【コラム】
早いもので今年も残すところ2ヶ月を切りました。
コロナ禍でステイホームが続いた1年でしたが、ようやく感染者数も減少に転じてきました。
行楽日和だった週末、観光地は人出が多く活気が戻ったようでした。
ワクチン接種率が高まり全人口の7割程度が2回の接種を終え、感染拡大抑制に繋がっているようです。

連日のコロナ関連のニュースばかりが目立っていたのも、今では落ち着いてきました。
元通りの生活とまではいきませんが、感染予防対策をとり、快適に過ごしたいものです。

さて、来年度のセミナーをご案内します。
今回は、会場で行う対面でのセミナーのご案内です。

恒例の、新春セミナーは、
令和4年1月16日(日)午後1時~5時まで
飯田橋レインボービルにて開催します。

テーマは、「令和4年度歯科診療報酬改定の方向性」
1月時点で、判明している最新の情報から、今後の歯科に対する方向性まで推測しながら解説します。
そして、「歯科医院経営の環境変化と対応方向を考える」です。
人口減少と高齢化のなかで、どんな対策が必要になっているかを考えます。
終了後、緊急事態宣言が出ていなければ、懇親会を予定しています。

経営塾は、
令和4年6月19日(日)午後1時~5時まで。
今回のゲストは、山梨県甲斐市開業の、
クリニックささもと歯科の笹本 宝先生 にお願いしています。
アポロニア21 5月号に掲載された先生です。

典型的な予防型歯科医院で、歯科医師と歯科衛生士の絶妙なバランスでこだわりの経営をされています。これからの歯科医院経営の一つの方向性を示されていると思います。
こちらも、終了後、緊急事態宣言が出ていなければ、懇親会を予定しています。

恒例の新人向け接遇研修は、
令和4年4月17日(日)午後1時から5時まで
飯田橋レインボービルにて開催します。
受付助手の方、歯科衛生士の方を含めて、「歯科医療の基本知識」「接遇の基本」です。定員20人です。

人気の「歯科カウンセラー養成講座」は、
第一回 令和4年5月29日(日)午前9時30分~午後5時まで
第二回 令和4年10月30日(日)午前9時30分~午後5時まで
5月は家の光会館セミナールーム、10月は飯田橋レインボービルにて開催します。
定員20名です。

また、いつも注目されている「究極の自費話術セミナー」は、
令和4年2月10日(木)11日(祝)に、令和3年度から延期された会を、アットビジネスセンター渋谷東口で開催します。定員まであと1名です。

令和4年度の「究極の自費話術セミナー」は、
令和4年9月18日(日)19日(祝)
アットビジネスセンター渋谷東口での開催を予定しています。定員は6名 講師3名という贅沢なセミナーです。
ご参加をお待ちしています。

歯科経営改善ゼミナールは、すべての会を1時間のWEBによるリモートセミナーで計画しています。内容は追ってご連絡します。

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2021年度プログラム
■定評ある自費カウンセリングセミナー 
●ドクター向け 2日間 受講料は220,000円(税込・昼食込)です。
※緊急事態宣言延長に伴い、新型コロナウイルス感染拡大防止のため日程を変更しました
「ドクターのための究極の自費増大の話術教室」 2022年2月10日(木)11日(金祝)
・講師3名、受講生6名限定です。 
・心理学をベースにした徹底的なロールプレイで、話術を持ち帰れるセミナーです。

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。
みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第428号
【目次】
1.緊急事態宣言の中断患者にリコールしよう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1.緊急事態宣言の中断患者にリコールしよう
長引いた緊急事態宣言がようやく終了しました。 
第6波が来るかも知れませんが、患者さんが再び来院してくる可能性があります。
リコールはがきを送ったり、電話を掛けたりして、昨年3月頃から中断している患者に来院を呼び掛けましょう。
このとき、いくつかポイントがありますので、ご紹介します。

■2.他産業でいえばどんなこと?
美容院ではSNSを利用しリコールしているところがあります。
手指消毒、換気、空気清浄機設置などの感染予防対策を徹底していることをアピールし、割引などの特典を付け再来を呼びかけています。

また、SNSへの口コミ投稿をしたお客さんにはちょっとした特典をつけるなど工夫を凝らし、良い口コミが広がり、集客に結びついているようです。口コミへの返答をこまめに入れている所もあります。好感度をアップする作戦でしょう。

■3.歯科医院ではどうすればよい?
今回のリコールは、緊急事態宣言終了に伴う増患対策だけでなく、治療中の歯牙を放置しておくことのリスクを患者さんに伝える「説明責任を果たす」という側面があります。

1)インプラントメンテナンスの中断患者に送る
例えば、インプラントメンテナンスに昨年3月から来院していない患者さんは、インプラント周囲炎になっている可能性があります。
放置すると骨吸収や脱落などに至るリスクがありますが、これを説明しておかなければ患者さんからそのようなリスクは説明されていない、と訴えられた場合に負けてしまう危険があるのです。
このため、発送したはがきの控えを保存し、カルテに発送日を記録しておく必要があります。

2)根管治療中の中断患者に送る
根管治療中の中断患者など治療中で中断している患者さんについてもリコールはがきを送る必要があります。
特に、根管治療中で長期間来院していない患者は根管内が感染している可能性が高く、抜歯に至るリスクがあるからです。
このため、できるだけ早期に来院していただき治療中の歯牙の状況を確認し、治療を再開する必要があります。これは、歯科医院が根管治療を中断した患者に対して一度も来院を呼び掛けず、結果的に抜歯になったとして敗訴した事例があるからです。リスクを説明したはがきを送付したことをカルテに記録し、歯科医院として説明責任を果たした証拠を残しておくことが必要です。

3)定期予防の患者さんに送る
最後に、増患対策のために昨年3月頃から中断している定期予防の患者さんに来院を呼び掛ける必要があります。
このときは、口腔ケアにはウイルス感染の予防効果や、重症化予防効果があること、院内は高度な感染予防対策を実施しており安全であることを記載しておくこともポイントです。
このとき、以前に医院でトラブルを起こした患者を除外しておくことが大切です。

■4.まとめ
歯科治療に関する訴訟では、治療行為そのもので敗訴している例は少数です。
しかし、説明責任を問われて敗訴している例が多いのが実情です。コロナ禍による緊急事態宣言で来院をためらい中断した患者さんが多いと考えられます。
インプラントメンテナンスや根管治療など、歯牙を失う可能性があることについては、説明したことを証拠に残しておきましょう。

上記に関連して、
「事例に学ぶ歯科法律トラブルの傾向と対策」小畑 真 著 日本歯科新聞社
をお勧めします。

民法改正による注意点など、実際に歯科医院で起きた事件をもとに、分かりやすく解説されています。歯科経営者として必読の書だと思います。

          以上