成功する!歯科医院のマーケティング対策 504号
【コラム】
暑い日が続きます。西日本はすでに梅雨明けしました。
関東甲信越も秒読みの段階と思います。
猛暑で、7月20日の海開きを前に、全国で水難事故が発生しています。
そのなかで、参議院選挙が行われています。
投票日は20日。
まさに、熱い選挙戦です。
今回の野党の目玉は、消費税の廃止です。
食品だけ廃止、消費税率を5%に、消費税は全廃、などの主張をする政党がほとんどです。
消費税は、全額を医療福祉にあてている目的税です。
食品の消費税を考えてみましょう。
私のような庶民は、ワインを買うときも、1,000円程度のものを買います。
消費税は100円です。
ところが、
お金持ちは、普通に2万円~3万円のワインを買うようです。
消費税は2,000円~3,000円です。
消費税を廃止して、得をするのは誰なのか、考える必要があります。
消費税を廃止して、得をするのは高額所得者なのです。
さらに、
飲食料品と新聞については8%の「軽減税率」が 適用されています。
消費税がなくなると、財源が減少するため、厚生年金保険料や健康保険料があがったり、
給付が制限されたりする可能性があります。
これは医療人として絶対に容認できません。
消費税は、もともとは「物品税」でした。
ぜいたく品に対する課税だったのです。
私は、非常に公平な負担となる税制だと思っています。
一度廃止すると、元に戻すのは困難です。
この点を踏まえて、投票をしていただきたいと思います。
~~~【セミナー案内】~~~
■令和7年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。
実務的な内容のセミナーですので、参考にしていただけると思います。
興味のある回だけご視聴いただけますので、ぜひご検討ください。
●すべてWEBセミナーです。
受講料:1名様 各回6,600円(税込)
16:00~17:30または録画視聴 ※視聴期間 各1か月
7月17日(木)「これがポイント!自費増大対策の進め方」
9月18日(木)「これがポイント!歯科人材の採用と採用選考のポイント」
10月23日(木) 「これがポイント!患者トラブル防止の説明書、契約書と同意書の作り方」
11月20日(木) 「これがポイント!診療契約と個人情報、応召義務、カルテ開示への対応」
※歯科経営改善ゼミナール
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
■自費増大対策セミナー
定評あるM&Dの自費話術セミナー。自費率アップの決め手です。
●1.【M&D歯科カウンセラー養成講座】
会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付
第2回 10月26日 (日) 9:30~17:00 ※開催日を変更しました。
各回定員20名。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。
※M&D歯科カウンセラー養成講座
●2.【歯科医師のための自費話術研修】
ゲスト講師に、浅草安田歯科医院の安田 亮 先生をお招きしています。
第1回 7月20日(日)10時~18時 & 21日(祝月)9時~17時
いつものABC渋谷東口駅前会議室です。
第2回 11月23日(日)10時~18時 & 24日(祝月)9時~17時
地方の先生方のために、新横浜コートホテルを予定しています。
東京のホテル代が高騰しているからです。
ホテル代は別料金ですが、リーズナブルに宿泊できますので、地方の先生方はぜひ11月のセミナーをご検討ください。
いずれの回も、定員4名で2日間の集中研修です。
受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・説明ツール・懇親会込
講師:(株)M&D医業経営研究所 代表取締役 木村 泰久
医療接遇アドバイザー 小山 美由紀
※歯科医師のための自費話術研修
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
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このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
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みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。
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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策
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「ユニフォームを考える」 By 小山美由紀
【目次】
1.はじめに
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.はじめに
歯科業界を取り巻く環境はますます競争が激しくなっています。
そのような中で選ばれる歯科医院になるためには、診療技術だけでなく、患者さんに“安心感”や“清潔感”を感じさせる工夫が必要です。
さらに、採用環境も依然として厳しく、優秀な人材確保が課題となっています。
皆さんの歯科医院では、スタッフのユニフォームにどれほど意識を向けているでしょうか?
ユニフォームは「毎日着る当たり前のもの」と軽く思われがちですが、
実は医院の第一印象を大きく左右し、スタッフの意識やモチベーションにも深く関わっています。
「かっこいいユニフォーム」「おしゃれで着てみたくなるユニフォーム」は、歯科医院の求人や採用活動の差別化にも効果を発揮します。
ユニフォームを見直すことは、患者さんへの良い印象とスタッフの働きやすさを両方させる、最も手軽なマーケティング施策のひとつです。
■2.他産業でいえばどんなこと?
例えば、大阪・関西万博(2025年開催)のユニフォームに注目してみましょう。
来場者を迎えるスタッフが着用するユニフォームは、パンツやロングスカートを選べる多様性設計、メッシュ素材による暑さ対策、ペンや手帳を収納できる深いポケットなど、機能とデザインの両立を実現しています。
手がけたのは、アパレル出身のデザイナー・服部真理子さん。彼女は、「機能を充実させないと良い制服にはならない」と語ります。
スーパーマーケットや高級車ディーラーなどの業界でも、ユニフォームの見直しは接客品質やブランドイメージ向上の一助とされています。
これらの業界では、ユニフォームの見た目だけでなく、働く人の“声”を反映した機能性も重視されています。
従業員の声から「ひもがほどけやすい」「ダサい」など現場のリアルな不満を拾い上げ、それに応えるデザインを実現し、着る人のやる気と誇りにつなげているのです。
歯科医院も同様に、ユニフォームは単なる仕事着ではなく、クリニックのブランド力やチームの一体感を高めるための重要な要素となります。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
歯科医院におけるユニフォームの見直しには、大きく2つのアプローチがあります。「新しく導入する方法」と「今あるものに工夫を加える方法」です。
1)新しく導入する
・見た目の印象づくり
清潔感と品位を兼ね備えたシンプルなデザインを選びましょう。
医院内の雰囲気と調和する色合い(ネイビー、ライトグレー、ベージュなど)は、信頼感を与えると同時に汚れも目立ちにくく、清潔感を保ちやすくなります。
さらに、「着てみたい」と思わせるスタイリッシュなシルエットは、スタッフのモチベーションや医院の採用活動に良い影響を与えます。
・診療のしやすさと快適性
ストレッチ性のある素材や、身体に自然にフィットしつつ動きを妨げないカッティングは、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手の診療効率を高め、日々のストレス軽減に貢献します。
また、ペンがすぐに取れる胸ポケット、マスクケースや小物が入るサイドポーチ、抗菌・防臭機能など、細部にまで実用性を持たせた設計も確認しましょう。
・維持と管理のしやすさ
シワになりにくく、速乾性に優れた素材や洗濯機対応仕様は、日々忙しいスタッフでも常に清潔な状態を保つことができ、医院の衛生管理と信頼感の維持に役立ちます。
2)今のユニフォームにちょっとした工夫を加える
・ユニフォームへの刺繍(医院名やシンボルマーク)
襟元や袖などにワンポイントを加えることで、上質感と医院の個性を演出できます。
・名札のデザインアップ
アクリル製などで医院カラーを取り入れる。名札に「好きな歯ブラシの色」や「歯磨き習慣のコツ」などを記載して患者さんとの会話のきっかけにする。
・統一デザインのマスク
医院ロゴやカラーを取り入れたマスクを採用することで、全スタッフに統一感をもたせることができます。
施術の邪魔にならず、顔まわりの清潔感を演出できる点も大きな魅力です。
また、肌ざわりの良い素材や通気性に優れたマスクを選ぶことで、快適性と機能性の両立が図れ、他院との差別化にもつながります。
実際に、ある医院ではスタッフが「ユニフォームが変わっただけで気持ちが切り替わる」と話していました。
「ユニフォームが汚れてきたな」と気づいたら、買い替えるのではなく、アイロンやクリーニングの徹底、襟や袖の手入れ方法を共有するだけでも清潔感が増します。
小さな配慮の積み重ねが、医院の雰囲気を明るくし、患者さんにも“安心できる場所”という印象を与えるのです。
■4.まとめ
歯科医院のユニフォームは、単なる仕事着ではなく、「医院の顔」であり、「スタッフのやる気を高めるツール」でもあります。
限られた予算の中でも、ちょっとした工夫や発想の転換で、患者さんには「安心と信頼」を、スタッフには「誇りとやる気」を大きく高めることが可能です。
まずはユニフォームについて考えることから始めてみませんか?
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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久