【コラム】

1月17日(日)に、恒例の新春セミナーを開催しました。
今回は、会場と、ZOOMによるリモート受講のハイブリット形式としました。
マスコミも招待しており、事前に準備したのですが、予期せぬトラブルが続発してしまい、受講生の皆様に多大なご迷惑をおかけしてしまいました。
深く反省しています。

次回、6月の経営塾は、きちんとした運営にしたいと思います。
よろしくご期待ください。

さて、
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県に、2月7日まで緊急事態宣言がだされています。
ようやく歯科医院に患者数が戻りはじめていたなかで、再びダメージを受ける可能性があります。

口腔ケアにはコロナウイルス感染の予防効果と重症化予防効果があります。
緊急事態宣言中はもちろん、宣言が解除されたあとも、継続的に患者さんに来院を呼びかける必要があります。

二度目の緊急事態宣言ということで、今後も新型コロナウイルス感染症対策を継続する必要があります。
このため、次のことを患者さんに繰返しお伝えましょう。

1.歯科医院では換気と空気清浄機、さらに院内での感染予防に努めており、
安心して通院していただけること
歯科医院で歯科医療従事者から患者さんが感染した事例は1件も報告されていません。
予約制なので、混んだ待合室で長時間待つこともありません。
日頃から院内も感染予防を徹底していますので、安心して通院いただけるのです。

2.口腔ケアでコロナ感染症の予防効果があること
コロナウイルスは舌の上の細菌が作る毒素を受容体にします。
このため、歯科医院で口腔内を清潔にすることで、感染リスクを低下させることができるのです。
介護施設で、口腔ケアによって、インフルエンザウイルスの感染確率が10分の1になったというデータもあります。

3.コロナ肺炎の重症化予防効果があること
コロナ感染症はウイルス性肺炎を起こします。
肺胞の細胞内で爆発的にウイルスが増殖して、細胞を殺してしまうのです。
そして、死んだ細胞のなかにむし歯菌や歯周病菌が入り増殖します。
誤嚥性肺炎と同じように、細菌性肺炎になるのです。
そして、細菌が血管から体内に入り、基礎疾患によって免疫力が低下していると、多臓器不全を起こして死に至るのです。

4.むし歯も歯周病も時間をおくと悪化すること
コロナ感染が怖いからしばらく様子をみると、その間に、確実にむし歯も歯周病も悪化します。
1ヶ月期間があくごとに、症状が進み重症化していきます。

さて、
今年のセミナー計画をご紹介します。
歯科経営改善ゼミナールは
対面式のリアルセミナーと、
ZOOMによるリモートセミナーを開催します。
また、定評のある自費増大対策セミナーは、ドクター向けの「究極の自費話術教室」1回と、スタッフ向けの「歯科カウンセラー養成講座」2回を開催する予定です。

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2021年度プログラム
■1.対面式のセミナー 
・日曜 午後1時からです。 
1.「接遇セミナー」 4月18日(日)13:00~17:00  11000円(税込)
2.「経営塾」    6月20日(日)13:00~17:00  11000円(税込)

■2.ZOOMによるオンラインセミナー 
・水曜午後7:30からです。
・受講料は5500円(税込)です。
1.「売上増大対策とWEBマーケティングの進め方」2月24日(水)19:30~21:30
2.「売上1億円の予防歯科の作り方」      3月31日(水)19:30~21:30
3.「診療契約と医療過誤・クレーム対策」    4月28日(水)19:30~21:30
4.「歯科医院のための人事評価の進め方」    5月26日(水)19:30~21:30

■3.定評ある自費カウンセリングセミナー 
●スタッフ向け 受講料は22,000円(税込)です。
1.「歯科カウンセラー養成講座」第1回     5月16日(日)10:00~17:00
2.「歯科カウンセラー養成講座」第2回     9月26日(日)10:00~17:00

●ドクター向け 2日間、講師3名、受講生6名限定。 9月22日(水)23日(祝)

・受講料は220,000円(税込)です。
・心理学をベースにした徹底的なロールプレイで、話術を持ち帰れるセミナーです。

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                           
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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第413号

【目次】

1.院内で発症した場合の対応を決めておこう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.院内で発症した場合の対応を決めておこう

新型コロナウイルスは感染力が強く、弊社のクライアント医院でも感染者がでています。

いずれも院内で感染したのではなく、同居している家族からの感染でした。 その家族は感染経路不明でした。
しかし、一緒に仕事をしていた他の医師やスタッフは濃厚接触者になりませんでした。
また、患者さんが感染していたことが分かったケースもあります。
この場合も、一緒に仕事をしていた他の医師やスタッフは濃厚接触者になりませんでした。

これは、濃厚接触者の定義が変わったからです。
濃厚接触者の新しい定義は、次の条件で接触した場合となっています。

  1. 症状のでた日の2日前から
  2. 距離が1m程度で
  3. マスクなしで
  4. 15分以上会話した場合

つまり、
院内では常時マスクを着用しているので、
感染した患者さんが来院しても、
同僚が感染して発症しても、
濃厚接触者にならないのです。
ですから、通常どおり診療を継続できるのです。

■2.他産業でいえばどんなこと?

いまでは、衣料品店などの商業施設でも、飲食店でも、
みんなマスクを着用しています。
これは、マスクを着用していることが、濃厚接触者にならない条件だからです。
濃厚接触者になってしまうと、14日間休業することになります。
そうなると、事業の継続に重大な影響がでてしまいます。

歯科医院でも留意したいところです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

歯科医院では、医療従事者から感染した患者さんはこれまで1例も報告されていません。

逆に、
患者さんからの感染事例は1件だけ、昨年の春に報告されています。
まだ、ゴーグルとフェイスシールドの着用が普及していない頃ですね。

とはいえ、
万一、院内で歯科医師、スタッフやその家族に感染者が出た場合にあわてないために、対応を周知しておきましょう。

1.来院した患者さんが感染していたことが分かった場合
症状が出ない人が多いため、後から陽性だったことが分かることがあります。
しかし、歯科医院ではマスクを着用して患者さんと接しているため、
受付も担当した歯科医師も歯科衛生士もスタッフも濃厚接触者に該当しません。
そのため、体調に変わりがない限り、通常の診療を継続してください。

感染した患者さんを担当した歯科医師や歯科衛生士、スタッフが不安になってPCR検査を希望する場合は、公的なPCR検査はすぐには受けられないので、民間のPCR検査を受診させます。
・もし陽性であった場合は保健所に通報します。
・陰性の場合は通常通り勤務してください。

2.本人に熱がある場合は、3日休業して様子をみてください。
3日たっても熱が下がらなければ、民間のPCR検査を受けさせます。
公的なPCR検査は混雑しており待機期間も休業する必要があるからです。
・陽性の場合は保健所に連絡します。
・陰性の場合は体調が回復し次第、通常どおり勤務してください。
・3日以内に熱が下がった場合は通常どおり出勤してください。

2.家族が発症した場合 
・家族などが発症し、保健所の判断で
歯科医師やスタッフが濃厚接触者になった場合は14日間休業する必要があります。
・同居の家族が発症した場合は、本人が治ってからの14日間休業になります。
・濃厚接触にならない場合は通常どおり出勤してください。

3.家族が濃厚接触者になった場合
・濃厚接触者になった家族の看病などの必要がなく、
本人の体調にも問題なければ、通常通り出勤してください。
・子供さんが濃厚接触者になり学校を休むことになった場合など、
勤務できなくなった方は、医院に連絡して休業してください。
・子供さんが学校を休む場合などでも勤務できる方は、通常どおり勤務してください。

4.院内での注意事項
マスクを着用していれば濃厚接触者にならないので、
常時マスクを着用しましょう。
院内で昼食をとる際も、
・1m以上離れて食べること、
・食事中に会話をしないこと、
を徹底しましょう。

5.まとめ今回の緊急事態宣言では、
昨年に比べて都心などの人出があまり減少していないようです。

感染者は激増しており重症者数も増えています。

受け入れ医療機関の状況もひっ迫しており、
症状が軽い人が多いといっても簡単に考えるわけにはいかないのが現状です。

日々身を粉にして頑張っていただいている医療従事者の皆さんに、これ以上の負荷をかけないように、感染拡大の防止に努めるとともに、患者さん達がコロナによる様子見で口腔内の疾患を悪化させることがないように、歯科医療機関としてのアナウンスを続けましょう。

おわり