【コラム】

高市政権が発足しました。

そして、

診療報酬改定を待たずに医療機関の経営支援をすると表明しました!

医療機関の7割が赤字、という事態に対して対策を急ぐ考えということです。

材料費も薬剤も値上がりを続けているなかで、最低賃金も上昇し、

医師や看護師、歯科衛生士など常勤スタッフの人件費も急騰しています。

医療機関の経営は厳しさを増しています。

経営改善や処遇改善につながる補助金などを前倒しすることを検討するとのことで、

医療経営にとっては朗報です。

しかし、歯科はどうでしょうか。

人件費高騰に悩む歯科医院が多いのですが、

ベースアップ評価料を約25%しか算定しておらず、

多くの加算が算定できる「口管強」の施設基準を満たしている歯科医院も2025年4月現在、約17%に過ぎません。

「歯科は診療報酬を最大化するための自助努力をしていない」と言われても仕方がない状況でしょう。

そのため、歯科にとって恩恵のある対策がでてくる可能性は低いのではないかと想定されます。

対策は、自費を増大していくしかありません。

しかし、自費を増やすには、説明を工夫する必要があります。

患者さんの希望を丁寧に聞いてあげ、歯科治療の情報を分かりやすく説明し、

患者さんが自分で良い治療を選べるようにしてあげる必要があるのです。

このためには、

歯科医師が自費を説明できる話術を習得することが不可欠です。

歯科医師のための自費話術研修を開催します。

コンスタントに月額100万円の自費を獲得できる先生が続出しています。

この機会に受講されることをお勧めします。

【歯科医師のための自費話術研修】 

すでに200人以上の卒業生を生んだ話術研修です。  

ゲスト講師に、浅草安田歯科医院の安田 亮 先生をお招きしています。

7月も満席で研修も盛り上がり、

受講された先生から、翌日さっそく自費を獲得したという連絡をいただきました。

日時:11月23日(日)10時~18時 & 24日(祝月)9時~17時

会場:新横浜コートホテル。

※東京のホテル代が高騰しているため新横浜駅近くのホテルで開催します。

ホテル代は別料金です。

朝食付き1万円以下で宿泊できます。ぜひご利用ください。

定員6名で2日間の集中研修です。  

受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・懇親会込 (ホテル宿泊費は別料金)                    

講師:ゲスト講師:浅草安田歯科医院 院長 安田 亮 先生

(株)M&D医業経営研究所 代表取締役   木村 泰久 

医療接遇アドバイザー 小山 美由紀 

※歯科医師のための自費話術研修

~~~【セミナー案内】~~~

■令和7年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。

実務的な内容のセミナーですので、参考にしていただけると思います。

興味のある回だけご視聴いただけますので、ぜひご検討ください。

●WEBセミナーです。

受講料:1名様 各回6,600円(税込) 

16:00~17:30または録画視聴 ※視聴期間 1か月                              

11月20日(木) 「これがポイント!診療契約と個人情報、応召義務、カルテ開示への対応」

※歯科経営改善ゼミナール

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

■自費増大対策セミナー

●【歯科医師のための自費話術研修】   

・11月23日(日)10時~18時 & 24日(祝月)9時~17時

・定員6名。2日間の集中研修です。  

・受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・懇親会込 (ホテル宿泊費は別料金)                    

・講師:ゲスト講師:浅草安田歯科医院 院長 安田 亮 先生

(株)M&D医業経営研究所 代表取締役   木村 泰久 

医療接遇アドバイザー 小山 美由紀 

※歯科医師のための自費話術研修

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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日

【発行者】 木村 泰久

(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント

株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策  

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「患者さんとの会話について」  by 小山 美由紀

【目次】

1.はじめに

2.他産業でいえばどんなこと?

3.歯科医院ではどうすればよい?

4.まとめ

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■1.はじめに

皆さんは、患者さんが医院を出るときにどんな表情をされているか、意識して見ていますか?

「ありがとうございました」と笑顔で帰っていく姿は、医院に対する信頼の証でもあります。

診療技術の高さや最新設備はもちろん大切ですが、患者さんが「またここに来よう」と思う理由の多くは、ちょっとした会話や温かい対応にあります。

最近では、コンビニやチェーン店など「いつものお店」はあっても、「いつもの人」がいる場所は少なくなりました。

昔は、近所の八百屋さんや喫茶店で「こんにちは、今日は○○がおすすめですよ」と声をかけられることが自然でした。

でも今は、同じお店に行っても毎回違う人が対応することが多く、ちょっとした安心感や親しみが感じにくくなっています。

だからこそ、歯科医院のように人と人が直接向き合う場所では、「いつもの人に会える安心感」がとても大切です。

患者さんにとって「いつもの先生」「いつもの受付さん」「いつもの衛生士さん」がいることは、信頼や安心を感じる大きな理由になります。

■2.他産業でいえばどんなこと?

他の業界でも、「会話」を通じてお客様との関係を育てている例がたくさんあります。

美容院・理髪店

美容院では、髪を切る技術と同じくらい「会話の心地よさ」も大切にされています。

「前回のカラー、周りから好評でしたか?」と声をかけられると、「覚えていてくれたんだ」と嬉しくなりますよね。

そんなやり取りが、次回の予約につながっていきます。

居酒屋や喫茶店

昔ながらの居酒屋や喫茶店では、「味」よりも「人」に惹かれて通う方が多いものです。

「○○さん、今日も来てくれたね」と声をかけられるだけで、常連さんは安心します。

これはまさに「人を通して店が選ばれる」良い例です。

タクシー

タクシーの運転手さんも、「今日はお仕事帰りですか?」と何気なく声をかけることで、安心感を与えています。

その一言が「またこの会社を使おう」という気持ちにつながるのです。

つまり、どの業界でも「ちょっとした会話」が信頼関係のはじまりになっているのです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

では、歯科医院で「会話」を上手に取り入れるにはどうしたらよいでしょうか。

1. 受付でのひと声

受付は医院の「顔」です。

ただ手続きをするだけではなく、ほんの一言を添えるだけで印象は変わります。

例えば:

・「今日は雨の中ありがとうございます。お足元、大丈夫でしたか?」

・「マイナンバーカードでの受付、スムーズにお済みですね」

・「初めての来院ありがとうございます。ご不安なことがあればいつでもお声かけくださいね」

このような気遣いの言葉が、患者さんに「大切にされている」と感じさせます。

2. 待ち時間をやわらげる会話

待っている間に退屈そうな患者さんに、やさしく声をかけるのも効果的です。

・どの雑誌を読もうか考えている方には「その雑誌、人気なんですよ。皆さんよく手に取られます」

・お子さん連れの方には「キッズスペースのおもちゃ、来月新しいものを入れる予定なんですよ」

こうした小さなやり取りが、医院全体の雰囲気を明るくしてくれます。

3. 診療中・治療後のちょっとした会話

歯科衛生士さんや先生が少し声をかけるだけで、患者さんとの距離はぐっと縮まります。

・「この歯、前より磨き方が上手になっていますね」

・「被せ物、とても自然にできました。ご家族も気づかれないかもしれません」

患者さんは「ちゃんと見てくれている」「ほめてもらえた」と感じます。

それが信頼につながるのです。

4. スタッフ全体で取り組む工夫

・担当制を取り入れる:受付や衛生士を固定して、顔なじみの関係をつくる

・会話メモを共有する:「前回、旅行の話をされた」「お孫さんの入学式があった」などを控えておく

・ロールプレイで練習する:スタッフ同士で声掛けを練習し、自然な言葉を身につける

こうした積み重ねが、患者さんに「いつもの人がいる安心感」を与えます。

■4.まとめ(総まとめ+ちょっとした工夫の提案)

会話は、医院の雰囲気を決める大切な要素です。

・会話があると「安心感」が生まれる

・会話が重なると「親近感」が生まれる

・そして親近感は「信頼」と「再来院」につながる

つまり、日々の小さな会話が医院の未来をつくるのです。

最後におすすめの工夫をひとつ。

「会話のきっかけノート」を作ってみてはいかがでしょうか。

患者さんのちょっとした話題(趣味・旅行・お孫さんの話など)をスタッフ間で共有し、次回来院時に「前回のお話ですが…」と続けるだけで、ぐっと親しみやすくなります。

もちろん個人情報の管理には十分注意し、院内で安全に扱うことが前提です。

ほんの一言の会話が、患者さんとの信頼を深めます。

「今日はどんな会話をしようかな?」と意識するだけで、医院の空気が少しあたたかくなるはずです。

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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久