【コラム】

梅雨がどこかへ行ってしまったような猛暑が続いていましたが、
週の後半には梅雨に戻り、松山市では土砂災害も発生しました。
今週にも梅雨明けといわれていますが、ゲリラ豪雨の季節です。
気を付けてください。

先週シンガポールに遊びに行ってきました。
気温も湿度も高く、日本と全く同じような気候でした。
赤道直下の北緯1度17分、東経103度51分に位置する国の気温も湿度もほぼ同じで、
あらためて日本の夏の暑さに驚きました。
これからますます暑さが厳しくなります。体調管理にご留意ください。

さて、
6月23日(日)に「M&D経営塾」を開催しました。
そのなかで私は、
歯科経営の環境変化と持続可能性を考える
「生き残る歯科医院と、消滅する歯科医院とは」と題して、
高齢化と人口減少のなかで、歯科経営がどうなるのかについて、
データをもとに予測と対策を解説させていただきました。

健全な歯科経営を続けるためには、
これから起こりうる変化を予測して、できるだけ早めに対応策を検討して
計画的に対策を講じていく必要があります。

このセミナーはDVD講座を作成しています。
ぜひ、ご覧いただければと思います。
よろしくお願いいたします。

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座
https://md-management.jp/improve/

NEW【2024年度 WEBセミナー】 各回16:00~17:30
                       
7月18日(木)第4回「これがポイント!スタッフが納得する会議とミーティングの進め方」
9月19日(木)第5回「これがポイント!スタッフが納得する人事評価票の設計」
10月17日(木)第6回「これがポイント!スタッフが納得する賃金制度の設計」

受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます。
https://md-management.jp/improve/

NEW【2024年度自費セミナー】
1.ドクターのための究極の自費話術教室
●この10年間、講師を務めていただいております、三浦敏美先生の最後のご登壇になります。
分かりやすく、体に浸み込む話術教室です。
圧倒的なパワーと、高度な話術に触れていただき、
2日間の徹底的なロールプレイで、自分のものにしていただきたいと思います。

第3回 10月13日(日)、14日(祝月)
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定 員:各6名
https://md-management.jp/conversation/

2.歯科カウンセラー養成講座
第2回 7月28日(日)9:30~17:00
第3回10月27日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:各20名
https://md-management.jp/counselor/

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                          
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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
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このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 

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「保護者の同伴はどんな場合?」

【目次】

1.はじめに
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.はじめに

保護者の同伴をお願いするのはどんな場合でしょうか。

ある歯科医院から、
小学校高学年のお子さまを1人で受診させる親御さんがあり、
万一のことを考えると不安があります。
何歳ぐらいから1人で受診させればよいでしょうかと質問を受けました。

貴医院ではどうされているでしょうか。また、どうするのがよいでしょうか。

■2.他産業でいえばどんなこと?

例えば、「はじめてのおつかい」というテレビ番組がありました。
小さなこどもが、おつかいにいけるかどうかを追いかける、かわいい番組です。

二度目三度目でも、床屋さんや美容院に、
小さなこどもを1人で行かせる親はいないでしょう。
直接美容師や理容師と髪型の注文などを打ち合わせたいからです。

はじめての歯医者に、小さなこどもだけで行かせる親はいないでしょう。
しかし、小児矯正のチェックなど、二度目三度目になると、
小学生のお子さんが一人で来院するケースもあります。
歯科医院では親御さんに伝えたいこともあり、困ることが多いのです。

では、どうすればよいでしょうか。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

総合病院では「未成年は必ず保護者同伴」としているところが多いようです。
ところが、歯科医院ではまちまちになっているようです。

過去に歯科医院で、
麻酔によるリドカイン中毒やアナフィラキシーショックで子供が死亡した
事故が発生しています。

抜去した歯牙が気管に入り窒息死してしまったケースもあります。

このような場合、医院としての過失の有無だけでなく、
保護者への説明責任を問われます。

保護者の同伴が必要な場合は次のような場合と考えられます

1.歯科医療は外科処置であり、麻酔や薬剤の処方が不可欠です。アレルギーの有無、麻酔による気分不良などの既往、全身疾患の状態、服用薬剤の確認が必要ですので、初診時には必ず保護者の方に確認する必要があります。
2.中学生など10代前半では、歯列の変化が大きいため、年に一度は状況を保護者に説明する必要があります。
3.小学校高学年でも、う蝕多発傾向がある場合など口腔内の状況によっては保護者に状況を説明する必要があります。このため初診時には必ず保護者の同伴を求め、説明する必要があります。
4.抜歯など麻酔を伴う外科処置が必要な場合は、未成年や成人でも保護者に扶養されている場合は、保護者に必要性を説明して承諾を求める必要があります。
5.歯を削ったり、抜髄したりすると元の状態に戻せないため、治療計画を説明する際に保護者に同伴いただいて説明し、同意を得ることが必要です。
6.矯正治療は、期間や費用の問題をはじめ、抜歯を要する場合もあり、未成年者や、成人でも保護者の扶養下にある学生などは、保護者への説明と同意が必要です。
7.セラミック修復など自費治療の場合は、小中学生や高校生、大学生や、成人でも保護者の扶養下にある場合は、契約に際して保護者への説明と同意が必要です。

ただし、次のような場合は、中学生以上は一人で受診させている医院が多いようです。

1. 一連の歯科治療が終わり、P重防などの定期検診になった場合。
2. 矯正で保護者への説明と同意があって契約が終わり、装置をセットして月次チェックになった場合。ただし、矯正治療中にカリエスが見つかるなど歯科治療が必要になった場合は、保護者への説明と同意が必要になります。
3. 一般歯科治療で保護者への説明と同意が終わり、根管治療や補綴、修復治療に移行した場合。

ただし、基本的に小学生以下のお子さまは治療に際して保護者の同伴を求める必要があるでしょう。

■4.まとめ

保護者に同伴していただくためには、院内での患者さんへの告知が大切です。

患者さんへの告知は、ポスターによる院内掲示、初診カウンセリングでの説明、ホームページでの告知などの方法があります。

前述のように、歯科治療で子供の死亡事故が起きており、自費治療を保護者の許可なく行なったというクレームも起きています。

小中学生や高校生、大学生や、成人でも、保護者の扶養下にある場合は、保護者に同伴いただき、できるだけ丁寧に説明し、文書で同意を得ておきましょう。

以上

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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久