【コラム】

「GO TOイート」が開始された早々に、
鳥貴族で焼き鳥1串だけで、1000ポイントを取ろうという輩がでてきて、制度の方向性の見直しを余儀なくされました。
世知辛い世の中だと思いますが、若者の間にネットで拡散したということで、あらためてネットの威力に感心させられました。

制度を設計しているのは、大手IT企業の高額所得者でしょうから、このような抜け穴は思いつかないというのが真相でしょう。
制度として開始する前に、ある程度幅広い年齢層や所得層に対して、事前調査を行っておく必要があったと思います。
また、全国の多くの自治体で、コロナによる経済界への打撃を緩和するため、助成金が設定されています。
これらについて、ぜひ積極的に活用していただきたいと思います。

そして、ようやく海外からの旅行者の受け入れが再開されつつあります。
ビジネス目的で来日する外国人の方が増えてくるでしょう。
また、コロナで帰国できなくなった外国人の方も多いと思います。
長く滞在しているうちに、日本の甘いお菓子や料理に慣れてしまい、むし歯や歯周病に罹患して歯科医院を訪れてくる外国人も多くなると思います。
その中で、貴医院では英語の問診票を常備されているでしょうか。
英和対訳の問診票がないと意思疎通ができず、大変困った事態に陥ります。
今回は外国語の問診票について考えてみたいと思います。

■■2020年度 「歯科経営改善ゼミナール」プログラム■■
                   
●9月以降のセミナーは、ZOOMと対面式のセミナーを取り混ぜて実施する予定です。
受講料が異なりますのでご注意ください。

ZOOMの場合は会場費が不要のため、安価に設定しています。
また、1ヶ月以内でれば、お好きな時間での録画による視聴も可能です。

※ZOOMセミナー 受講料  5,000円+税
(オンタイム・録画の視聴とも、同額です)
※対面式セミナー  受講料 10,000円+税

■10月25日リアルセミナー
「歯科カウンセラー養成講座」
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
【会場】 飯田橋レインボービル:東京都新宿区市谷船河原町11 
Tel 03-3260-4791 JR・地下鉄飯田橋駅5分
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

■11月22日、23日 リアルセミナー
「究極の自費話術教室セミナー」 2020年第二回 
会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。

■11月29日 リアルセミナー
「スタッフが活性化する人事評価の導入対策」
・冬期賞与のための人事評価の導入対策です。ケーススタディを中心に、
歯科衛生士、受付助手の人事評価表を差し上げます。
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
【会場】 飯田橋レインボービル:東京都新宿区市谷船河原町11 
Tel 03-3260-4791 JR・地下鉄飯田橋駅5分
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

■12月20日 By ZOOM
「スピードスタートのための開業対策」
(注)午前10時~12時まで、ZOOMにて開催します。
・受講料:5000円+税 オンタイム、録画とも同額です。

・2021年に開業をめざしている歯科医師のために、成功する開業準備と、
スピーディに立ち上げるための対策を解説します。

【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                           
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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第407号

「英語の問診票を常備しよう」

■1.はじめに

コロナ禍で来日する観光客が激減しています。
そして逆に、就労目的や留学で来日し、帰国できなくなっている外国人も大勢います。
発展途上国では、あまり砂糖の入ったお菓子や料理を食べる習慣がないといいます。
横浜の中華街で料理人をしている中国人でも、日本に来たとたんに、甘いお菓子に慣れ、日本風の砂糖の入った調理法を学ぶほか、きちんとした歯みがき習慣がないため、むし歯になってしまうそうです。
これは、ブラジル人、ベトナム人などにも共通する現象のようです。
そして、これらの外国人が歯科疾患に罹患して歯科医院を訪れるときに、問題になるのが「言葉」です。

多くの歯科医院では、ポケトークを使用しながら、日本語で一つずつ読み上げて対応したり、スマートフォンのアプリ「UDトーク」で
交互に話しながら対応していると思います。
しかし、本当に相手に伝わっているかの確認は難しいのが実情です。
このため、外国語の問診票が必要になっています。

■2.他産業でいえばどんなこと?

外国人とのコミュニケーションが不可欠なのは、ホテルや旅行業です。
最近は、JRや私鉄でも英語の車内放送を流しています。

今では、英語に加えて、中国語、韓国語を同時に流す電鉄会社も増えているようです。
では、歯科医院ではどうすればよいでしょうか。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

例えば歯科医院で、ベトナム語と日本語の問診票を用意したとして、患者さんにベトナム語で書かれてしまうと、もう読めません。
中国語でも簡略体で書かれると、さっぱり分かりません。
では、どうすればよいのでしょうか。

それは、英語と日本語の対訳の問診票を用意しておけばよいのです。
ほとんどの外国人が、英語は何とか対応できるからです。

また、英語と現地語との対訳の辞書なども持っていることが多いので、何とかなることが多いのです。

では、英語の問診票はどうやって手に入れることができるのでしょうか。

一つの方法として、
公益社団法人かながわ国際交流財団が作成している問診票を活用する方法があります。
これは、世界中の外国人が、異国で病気やけがをしたときに、その症状を母国語で医師などに伝えられるように制作されたものです。
もちろん、日本人が外国で病気になったときにも使える心強いツールです。

この財団は、1977(昭和52)年2月15日に設立され、世界に開かれた神奈川、世界と結ぶ神奈川を目ざして、人と人、地域と地域の国際交流及び国際協力の積極的な推進、多文化共生社会の実現、国際的な人材の育成
並びに学術・文化交流を通じ地域文化の向上を図り、もって県民の福祉の向上と世界の平和と発展に寄与することを目的として神奈川県の三浦半島の葉山の湘南国際村学術研究センターに設立されました。

ぜひ、ホームページを見ていただきたいのですが、
医科の問診票と歯科の問診票が、英語、中国語、ベトナム語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、カンボジア語、ネパール語、ラオス語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ペルシャ語、アラビア語、クロアチア語で用意されています。
ネットから「多言語医療問診票」で検索してPDFでダウンロードすることができます。

企業が営利目的で使用するには事前申請が必要ですが、歯科医院が診療目的で使用するのは本来の用途ですので申請は不要と考えられます。

■4.まとめ

これから日本の人口が減少していきます。
それにつれて、貴重な労働力として外国人が増えてくるとみられます。
当然ながら彼らも人間ですので、病気になったり、むし歯や歯周病になったりするでしょう。
そのときに頼れる歯科医療機関となることで、地域医療の一端を支えることにつながると考えられます。

ただし、不良外国人によるトラブルも発生しています。
弊社のクライアント歯科医院でも、
他人の保険証を借りた「なりすまし事件」(後から本人が来院して発覚)や、
「ATMでお金を下ろしてくる」と外出したまま戻ってこない診療報酬詐欺、
さらに「治療が気に入らない」と、待合室で他の患者さんがいるにもかかわらず大声でクレームを言い出したが、医院側は言葉が分からず対応に苦慮した事件などが起きています。

このように、外国人の患者さんを受入れるには一定の注意が必要ですが、基本的に大部分の外国人の患者さんは大人しくて紳士的です。
金属色の修復になじめない外国人も多く、自費を選んでくれる外国人患者さんも一定割合でいます。
差別することなく受入れてあげましょう。

以上