【コラム】

創刊500号を迎えました。

おかげさまで、長く発行を続けることが出来ました。

「まぐまぐ」さんと、読者の皆さまに深く感謝申し上げます。
さて、このゴールデンウィークに大阪・関西万博を見てきました。

目的は、iPS心筋細胞など、未来の医療や予防、ヘルスケアの情報を得ること、そして、めったに行けない外国のパビリオンを訪れることでした。

まず、iPS心筋細胞は「パソナ館」にあります。
7日前抽選で運よくあたりました。

ここでは未来の心臓外科手術のロボットアームや睡眠の睡眠用ベッドや医薬品など予防医学の展示もありました。

iPS心筋細胞は「大阪ヘルスケアパビリオン」にもあります。
ここには人間洗濯機や未来の医療や予防医学、薬の展示がありました。

人間洗濯機は残念ながら、これからニーズが増大する介護施設で使えるようなものではなく、健常者でなければ使えないようなイメージを受けました。

そして最も残念だったのは、歯科に関する展示が何一つなかったことです。

この両館は今回の万博のヘルスケア関連の展示では目玉の一つだと思います。「リハビリ、栄養、口腔ケア」が診療報酬改訂の基本コンセプトに表現されているのに、とても残念でした。

全てのパビリオンを見たわけではないので、他の館に展示があったのかもしれませんが…。

日本には、ジーシーやナカニシ、モリタやヨシダ、そしてライオンやサンスターなど有力な歯科関連企業があるので、
予防歯科のブースが出ていることを期待していました。

日本館も見学しましたが、大掛かりなゴミの再生プロセスの展示でした。

余談ですが、最もよいと感じたのは、トルクメニスタンのパビリオンでした。
まず行くことのない西中央アジアの国ですが、
どんな国かがよくわかる素晴らしい展示でした。

また、チェコのパビリオンでは屋上で生のピルスナービールを販売していました。暑い日で、こころも体もホットひと息つくことができました。

万博の開催期間は9月までです。

私のお勧めホテルは、

堺筋線本町駅から徒歩5分の、「シティプラザ大阪」がお勧めです。
大阪の中心にありながら天然温泉付きです。露店風呂で疲れた足を癒せます。

食事もとてもおいしいホテルです。
地下鉄中央線で一本、約20分で会場の「夢洲駅」に到着します。

さて、6月15日の経営塾が近づいてまいりました。

今回は、事業承継を取り上げます。

「居ぬき」と「事業承継」の違いをお分かりでしょうか。
「居ぬき」は不動産売買、
「事業承継」は投資です。

そして、

70歳で引退を考える場合、60歳までに事業承継を考える必要があります。

日本歯科医療投資(株)代表取締役・歯科医師 水谷 友春 先生をゲスト講師にお迎えしています。

ハイブリッドで開催しますので、会場参加、WEB参加をお選びいただけます。

録画配信も行いますので、当日ご参加いただけない先生も、ぜひお申し込みください。

受講料は、11,000円で、いずれの場合も同じです。

なお、セミナー終了後に近傍で、水谷先生をお囲みして懇親会を開催いたします。情報交換ができますので、ぜひご参加ください。料金は5,000円です。

お申し込みをお待ちしております。

~~~【セミナー案内】~~~

■令和7年度の経営塾は、事業承継を取り上げます。

【M&D経営塾】 6月15日(日) 13:00~17:00 
会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 11,000円(税込)
セミナー終了後に、近傍で懇親会を開催します。会費5,500円(税込)
・テーマ:「歯科医院の事業承継とM&A成功のポイント」
・ゲスト講師:日本歯科医療投資(株)代表取締役・歯科医師 水谷 友春先生
・事業承継を考える時期に来た医院が増えています。計画的に準備を開始しましょう。

お申し込みは、

■令和7年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。

実務的な内容のセミナーですので、参考にしていただけると思います。
興味のある回だけご視聴いただけますので、ぜひご検討ください。

●すべてWEBセミナーです。

受講料:1名様 各回6,600円(税込) 
16:00~17:30または録画視聴 ※視聴期間 各1ヶ月                              

5月15日(木)「これがポイント!歯科医師、スタッフのための正しい言葉遣いと電話応対」

7月17日(木)「これがポイント!自費増大対策の進め方」

9月18日(木)「これがポイント!歯科人材の採用と採用選考のポイント」 

10月23日(木) 「これがポイント!患者トラブル防止の説明書、契約書と同意書の作り方」

11月20日(木) 「これがポイント!診療契約と個人情報、応召義務、カルテ開示への対応」

■自費増大対策セミナー

定評あるM&Dの自費話術セミナー。自費率アップの決め手です。

●1.【M&D歯科カウンセラー養成講座】

会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付
第2回 10月26日 (日) 9:30~17:00 ※開催日を変更しました。
各回定員20名。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。

●2.【歯科医師のための自費話術研修】   

第1回  7月20日(日)10時~18時 & 21日(祝月)9時~17時 
いつものABC渋谷東口駅前会議室を予定しています。

第2回 11月23日(日)10時~18時 & 24日(祝月)9時~17時
地方の先生方のために、新横浜コートホテルを予定しています。
東京のホテル代が高騰しているからです。
ホテル代は別料金ですが、リーズナブルに宿泊できますので、地方の先生方はぜひ11月のセミナーをご検討ください。

いずれの回も、定員4名で2日間の集中研修です。   
受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・説明ツール・懇親会込                      

講師:  (株)M&D医業経営研究所 代表取締役   木村 泰久 
                  医療接遇アドバイザー 小山 美由紀 

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

※歯科経営改善ゼミナール

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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。

優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
 株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 

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「ウォーターサーバーについて」

【目次】

1.はじめに
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1.はじめに

昨年は猛暑が長く続きました。地球温暖化の影響で今年も早くから猛暑日を迎えそうです。

本格的な夏が来る前に改めてウォーターサーバーを考えてみましょう。

みなさんの歯科医院にはウォーターサーバーが設置されていますか?

「そんなの必要ない」「医療とは関係ない」と思われる先生もいらっしゃるかもしれません。

設置されていても主にスタッフがお昼を食べるときに飲んでいるだけ、という医院も多いようです。

しかし、この小さな設備が、患者満足度を高める“マーケティングツール”になり得るのです。

歯科医院におけるサービス向上の一環として、待合室での過ごしやすさを工夫することは非常に大切です。

患者さんは治療そのものだけでなく、「待ち時間」「環境」「気配り」にも敏感だからです。

ウォーターサーバーを通して、“選ばれる医院”の第一歩を一緒に考えていきましょう。

■2.他産業でいえばどんなこと?

例えば、美容院や高級車ディーラーを思い出してみてください。

上質な接客を売りにしている施設では、たいていウェルカムドリンクとしてコーヒーやお茶、ミネラルウォーターが提供されます。

それは、「あなたを歓迎しています」という姿勢を形にしたものです。

また、企業のオフィスでも来客対応の場にウォーターサーバーを置いているところが増えています。

相手への思いやりを“見える形”にすることで、ブランドイメージや信頼感を高めているのです。

つまり、ウォーターサーバーは単なる水分補給のためだけではなく、顧客との信頼関係を築く「おもてなし」の一部として、多くの業界で活用されているわけです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

では、歯科医院でウォーターサーバーを導入する場合、どのような点に気を付ければよいでしょうか。

また、どんな効果が期待できるのでしょうか?

1.気をつける点について

1)安全面:
簡単にお湯をだせないようにするなど、小さなお子さんが誤って操作しないような工夫が必要です。

2)定期メンテナンス:
蛇口やコップ置き場を毎日清拭するなど、衛生面を維持するための管理体制が必要です。

3)銘柄:
どうせなら、南アルプスの天然水など患者さんに馴染みがあったり、ハワイウオーターなど、患者さんが飲んでみたいと思ったりするようなブランド水を選びましょう。お値段は変わりません。

4)デザイン性:
医院の内装と合うシンプルで清潔感のあるサーバーを選びましょう。

5)やや大型になりますが、お茶やお湯、水などが選べるサーバーもあります。

2.期待できる効果

1)小さなお子さん連れの親御さんへの配慮
お子さんが喉を渇かしてぐずったりした際に、すぐに水分補給できる環境があると、親御さんの安心感は格段に上がります。また、治療後に口腔内が乾いた患者さんにも好評です。

2)患者さんの緊張を和らげる効果
歯科医院は、多くの人にとって「怖い」「痛い」といったイメージが強い場所です。

そこで、受付横や待合室の目に付く場所にウォーターサーバーを設置し、清潔な紙コップと共に「ご自由にどうぞ」の表示を出すことで、「ここは安心できる場所」と無意識に感じてもらえるようになります。

3)混雑しているときの待ち時間対策として
「大変申し訳ありませんが、あと10分ほどかかります。よろしければお飲物などいかがですか?」と案内します。

患者さんは飲み物を用意して飲んでいる時間は、待ち時間とは思わなくなるのです。これはちょっとした気配りですが、医院の印象に大きく影響します。

■4.まとめ

待合室は歯科医院にとって大変重要な場所です。
そこで過ごす時間のなかで、歯科医院に対する信頼感やイメージが変わってくるからです。

以前、東京医科歯科大学の大学院のメンバーが、患者の立ち去り要因を調査したことがあります。それは、

1.待合室の居心地が悪い
2.歯科医師が感じ悪い
3.スタッフが感じ悪い
4.ファシリティがよくない
5.距離的に遠い

という結果でした。つまり、待合室の居心地をよくすることが重要なのです。

定番になった、ウォーターサーバーですが、声がけや設置場所等小さな工夫が、患者数の増加や口コミによる紹介へと繋がる可能性を秘めています。

どうせなら患者さんが喜ぶものにしたり、飲み物を工夫したりして、待合室の居心地をよくしましょう。

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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久