【コラム】
8月も残り1週間となりました。
夏休みも終盤です。お休みは楽しめましたか?

コロナ禍で初めての行動制限のない夏休み。
私も友人との旅行や、仲間とのクルージングを楽しみました。
観光地では多くの人で賑わい、コロナ以前の活気を取り戻しています。
弊社のクライアント歯科医院でも、患者数がコロナ以前に戻りました。

これから定期的に来院していただくために工夫が必要になっています。
しかし感染者数は以前、高水準で推移しており収束する気配がありません。
多くのクライアント医院で、ドクターやスタッフが感染しています。
家族が陽性となり、濃厚接触者として休業を余儀なくされた人も大勢でています。

保育園が休園になるなどで患者さんの急なキャンセルも増えています。
介護施設では、訪問歯科が入れなくなっているところが続出しています。

これから飛び込みの急患も多くなるでしょう。
検温や体調不良の患者さまには予約を取り直していただくなどして、
基本的感染予防対策をし、院内で広げることなく自分の身を守りましょう。

**********************
【2022年度プログラム WEBセミナー】各回16:00~17:30

9月22日(木) 「医院を守る、就業規則の策定」
10月13日(木) 「スタッフを育成する人事評価制度の導入」
11月17日(木) 「モチベーションを高める給料賞与の払い方」
12月15日(木) 「何とかしたい! 問題職員対策の進め方」
受講料:各回5,500円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます

【2022年度自費セミナー】

1.歯科カウンセラー養成講座  
第2回:10月30日(日)9:30~17:00 ※残席4 お早めにお問い合わせください。 
受講料:22,000円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
    定員20名

2.ドクターのための究極の自費増大の話術教室
第2回 2022年9月18日(日)19日(月祝)  ※残席1 お早めにお問い合わせください。 
受講料:220,000円(税込・昼食・懇親会込)
会 場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
講師3名に対し受講生定員6名という贅沢なセミナーです。
心理学をベースにした徹底的なロールプレイで、話術を持ち帰れるセミナーです。

【お知らせ】

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

*****************************

では、メルマガを始めさせていただきます。

───────────────────────────────────

【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆

【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

成功する!歯科医院のマーケティング対策 第446号

【目次】
1.幸せな歯科医院経営を考える
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

---------------------------------

■1.幸せな歯科医院経営を考える

今年6月に開催した「M&D経営塾」では、
「歯科診療所には『幸せな医院規模』があるのではないか」、との仮説を元に、
環境変化、歯科医師の採用、歯科衛生士の採用、予防歯科、
ユニット毎の生産性などから多面的に分析を試みました。

弊社のクライアント歯科医院には、ユニット数が20台を超える歯科医院や
分院を持つ歯科医院も多くありますが、
年中、スタッフやドクターの人員確保や、賞与の支払に追われており、
傍目に見て、あまり幸福感を抱けないのではないかと推察しています。

■2.他産業でいえばどんなこと?

歯科医院とよく比べられるコンビニエンスストア。
24時間営業、年中無休としていた所が、
昨今では24時間営業を廃止し、元旦は休みにするなど経営体制が変わってきました。
人手不足や従業員の負担改善などが目的です。

売上高に影響が出るのでは、と懸念され、なかなか踏み切れずにいる所もありますが、
実際は、収益が増加し客数も減少することはないそうです。

労働環境が改善され、人件費も削減されたことによりオーナーの負担も軽減されました。
幾分、コンビニオーナーも幸福感が増したのではないでしょうか。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

大型化していくと、売上効率が高くなっていくことは確かです。そして、大型医院の経営者、院長、は明らかに成功者でしょう。
しかし、あまり幸せそうには見えません。

特に最近は、歯科医院の経営環境は厳しさを増しており、診療報酬改定も楽観的な予測ができなくなっています。

また、勤務医の賃金相場が高騰し、赤字必至の、ありえない水準に達しています。
そのため、自費率を高めたり、予防歯科を拡大する必要がありますが、
そのために歯科医師と歯科衛生士の採用と育成が必要になります。

しかし、せっかく養成しても、3年~5年で退職していく人が多く、
「募集しては退職され、また採用しては退職され」という、
賽の河原の石積み状態から抜け出せなくなっている医院が多いのです。

例えば、ユニット15台以上の大規模歯科医院では、常に歯科医師と歯科衛生士の採用や労務管理に追われるだけでなく、
高額な設備投資、人件費、家賃で損益分岐点が高くなり、常に売上管理と借入返済に追われます。

患者数が増えても拡張できない場合は、分院の開設です。
すると、借入が増加します。

第三者に経営を委ねることになり、さらに不安とストレスが増えていきます。
しかし、ユニット3台以下の小規模医院では、初期投資は低いが売上効率が低く、
開業時の借入完済のめどすらたたないケースも見受けられます。

また、この規模では歯科衛生士の採用が難しいです。
やっと採用した1人しかいない歯科衛生士が退職すると、
「か強診」や「外来環」の施設基準が満たせなくなり、医院経営を直撃することになります。

つまり、「幸せな歯科医院経営」をめざすには、規模や売上増大をめざすのではなく、発想の転換が必要なようです。

■4.まとめ

「幸せ規模」の歯科医院とは。
ユニット台数によって年間医業収益が異なります。
日本医業経営コンサルタント協会 平成30年歯科経営指標によると、
ユニット台数が6台を超えると、平均値でも中央値でも1億円を超えます。
院長の年収は3千万円を超えるでしょう。
日本では年収3千万円を超えると、普通に贅沢ができるとされています。

6台なら職員数は院長、勤務医1人、歯科衛生士4人、歯科助手兼受付4人、合計10人程度、8台でも12~13人でしょう。
この規模であれば、スタッフの一人一人に目が届き、人事労務管理面でのストレスも少ないです。
地域では最大級で経営も安定しているでしょう。

「幸せな歯科医院経営」のイメージとは。
1.30年先を予測しても人口が急減しない開業地域で、患者が安定して来院してくれ、
2.5台から8台にユニット台数で1億円以上の売上を確保し3千万円程度の年収で安定した生活をしていること。

3.また、永年勤務するベテラン勤務医や、十分な人数の歯科衛生士、歯科助手に恵まれていること。

4.自費率も30%以上を確保している、という状態でしょうか。

それを実現するためのヒントや、幸せな歯科医院経営の事例などは
DVD講座「M&D経営塾2022」で詳しく説明しています。
お申込みは当社ホームページまで。

以上