【コラム】

この事務所がある横浜の青葉台でも、銀杏並木が美しく黄葉してきました。
秋も深まり、年末も近づいています。

今年はコロナ禍に振り回されましたが、次第に色々な変化が伝わってきました。
例えば、医科では「念のため受診」がなくなったため、
国民医療費が大幅に低減されそうなことです。
恐らく、1兆円から2兆円もの減少になるとみられます。
去年まで毎年1兆円増えていたのですから、大きな変化です。

そして、念のため受診をしなくても、日常生活に影響がないことを多くの人々が体験してしまったわけです。
これからも戻らない可能性があります。

厚生労働省が、コロナ感染者数の累計などを毎日公表しているのは、医療費削減が狙いであるのかも知れませんね。

さて、
来年も歯科カウンセラー養成講座を開催します。
2021年5月16日(日)、
2021年9月26日(日)、
の2回です。
ぜひ、ドクター、スタッフおそろいでご参加ください。

また、
「Drのための、究極の自費話術教室」は、今月11月22日、23日に開催します。
「究極の自費話術教室セミナー」 2020年第二回 
会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催しますので、安心してご参加ください。

2021年も2回開催します。
日時:第1回 2021年7月18日(日)19日(祝)
   第2回 2021年10月10日(日)11日(祝)
会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、換気、充分な間隔をとって開催します。
定評のあるカウンセリング講座です。 ぜひ、ご参加ください。

■■2020年度 「歯科経営改善ゼミナール」プログラム■■
                   
●今後のセミナーは、ZOOMと対面式リアルセミナーを取り混ぜて実施する予定です。
受講料が異なりますのでご注意ください。

ZOOMの場合は会場費が不要のため、安価に設定しています。
また、1ヶ月以内でれば、お好きな時間での録画による視聴も可能です。

※ZOOMセミナー 受講料  5,000円+税
(オンタイムと録画の視聴とも同額です)
※対面式セミナー  受講料 10,000円+税

■11月22日、23日 リアルセミナー
「究極の自費話術教室セミナー」 2020年第二回 
会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。

■11月29日 リアルセミナー
「スタッフが活性化する人事評価の導入対策」
・冬期賞与のための人事評価の導入対策です。ケーススタディを中心に、歯科衛生士、受付助手の人事評価表を差し上げます。
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
【会場】 飯田橋レインボービル:東京都新宿区市谷船河原町11 
Tel 03-3260-4791 JR・地下鉄飯田橋駅5分
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

■12月20日 リモートセミナー(ZOOM)
「スピードスタートのための開業対策」
(注)午前10時~12時まで、ZOOMにて開催します。
・受講料:5000円+税 オンタイム、録画とも同額です。

・2021年に開業をめざしている歯科医師のために、成功する開業準備と、
スピーディに立ち上げるための対策を解説します。

【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                           
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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第409号

「矯正治療中の口腔ケアを文書で呼びかけよう」

■1.はじめに

矯正治療を受ける患者さんが増えています。
ワイヤー矯正もインビザラインなどライナー矯正も増えています。

ところが、問題は矯正治療中のカリエスリスクです。
貴医院では、患者さんに矯正治療中はカリエスリスクが高くなること、そして丁寧にブラッシングすることを文書で指導しているでしょうか。

実は、矯正歯科治療中にカリエスになった事例で、保健指導上の義務違反として歯科医院側が敗訴した判例があります。

平成15年7月10日に東京地裁で出されているのです。
(「判例からみた医療安全」小林馨 編著より)

■2.他産業でいえばどんなこと?

注意喚起をしなかったために、損害賠償請求を受けることが増えています。

ひどい例では、外国での古い事件ですが、電子レンジに濡れたペットを入れて死なせてしまった買主が、注意喚起が書いてなかったとメーカーを訴えた事件や、大型洗濯機に子供を風呂代わりに入れて死なせてしまった事件などがあります。

メーカーは、まさかそんな使い方をするとは想像できなかったので、記載していなかったわけですが、ユーザーは取扱説明書に注意喚起がなかったと訴えたわけです。

歯科医院が敗訴した内容は、歯列矯正の際に、う蝕予防のためのブラッシング指導を怠ったとして歯科医師に損害賠償請求訴訟が提訴されたものです。

損害賠償請求額は410万5千円で、判決での請求認容額は55万円(慰謝料50万円、弁護士費用5万円)でした。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

この裁判の争点は、歯科医師や歯科衛生士が、歯列矯正中は十分にブラッシングを行なうなど、口腔内の衛生環境を良好に管理するよう、患者に指導すべき義務に違反したかどうかでした。

判決によれば、患者さんの女性は平成10年から矯正治療を開始して、平成14年に器具を外したのですが、ブラケット装着部位の前歯4本がむし歯になっていたのです。

そして裁判所は、歯科医師に、固定器具の周辺を丹念に磨くように十分に指導していなかった診療契約上の義務違反があったと認定したのです。
 
歯科医院は、指導した内容を文書で残しておく必要があるのです。

■4.まとめ

インビザラインでもワイヤー矯正でも、装置を装着している間はカリエスリスクが高くなります。

特にワイヤー矯正ではブラケット周りには歯ブラシが届きにくくなるため、特に丁寧に磨く必要があります。

ライナー矯正の場合も、特に就寝時に不十分なブラッシングのまま装着すると、むし歯になる可能性が否定できません。

どの医院でも、矯正の最初のコンサルの段階に口頭で説明していると思いますが、裁判になると、証拠がなければ説明していないのと同じになってしまうのです。

このため、説明用の文書を作っておき、歯科医師、歯科衛生士が繰返し説明して、患者さんに署名をいただいて保管しておくことをお勧めします。

以上