

優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第474号

【目次】
1.事例で分かる!人事評価の進め方
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1. 事例で分かる!人事評価の進め方

皆さんの歯科医院では人事評価を行っているでしょうか。
何もせず、ただ基本給の1か月分を賞与として支給している医院が多いようです。

それが重なると、スタッフ達は、どうすれば賞与が増えるのか、昇給が増えるのか分からず、
優秀な人材からフラストレーションを感じるようになっていきます。

とはいえ、いきなり人事評価を導入すると宣言して、院長1人で評価しようとすると、
スタッフの心は急速に離れていってしまいます。
それは、えこひいきや偏見で評価されると感じるからです。

人事評価には3つの原則があります。
それは、
1.評価野透明性の原則
・どんな評価項目で評価されるのかを理解させ、透明性をもたせておく。
2.評価の公平性の原則
・院長だけでなく、主任衛生士、受付主任などで評価委員会を開き、
複数の目で公平な評価ができる仕組みを整えておく。
3.評価の納得性の原則
・評価結果を、評価面接で被評価者に伝えて、何がいけなかったのか、何が良かったのかを納得できるように説明する。
ということです。

また、人事評価はブレないために、分析的に評価していく必要があります。

そのため、
人事評価は、やる気(情意)、能力、業績(貢献度)の3つの視点で行ないます。

また、
初給、中級、上級にわけて、それぞれの経験年数や能力を細かく評価していきます。
そのうえで、思い込みやひいきがなくなるように、評価委員会で話合って決めていくことが大切です。
そして、評価が決定したら、賞与金額や昇給額に反映させます。

最後に、個別面談で評価結果を伝えていくのです。

■2.他産業でいえばどんなこと?

企業では人事評価は人事部の業務です。
どんな業種でも必ず人事評価を行なっています。
企業により基準となる評価票があり、時給や昇給額を決めています。

ただし、多くの企業では従業員の能力と業績を比較する「相対評価」が行なわれています。

逆に、
公務員は資格試験などで能力を測る「絶対評価」で格付けが行なわれています。

しかし、人事評価には「絶対評価」と「相対評価」の組み合わせが必要です。
それは、新人とベテランとを同じ土俵で評価することができないからです。

入職2年目ぐらいまでは「初級」として、
3年目からは「中級」として、
そして、役職につけて経営幹部になれば「上級」として評価していくのです。

経験能力に従って、やる気、能力、業績で比較する必要があるからです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

歯科医院は総勢10人未満という小さな組織です。

しかし、
評価を公平公正に行うためには多面的な視点が必要です。
そのためにまず、評価委員会を作る必要があります。
メンバーは、院長、主任衛生士、受付主任です。

そして、
1.やる気(情意)、
2.能力(初級、中級、上級)、
3.業績(貢献度)
の3つの視点で評価を行っていきます。

評価票はDVD講座「事例で分かる!人事評価の進め方」を受講していただければ、
サンプルをご覧いただけます。

手順は、本人に自己評価をさせ、次に上司も同じ評価票で評価を行います。

このとき、本人の評価に影響されなように、できるだけ別々に評価して、
あとで突合していきます。

本人の評価をみながら評価していくと、どうしても本人の評価に引っ張られてしまい、
公平な評価ができなくなるからです。

また、あとから突合することで、被評価者との思いのズレなどに気づくことができ、
評価面接でアドバイスとフィードバックができるようになります。

■4.まとめ

弊社の人事評価制度は、HRM(Human Resource Management)の考え方に基づく
育成のための評価制度です。

HRMとは、人的資源管理や人材管理の意味です。
人、モノ、金のうち、特に人を有効活用するための仕組みを体系的に構築し、
運用するという考え方です。

具体的には、経営戦略を実現するために必要な人的資源を明確にし、
必要な人材を採用し、配置し、そして育成することで成果につなげようという考え方です。

歯科医院では医院全体で考える必要があります。
従業員は「コスト」ではなく、優秀な従業員は「経営における大切な資源」です。

採用や人材配置に加えて、院内の教育研修によって個人の能力や協調性も育成しながら、
人事評価で達成度を評価し、評価面接でフィードバックしていく必要があります。

ぜひ、
DVD講座「事例で分かる!人事評価の進め方」を受講していただきたいと思います。

ここでは3人の歯科衛生士に対する人事評価を、
評価票を使ったケーススタディで体験していただくことができます。
きっと参考にしていただけると思います。  

以上