貴医院では、いろいろな院内掲示物があると思います。みんなきれいですか?ほこりをかぶったり、傾いていたり、セロテープが茶色くなっていたり、シミがついていたりしていませんか?
古びて汚れた掲示物は、医院のイメージを大きく損なってしまうので要注意です。

院内掲示には、待合室やチェアサイドに掲示している患者さん向けのものと、スタッフルームなどに掲示している医師やスタッフ向けのものがあります。
患者さん向けのものには、自費などの案内ポスターと、当院の診療にあたっての伝達事項やご案内があります。また院内向けのものは、消毒コーナーなどでの手順書や、緊急時などの取り扱いなどを書いたものがあります。

院内向けのものでも何かの機会に患者さんの目に触れることがあります。
緊急時連絡表の携帯番号に、すでに辞めていったスタッフのものが載っていたり、あるいは機械を入れ替えて取扱方法や手順が変わっているのにそのままになっている掲示物もみかけます。このような掲示物が放置されていると、新しく入ったパートタイマーがそれを見て処理を間違えたり、とまどってしまったりすることもでてきます。
きちんと正しいものを掲示しておくことで、万一の連絡体制も機能し、作業効率も向上しミスの防止につながるのです。

ところで、掲示物を貼るときはセロテープで張り付けるのは禁物です。半年ほどで変色してしまい引きつれて汚くなります。
メンディングテープや両面テープを使いましょう。さらに、パウチをして患者さんがみて美しく感じるように配慮しましょう。

患者さん向けの掲示物のうち自費のポスターは、待合室では患者さんの座るソファの目の前がゴールデンゾーンです。また、待合室の壁を、自費掲示用、お知らせ掲示用など分けて掲示するとスッキリ見えます。
チェアサイドではポスターは患者さんの正面に掲示します。浸麻待ちの際に詳しく読んでもらえるからです。

スタッフ向けのものは、変更があった都度、作り変える必要があります。例えば、緊急時の連絡表は、勤務医やスタッフの退職があると携帯電話番号などを修正する必要があります。滅菌消毒器具を交換して手順が変わったら、古い掲示物を捨て、新しいものを作成しなおす必要があります。
院内を見ると意外に古いものが残っていたりしますので、あらためて点検してみましょう。

待合室の掲示物見直しの手順
①すべての掲示物の写真を撮影しておく。
②いったん全部取り外す。
③すべてを並べてみる。
④どうしても必要かどうか掲示の効果があるかを評価し、意味のない掲示物はこの段階で捨てる。
⑤重要だが、内容が古くなっていたり汚れていたりするものは新しく作り直す。
⑥壁によって掲示する内容を決める。この壁は自費、こちらは院内からの連絡など。
⑦院内からの連絡は大型のコルクボードを買ってきて壁に設置し、おしゃれなピンでとめていく。
⑧自費のお知らせなどはパウチして、美しく掲示していく。
⑨医師や歯科衛生士の診療日の担当表は、プラスチックのゴム磁石で作っておき、随時変更できるようにしておく。
⑩再掲示ができたら、写真を撮影しておきます。

これで院内のイメージが全然違ってきます。ぜひ、実行してくださいね。

以上