成功する!歯科医院のマーケティング対策 444号
【コラム】
7日金曜、街頭演説中に安部元首相が銃撃され死去されました。
数週間が経過しましたが、献花が絶えないそうです。
惜しい人を亡くしました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
これまで日本では銃撃事件は起きないと考えられてきましたが、
何人か射殺されています。
報道されているように、警備が手薄だったようです。
基本的な警備行動ができていればと悔やまれます。
ぜひとも再発を防止していただきたいと思います。
参院選は自民党が圧勝しました。
全国の投票率は前回を上回る52%程度だったようです。
安部元首相の事件によって選挙への関心が高まったことや、
成人が18歳に引き下げられ初めての選挙であったことも要因と考えられます。
安定的な政局運営ができる環境が整ったことで、
今後の、景気回復、進行する円安、新型コロナ、物価高騰、ロシアや中国への対応など懸案は山積みです。
国民皆歯科健診構想も実現に向けて動き出しそうですね。
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【2022年度プログラム WEBセミナー】各回16:00~17:30
8月18日(木) 「歯科医院のための人事制度の構築」
9月22日(木) 「医院を守る、就業規則の策定」
10月13日(木) 「スタッフを育成する人事評価制度の導入」
11月17日(木) 「モチベーションを高める給料賞与の払い方」
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受講料:22,000円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
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会 場:(予定)アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
講師3名に対し受講生定員6名という贅沢なセミナーです。
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第444号
【目次】
1.夏の清潔感を伝えよう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.清潔感を伝える
夏です。連日35度を超える気温、汗のにおいや汚れが気になります。
そのなかで、コロナ感染者数が3万人を超えて、爆発的に広がっています。
保育園の休園が相次ぎ、感染者や濃厚接触者になってキャンセルが相次いでいます。
来院される患者さん達も、清潔感に敏感になっています。
患者さんが良い歯科医院を選ぶ条件のなかで、「清潔感があること」は最重要でしょう。
ところが、意外に患者さんからみて清潔感があるかどうかは考えないものなのです。
機器は滅菌しているし、院内も毎日清掃していると思いますが、盲点がないか、
今一度院内をチェックしてみませんか?
どんなに掃除や滅菌をしていても、患者さんに「この医院は、清潔で安心だ」と伝わらなければ意味を成さないからです。
つまり、実際に患者さんに清潔感が伝わっているかどうかが重要なのです。
■2.他産業でいえばどんなこと?
例えば、ファミリーレストランのドリンクバーに置いてあるグラスが曇っていたら…、
嫌ですよね。
その店の清潔管理に不信感を抱き、
すべての食器が汚いのではないかと感じてしまいます。
しかし、ファミレスではグラスを滅菌していません。
肝炎や、歯周病で歯茎から出血しているお客さんが使った食器やグラスも、
滅菌などせず、洗浄して終わりです。
それでも、グラスの曇りを丁寧に拭き取ってしまえば、清潔感がでてくるのです。
逆もあります。
例えば、オートクレーブでスプーンとフォークを滅菌して、
滅菌パックに入れてお客さんに出したとします。
しかし、そのフォークに何か付着物がついていました。
このときお客さんは、
「滅菌されているから大丈夫…」と、その食器で食事をとるでしょうか。
滅菌されているのがわかっていても、
「汚れているから交換してください」とフロアスタッフに依頼すると思います。
付着物がついていると不潔に感じるからです。
つまり、清潔感と実際に清潔であるのとは、ちょっと概念が異なるのです。
こんどは人で考えてみましょう。
美容院で、美容師を指名したら、汗臭くて口臭もした…。
どんな感じでしょうか。
さらに、体にかけてくれるケープから室内干しの悪臭がしました。
このお店にまた来たいと思いますか?
ネイルサロンに入ったら、
担当の女性のエプロンや服が、いろいろな色の塗料でまだらになっていた…
テーブルの上もしみだらけ…。
このお店でネイルアートをしてもらいますか?
寿司屋に入ったら、
若い板前の服が皺だらけ、髪の毛は金髪でバサバサ、Gパンも汚れている…。
その人が握った寿司をおいしく感じるでしょうか。
つまり、実際に清潔であるかどうかではなく、「清潔に感じるかどうか」が問題なのです。
これは歯科医院でも同じです。
では、どうすればよいでしょうか。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
つまり、ポイントは
「患者さんが清潔に感じるかどうか」でチェックが必要だということです。
つまり、
患者さんの目に映るところすべて、清潔感を感じられる状態にする必要があるということです。
スタッフのユニフォームや身だしなみ、
待合室のソファやユニットに座って見える視線の先、
治療器材の滅菌についての説明ポスター
口腔外バキュームや空間清浄についての分かりやすい説明、などなど…。
患者さんは、感染症をおそれ、物を食べる口を清潔な器具で治療してほしいと願っています。
スタッフの身だしなみや、自分から見える範囲の掃除が行き届いているか、
院内の掲示物、などの「清潔感」を判断材料にしているのです。
■4.まとめ
院内清掃も、いつしかマンネリになり、患者さんからの視点を意識しなくなりがちです。
身だしなみは、一度チェックしても時間とともに必ず乱れてきます。
また人数が多ければ多いほど、全員が清潔感を保つのは難しくなります。
ですから、「毎週○曜日は清潔感チェックの日」と決めて、定期的にこまめに
清潔感を保つ仕組みを作りましょう。
特にこれからの汗の季節には、体臭や、強すぎる香水やヘアケア用品の臭いなど、
臭いで清潔感を損なわないよう注意しましょう。
掃除は当番の人が決まった作業をこなすという意識でなく、患者さんの動線
や視線をたどり、汚いところは無いか、物が散らかって見苦しくなっていないか、
と「患者さんに清潔感が伝わるように」と考えながら行いましょう。
その意味では一日中、気づいたらその都度きれいにする心がけも重要です。
掃除のポイントは患者さんがよく見ている部分です。
床だけでなく、ユニット背面、スピットンの間、キャビネットなどの縦の面、
テーブルのシミ、ヘッドレストのカバーなどをよくチェックしましょう。
また、掃除と合わせて、
通路から見える消毒室、トイレ、待合の椅子・ポスター関係、
カウンター周りの販売品や陳列物など、
患者さんから毎日見られる可能性の高い部分を整理しましょう。
院内を再点検して「清潔感」を患者さんに伝えていきましょう。
おわり