【コラム】
新型コロナウイルス対策で19都道府県に発令されている緊急事態宣言が13日、
延長期間にはいりました。
新規感染者数は減少傾向にある一方、若年層、子どもの感染が増えています。
夏休みが終わり、学校が始まったことが要因の一つでしょう。

人の流れを封じ込めない限り、感染を完全に抑える事はできません。
一方で、社会経済活動も重要です。

経団連はコロナ禍の社会経済活動を正常化させるために必要な対策の検討を
政府に求めていく方針です。

ワクチンパスポートの導入や感染拡大を未然に防ぐための抗原検査簡易キットを
薬局で購入できるような規制緩和などを求めています。
自民党総裁選も月末に控え、今後の政府の対応に注目が集まります。

そのなかで、クライアント歯科医院の患者数は、
それほど減少もせず、増えもせずという状態のようです。
昨年は一昨年よりも最終的に、患者数も売り上げも増えた医院が多かったのですが、
これが「平時」という状態が続く可能性がありそうです。

そうなると、これまで以上に予防で来院しているリピーター患者さんを
大切にする必要がありそうですね。

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2021年度プログラム
■定評ある自費カウンセリングセミナー 
●スタッフ向け 受講料は22,000円(税込・昼食込)です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため日程を変更しました
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●ドクター向け 2日間 受講料は220,000円(税込・昼食込)です。
※緊急事態宣言延長に伴い、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
 落ち着いているとみられる来年2月まで、大きく日程を延期しました。
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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第424号
【目次】
1.変異型コロナの院内感染に備えよう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

■1.変異型コロナの院内感染に備えよう

前回に続き、コロナの感染対策です。
インド型デルタ株が猛威をふるい、
新型コロナウイルス感染症の感染者数が急増しています。
感染者数は横ばいもしくは減少しているようにも見えますが、
政府は北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川、大坂、沖縄など19都道府県の
緊急事態宣言の期限を9月12日から30日まで延長し、宮城、岡山については
緊急事態宣言を12日で解除し、まん延防止等重点措置に移行が決定しました。

福島、石川、香川、熊本、宮崎、鹿児島にだされているまん延防止等重点措置も
30日まで延長することが決定しました。
全都道府県に拡大する勢いですが、それだけ感染力が強く危険な疾患で、
医療機関が危機的な状態にあるということでしょう。

そのなかで、医療従事者へのワクチン接種は一巡し、歯科医院でも二度目のワクチン接種を終えたようです。
しかし最近は、2回目のワクチン接種終了14日以上経過した後に感染が確認される「ブレークスルー感染」という言葉を耳にするようになりました。

またワクチンを接種した人には抗体ができるため、症状が出ない、
あるいは軽いため、感染したことに気付かず、抗体のない人に感染させ発症させるリスクも指摘されています。

■2.他産業でいえばどんなこと?

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は8月24日、
ワクチンを接種していない人はワクチン接種を完了している人に比べて、
新型コロナウイルス感染症で入院する可能性が29倍高いと報告しました。

ワクチン未接種者は感染リスクが高いだけでなく、重症化リスクも高いまま
放置されているわけです。

不特定多数の人が往来する百貨店や大型スーパーでは接種、未接種が判別できません。
その為、リスク回避として入り口と出口を一方通行にしたり、
手指消毒用アルコールスプレーを自動型にするなどの対策を講じています。

また病院では、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、
風邪症状がある場合は事前連絡を必須とし、他の患者さんと接触しないように対策されています。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

改めて院内の感染対策を見直していただきたいのです。
具体的には「3密」の回避、マスク着用、
手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒の
励行など、これまでの感染対策に加えて、院内では、
次の院内感染対策のポイントを徹底していただきたい。

1)昼食をとりながらの会議は行わない。
2)患者の前では絶対にマスクを外さない。
3)昼食は、個食黙食を守る。
4)ワクチン2回接種のスタッフ同士でもマスクなしで会話しない。

■4.まとめ

大部分の既接種者に少数の未接種者が混じっている場合、
院内感染のリスクが生じてしまいます。
また、未接種者がどこかで感染し、最初の2日間に気付かないまま出勤すると、
ドクターやスタッフの多くが濃厚接触者となり、医院が休診に追い込まれるリスクもゼロではありません。

さらに、患者さんへの二次感染を起こしてしまう可能性もあります。
歯科医院は多くの患者さんの診療を継続する社会的責任を負っています。

ワクチン接種は自由意志とされていますが、それは一般の企業や学校でのことです。
ワクチンを接種していない医療従事者は、患者と自分、そして医院と歯科医師や他のスタッフの生活を守るために早期に接種を終えていただきたいのです。

医院としても、ワクチン未接種者が感染しないように、院内の会議や行事への参加を制限するなどの対策を取る必要があるでしょう。

          以上