【コラム】

昨日、「歯科カウンセラー養成講座」を開催しました。
全国から18人が集まってくれました。

コロナ禍のなかで、開催しようか、どうしようか迷ったのですが、
5月の会を中止したので、どうしてもという歯科医院が多かったほか、感染対策をきちんとしたうえで開催することにしたのです。

アンケートでは、みなさんとても満足していただいて、新しい知識が得られた、
他の医院のみなさんとのロールプレイで、自信がついた、コミュニケーションや心理学の理論に裏付けられた内容なので、安心できた、などの感想をいただきました。

これに自信を得て、
来年も開催することにしました。
2021年5月16日(日)、
2021年9月26日(日)、
の2回、開催します。
ぜひ、ドクター、スタッフおそろいでご参加ください。

また、リアルセミナー
「Drのための、究極の自費話術教室」 2021年度計画
日時:第1回 2021年7月18日(日)19日(祝)
   第2回 2021年10月10日(日)11日(祝)

会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、換気、充分な間隔をとって開催します。

■■2020年度 「歯科経営改善ゼミナール」プログラム■■
                   
●今後のセミナーは、ZOOMと対面式リアルセミナーを取り混ぜて実施する予定です。
受講料が異なりますのでご注意ください。

ZOOMの場合は会場費が不要のため、安価に設定しています。
また、1ヶ月以内でれば、お好きな時間での録画による視聴も可能です。

※ZOOMセミナー 受講料  5,000円+税
(オンタイムと録画の視聴とも同額です)
※対面式セミナー  受講料 10,000円+税

■11月22日、23日 リアルセミナー
「究極の自費話術教室セミナー」 2020年第二回 
会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。

■11月29日 リアルセミナー
「スタッフが活性化する人事評価の導入対策」
・冬期賞与のための人事評価の導入対策です。ケーススタディを中心に、
歯科衛生士、受付助手の人事評価表を差し上げます。
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
【会場】 飯田橋レインボービル:東京都新宿区市谷船河原町11 
Tel 03-3260-4791 JR・地下鉄飯田橋駅5分
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

■12月20日 リモートセミナー(ZOOM)
「スピードスタートのための開業対策」
(注)午前10時~12時まで、ZOOMにて開催します。
・受講料:5000円+税 オンタイム、録画とも同額です。

・2021年に開業をめざしている歯科医師のために、成功する開業準備と、
スピーディに立ち上げるための対策を解説します。

【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                           
*****************************

では、メルマガを始めさせていただきます。

───────────────────────────────────
【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆-◆
【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

成功する!歯科医院のマーケティング対策 

第408号「マイクロスコープを活用しよう」

■1.はじめに

令和2年の診療報酬改定で3根管以上の根管充填に、400点の加算と歯科用3次元エックス線断層撮影を算定できることになり、今後は急速に普及するとみられます。

マイクロスコープは機種も増え、大画面の4K画像で部位を確認できる機種や、3D画像で見ることができる機種もでてきました。

価格は200万円程度から、高価なものでは1千万円以上する機種もあります。

■2.他産業でいえばどんなこと?

新しい機器が保険適用されるというのは、医療界独特のことでしょう。

ただ、「この機器があるから」「この設備があるから」ということが、お店選びの一つの理由になることも多いようです。

例えば、最近はコロナ対策で、個室の居酒屋やレストランが繁盛しているようです。
3密にならず、クラスターが発生しないと考えられるからですね。

歯科医院でいえば、健康に関するテレビ番組で、歯科医院の選び方を特集する場合、必ず、CTとマイクロスコープがある歯科医院を選ぶように勧めています。

マイクロスコープがあることで集患力があがる可能性があるわけです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

では、マイクロスコープに集客力があるとして、どんな使われ方をしているでしょうか。
この表は、マイクロスコープがある医院とない医院の、自費率の比較です。

マイクロスコープの有無と自費率
あり n=70 27.5%
なし n=267 15.4%
不明 n=47 17.0%

マイクロスコープがある医院とない医院とで、自費率に12.1ポイントもの差があります。
マイクロスコープを自費治療で使用している医院が多いことが分ります。

マイクロスコープは、患部を拡大して見ることができるため精密な治療ができます。
ただし、高価な医療機器のためチェアタイムも長くなりがちで、自費の根管治療で使用する医院が多いようです。

3根管以上の根管充填が保険適用になり、CT撮影料も算定できるため、今後は保険診療でもマイクロスコープを使用する医院が増えると考えられます。

マイクロスコープは自費治療の形成にもよく使われています。
拡大して精密に形成することで、クラウンの適合性が高くなり、脱離や破折しにくい治療が可能になります。
歯科衛生士の自費のSRPに使用する医院もあります。
歯周ポケットを拡大して見ることで、縁下歯石の探知や歯石除去の確認が容易になります。  

今後は急速にマイクロスコープが普及していくものと考えられます。
(公社)日本医業経営コンサルタント協会の歯科経営指標による、マイクロスコープの有無と自費率の分布のデータでは、マイクロスコープがある医院のほうが、自費率20%以上で倍以上の自費率になっています。
つまり、マイクロスコープがあることで、自費治療が増えている可能性があるわけです。

これは自費の根管治療を説明することで、根管治療が自費になるだけでなく、クラウンが自費になっていくことなどが考えられます。

ちなみに、自費の根管治療費は1歯10万円、あるいは1根管3万円程度で、保険での2080円+4000円とは大きな違いがあります。
さらにクラウンも自費になることで、採算性が格段に良くなっていきます。

この意味でマイクロスコープは大きな経営改善効果が期待できる医療機器ということができます。

■4.まとめ

前述のように、優良な医療機関選びを特集するテレビ番組がありますが、素人でも簡単に優良な歯科医院を選べるチェックポイントとして、マイクロスコープとCTを完備していることを上げていました。

つまり、マイクロスコープとCTを装備していることをホームページや看板で紹介すれば集患効果が高くなることが期待できます。

ただし、保険でマイクロスコープを使った根管治療を行なう際には課題があります。
ラバーダムを使わなければ、いくら精密に治療しても感染による再治療が必至ですが、使用しない医院が多いのが現実です。

また、マイクロスコープは拡大して見えるだけであり、歯科医師の技量の差が大きいのも事実です。

さらに、使いこなすためには、焦点合わせなどに特別な訓練と慣れが必要といわれています。

そのなかで、使いやすい機器もでてきました。
ヨシダから、ネクストビジョンという接眼レンズがなく、4K画像で自動焦点追尾の機種も発売されています。

弊社クライアント医院でも導入が進んでいますが、特別な訓練や練習をしなくても使い勝手がよく、特に訓練を受けていない歯科衛生士がSRPに使うこともできるようです。

ぜひ、マイクロスコープを積極的に導入し、活用していただきたいと思います。

以上