【コラム】

7月に入りました。
西日本では記録的な大雨に見舞われ、九州北部では甚大な被害がおきています。
土石流に巻き込まれ、数人と連絡が取れなくなっているところもあるようです。
被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一方、関東では連日の猛暑日で急な暑さによる熱中症患者が急増しています。
室内でも熱中症になります。
喉が乾いたと感じる前に、こまめな水分補給をしましょう。

また、電気代が高騰しているからと我慢をせず、上手にクーラーを活用し、体調管理をしましょう。

下旬になると、夏休みに入った子供たちが来院してきます。
やさしく、怖くない対応で、大人になってからも通っていただける歯科医院を目指しましょう。

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【2023年度 WEBセミナー】 各回16:00~17:30
7月13日(木) 「事例で分かる!分院展開と規模の拡大」
9月14日(木) 「事例で分かる!清潔管理と滅菌消毒」
10月19日(木) 「事例で分かる!人事評価の進め方」
11月  9日(木) 「事例で分かる!指導監査の現状と対策」
受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます

【2023年度自費セミナー】NEW
1.ドクターのための究極の自費話術教室
第2回 10月8日(日)、9日(月祝)  ※残2席
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定員6名

2.歯科カウンセラー養成講座

第2回  10月29日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定員20名

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第467号

【目次】
1.ウォーターサーバーの設置を検討しよう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1. ウォーターサーバーの設置を検討しよう

7月になり、これから本格的な夏を迎えます。
今年は、猛暑になりそうで、患者さんの減少も考慮する必要があります。
連日30度以上の気温が続いている地域もあります。

この暑さのなかで来院していただいた高齢の患者さんを熱中症にしないために、
冷たいお水を用意しておきたいところです。

以前、ある郊外の歯科医院では、冷蔵庫に手作りの麦茶を冷やしておき、
来院された患者さんにふるまっていました。
しかし、都心の歯科医院では、スタッフにとてもそんな余裕はないでしょう。

簡単なのが、「おいしい水のウォーターサーバー」です。
都内の歯科医院では、すでに多くの歯科医院で普及していますが、
設置場所がソファのすぐそばなど悪くて、飲みたくても他の患者さんに遠慮して飲みにくい場合があります。
結果的にスタッフが昼食をとるときに飲んでいるだけ、という医院も多いようです。

とはいえ、患者さんには好評を頂けるサービスです。
本格的な夏を迎えて、今回はあらためてウォーターサーバーを考えてみましょう。

■2.他産業でいえばどんなこと?

最近は、自宅にウォーターサーバーを設置しているご家庭も多いようです。
お店でも、美容院などではおいしい水を置いてあるお店が増えています。

また、小さなお子さんが集まるお店では、ウォーターサーバーを設置している所が多くあります。

バーや喫茶店でも、ウォーターサーバーを設置して、おいしい水を提供するお店が増えているようです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

歯科医院でも、小さなお子さんからお年寄りまで来院されますので、
暑くなる夏には、ウォーターサーバーを設置しておきたいところです。

ところで、ウォーターサーバーを設置する際にも注意点があります。
一つは、患者さんが喜ぶものを入れることです。
最近は多くの種類が出回っています。
天然水をくみ上げたもの、高水準にろ過したものなど、さまざまです。
迷ってしまいますね。

考えてみましょう。

歯科医院の患者の6割は女性です。しかも、年齢層でいえば30歳以上が多くなります。
ウォーターサーバーのメーカーは数多くありますが、その中の3種類を例にとってみましょう。
女性患者はどれを飲みたいと思うでしょうか。

マダム世代はハワイウォーター、Z世代の女性は南アルプスの天然水になるのです。
そして意外にも、業界トップのウォーターサーバーを希望する人は少ないのです。(当社調べ)
ダントツのトップは南アルプスの天然水です。

コンビニなどで売っているブランドなので日頃からなじみがあり、
無料で飲めるのが「お得」と感じるため、ということのようです。

また、ハワイウォーターを選んだマダム患者に理由を聞きますと、
「本当にハワイから持ってきていて、コンビニに売っていないから」、というものでした。

やはり、マダム世代はハワイにあこがれを持っており、ハワイの水は行かなければ飲めないと思うためでしょう。

実際、ハワイへ旅行するとき、エアラインのなかで夕食などの際に、ハワイウォーターのボトルが提供されます。少しうれしいものですよね。

帰りに飲まないものを持ち帰ろうと取っておいたら、空港で没収されてがっくり、なんてことも多いようです。(私も再三繰り返してしまいます)

どのおいしい水も、料金はほとんど変わりません。
どうせなら、患者さんが喜ぶものを考えてみてはいかがでしょうか。

■4.まとめ

すでにウォーターサーバーを設置している歯科医院では、さらに高度化することを考えてみましょう。

おいしい水のサーバーには、必ずお湯のサーバーがついています。
お子さんに危険ということや節電のために使えなくしている歯科医院も多いようですが、せっかくある機能なので積極的に活用しましょう。

具体的には、サーバーの上や隣に、スティックタイプのインスタントコーヒーや、紅茶や抹茶の顆粒タイプのスティックやティーバッグなどを置いておくのです。
そして、「ご自由にお飲みください」としておきます。

また、高級機種では、数種類の飲み物を選べるサーバーもでていますので、
入れ替えを検討してもよいと思います。

そして、混雑しているときに受付から、
「大変申し訳ありませんが、あと10分ほどかかります。よろしければお飲物などいかがですか?」とご案内します。

患者さんは飲み物を作って飲んでいる時間は、待ち時間とは思わなくなるのです。
冷たい水があると、熱中症の症状も緩和されます。

さらに、暑い時期に待たされると怒りも倍増します。
そのときに、お飲物を勧めることで、待たされた感じを緩和することもできます。

ぜひ、検討しましょう。

以上