【コラム】
新規感染者数が落ち着き、新型コロナウイルス感染拡大防止のために
続いていた5都府県に対する飲食店への営業時間短縮措置が解除されました。
実に1年半ぶりの通常営業です。

イギリスでは7月中旬以降、通常の生活を送ることが出来るようになりましたが、
最近では感染者数が増加傾向にあります。
マスクの着用が義務化されているにも関わらず従わない人が多いそうです。

日本では感染者数が減少している中でも、殆どの人がマスクをきちんと着用し、
いたるところに設置されたアルコールスプレーで手指消毒をしています。

これから迎える忘年会シーズン、引き続き感染予防対策をしっかりとし、
第6波とならないようにしたいものです。

また、歯科医院にも患者が戻り始めています。
クレーマーや、無断キャンセラー、遅刻魔など好まざる患者さん達も帰ってきます。
毅然と対処できるように、スタッフにも徹底させておきましょう。

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2021年度プログラム
■定評ある自費カウンセリングセミナー 
●スタッフ向け 受講料は22,000円(税込・昼食込)です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため日程を変更しました
1.「歯科カウンセラー養成講座」第2回    11月21日(日)9:30~17:00

●ドクター向け 2日間 受講料は220,000円(税込・昼食込)です。
※緊急事態宣言延長に伴い、新型コロナウイルス感染拡大防止のため
日程を変更しました
2.「ドクターのための究極の自費増大の話術教室」 2022年2月10日(木)11日(祝)
・講師3名、受講生6名限定です。 
・心理学をベースにした徹底的なロールプレイで、話術を持ち帰れるセミナーです。

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、
あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えている
ドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、
少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第427号

【目次】
1.カルテの院外保管を考えよう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1.カルテの院外保管を考えよう
カルテ庫が溢れそうで対策を必要としている医院が多いようです。
カルテは法的に5年保存義務がある公的な書類です。

しかも、氏名、住所、健康保険証番号、疾患名など、個人情報の塊です。
個人情報保護法では常時施錠できる場所での保管が義務付けられているほどです。

しかし、カルテが増えていくなか、カルテ庫のスペースに余裕がなく、
テナントのため増築工事も不可能、という医院はどうすればよいでしょうか。
近所に賃貸マンションを借りてカルテ庫としている医院もありますが、
とにかく不便です。

何か良い方法はないでしょうか。

■2.他産業でいえばどんなこと?

医科でもカルテは5年間保存しておかなければならず、
個人情報保護の観点からも保管スペースを確保するのに苦慮しているクリニックも多く、
定期的な整理・破棄も大変な作業になっています。

24時間365日監視されている専門倉庫を利用しているクリニックもあります。
必要になった診療明細を請求することも可能です。

また電子カルテを導入し、データで保管しているクリニックもあります。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

カルテ保管サービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
多くは、段ボールでカルテを送り、必要に応じて送り返してくれるという
サービス内容です。
段ボールでまとめて送ると、全てスキャンして電子データで保管して、
急に古い患者さんが予約された場合でもデータ化して送付してくれる会社も
あります。

また、保管期限が来ると溶解処分をしてくれる会社もあります。
急ぐ時にPDFで送ってくれる会社もあります。

ただし、注意点があります。

カルテの法定保存年限は5年間ですが、昨年の民法改正によって医療事故の場合の時効は
「生命・身体の侵害による損害賠償請求権」として20年になりました。

もし医療訴訟が提訴されて、カルテがなかったら、患者の訴えがそのまま通ってしまうことになる可能性がでてくるのです。

つまり、カルテ、レントゲン画像、口腔内写真、技工指示書、診療メモなどは、せめて10年、できれば20年は保管しておきたいところです。

次の各社が、カルテの預かりサービスを取り扱っています。
料金やサービス内容は少しずつ違うので、各社のホームページから検索して比較していただきたいと思います。

【主なカルテ預かりサービスを実施している企業】
1.ヤマトロジスティクス株式会社 カルテ保管サービス
2.SRI(株式会社セキュリティリサイクル研究所)カルテ保管サービス
3.コトバンク(株式会社 寿データバンク)病院カルテ保管サービス
4. 大塚商会「セービングBOX」

■4.まとめ

それぞれの企業が独自の保管サービスを行なっており、料金体系も異なっています。
ここではヤマトロジスティクス(株)例をご紹介します。

1.最大10年までの一括保管契約が可能です。
2.確実なセキュリティの下で、保管に使用するダンボールを箱単位で在庫管理を行います。
3.必要に応じてYLCの倉庫から箱単位でカルテの現物を取り寄せることが可能です。
4.緊急でカルテが必要な場合は、対象のカルテをデータ化して送付することも可能です。
5.保管期限到来後は、未開封のまま溶解処理工場で処分し溶解完了証明書が発行されます。

いくつかの企業に問合せして、自医院にあった会社を選定してみてはいかがでしょうか。

          以上