【コラム】

6月1日(日)にソウルデンタルショーへ行ってきました。

横浜のワールドデンタルショーの2倍程度の会場で、大掛かりなイベントでした。

学術会議も同時に開催されており、ポスター展示も多く、さすがに歯科先進国のデンタルショーという感じを受けました。

展示内容の半分がインプラント関連でした。

また、CADや3Dプリンターも多く展示されていました。

変わったところでは、美顔用のリフトアップ装置が出ていました。

また、オステム社とDENTIS社が大きな展示スペースを確保していました。

オステム社は、インプラント用品だけでなく、歯科用ユニットやCT、そしてコンプレッサーまで展示していました。

まさに、総合歯科産業という展示内容でした。

日本企業は、ジーシーだけでした。ナカニシやモリタ、ヨシダの展示はありませんでした。

タカラさんは、ベルモントブランドの製品が現地企業の展示内容のなかに交じって展示されていました。

ポスター展示の説明文書はハングルだけのものが多く、英訳が添付されているのは3分の1程度でしたが、興味深く拝見してきました。

皆さんも機会があれば見てきてはいかがでしょうか。

また、今年、2025年9月9日(火) ~ 2025年9月12日(金)まで、

FDI 2025 世界歯科学会議が上海で開催されます。

日本歯科医学会からも発表するようです。

大規模なデンタルショーが開催されますので、一度見学されてはいかがでしょうか。

私は10年ぐらい前に、上海デンタルショーを見学して、ITや3Dプリンターの普及に驚愕した記憶があります。

きっと参考になる情報が得られると思います。

~~~【セミナー案内】~~~

■令和7年度の経営塾は、事業承継を取り上げます。

【M&D経営塾】 6月15日(日) 13:00~17:00 

会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 11,000円(税込)
セミナー終了後に、近傍で懇親会を開催します。会費5,500円(税込)

・テーマ:「歯科医院の事業承継とM&A成功のポイント」
・ゲスト講師:日本歯科医療投資(株)代表取締役・歯科医師 水谷 友春先生
・事業承継を考える時期に来た医院が増えています。計画的に準備を開始しましょう。

お申し込みは、

■令和7年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。

実務的な内容のセミナーですので、参考にしていただけると思います。
興味のある回だけご視聴いただけますので、ぜひご検討ください。

●すべてWEBセミナーです。

受講料:1名様 各回6,600円(税込) 
16:00~17:30または録画視聴 
※視聴期間 各1か月                              

7月17日(木)「これがポイント!自費増大対策の進め方」

9月18日(木)「これがポイント!歯科人材の採用と採用選考のポイント」 

10月23日(木) 「これがポイント!患者トラブル防止の説明書、契約書と同意書の作り方」

11月20日(木) 「これがポイント!診療契約と個人情報、応召義務、カルテ開示への対応」

■自費増大対策セミナー

定評あるM&Dの自費話術セミナー。自費率アップの決め手です。

●1.【M&D歯科カウンセラー養成講座】

会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付

第2回 10月26日 (日) 9:30~17:00 ※開催日を変更しました。
各回定員20名。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。

●2.【歯科医師のための自費話術研修】   

第1回  7月20日(日)10時~18時 & 21日(祝月)9時~17時 
いつものABC渋谷東口駅前会議室を予定しています。

第2回 11月23日(日)10時~18時 & 24日(祝月)9時~17時
地方の先生方のために、新横浜コートホテルを予定しています。

東京のホテル代が高騰しているからです。
ホテル代は別料金ですが、リーズナブルに宿泊できますので、地方の先生方はぜひ11月のセミナーをご検討ください。

いずれの回も、定員4名で2日間の集中研修です。   

受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・説明ツール・懇親会込                      

講師:(株)M&D医業経営研究所 
    代表取締役        木村 泰久 
    医療接遇アドバイザー 小山 美由紀 

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

※歯科経営改善ゼミナール

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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。

そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 

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「歯科医院内のBGMを考えよう」

【目次】

1.はじめに
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1. はじめに

歯科医院にとって、待合室や診療スペースの「環境づくり」は、患者さんの不安やストレスを軽減し、医院への信頼感を高めるために重要なポイントです。

中でもBGMは、医院の雰囲気を大きく左右する存在です。

音楽には、人をリラックスさせる効果があることは広く知られています。

では、その音楽を院内に取り入れることで、どれほどの効果が期待できるのでしょうか。

今回は、BGMが果たす役割と、どのように選定、導入すべきかについて考えていきます。

■2. 他産業でいえばどんなこと?

たとえば、カフェやレストランでは軽快なジャズやボサノバ、クラシック音楽などが流れています。これらは単なる雰囲気づくりではなく、来店客の滞在時間や満足度を高めるための「戦略的ツール」でもあります。

高級ホテルでは、ブランドイメージに合った音楽を流すことで、空間全体をラグジュアリーな印象に変え、滞在客の心理を落ち着かせる効果を狙っています。

BGMは、訪れる人の「心の準備」を整え、「ここは安心できる場所だ」と感じてもらうための一手なのです。このような演出が、顧客の滞在価値を高め、結果として売上やリピート率の向上に繋がっています。

■3. 歯科医院ではどうすればよい?

歯科医院では、患者さんが「治療」というストレスのかかる時間を過ごす場所でもあります。特に初診やお子様連れの方にとって、院内の雰囲気は大きな影響を与えます。

BGMがない場合
待合室や診療スペースに音楽がないと、診察室からのタービン音やスタッフの会話がダイレクトに耳に入り、不安感を煽る要因になります。

「あの音は削る音かな…」「何か深刻な話をしてるのかしら?」
といった想像が、恐怖心を助長してしまうこともあります。

BGMがある場合
適切なBGMを流すことで、タービン音や会話音が自然とマスキングされ、安心感や落ち着きが生まれます。

・ボサノバやピアノジャズ:軽快でリズミカルな曲調が緊張を和らげます。

・ストリングス入りのクラシック:高周波がタービン音を和らげる効果があります。

ストリングスとは、主にバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスなどの弦楽器、またはそれらの演奏を指します。

・環境音を含むBGM:自然の音と調和した音楽で癒しの雰囲気を演出します。

導入時のポイント
・スピーカーの位置と音量調整:

待合室、廊下、診療室などゾーンごとにBGMを変えるのも効果的です。

音量は会話を妨げない程度にしましょう。

・曲の選定:

ネットで「歯科医院 BGM」と検索すれば、業務用BGMサービスが多数出てきます。無料のYouTubeチャンネルも豊富です。

・避けたい音楽:

クリスタルミュージック(水晶の音を使った音楽)などの打撃音が強いものは、歯の痛みを連想させ逆効果。選曲には配慮が必要です。

導入事例
ある医院では、BGM導入後、お子さんが治療中に寝てしまうことが増えたそうです。これは「安心できる空間」として受け入れられた証拠です。

■4. まとめ

BGMの工夫は、診療技術とは別の“見えないサービス品質”を高める重要な手段です。

待合室の居心地をよくすることが、患者さんの定着や口コミ紹介にもつながります。

マーケティング対策は、大げさな広告や値下げではなく、こうした「小さな気配り」が効果を発揮します。

医院全体のイメージを統一する音楽演出は、売上や患者数の増加に間違いなく貢献します。

ぜひ、この機会に「あなたの医院に最適なBGMとは何か?」を一度考えてみてください。

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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久