成功する!歯科医院のマーケティング対策 479号
【コラム】
診療報酬改定の全体像が見えてきました。
「口腔機能管理」を重視する方向性です。
そのなかで、か強診がなくなり、初期う蝕管理加算(CE)もなくなります。
初診料、再診料が昇給に応じてあげられます。
さらに、在宅歯科が3段階から5段階に分けられます。
非常に難しい内容になっています。
その他、歯科診療に2点~4点、細かな点数が増えています。
保険の勉強も必要ですが、
やはり、
自費と予防を増やしていくことを考える必要がありそうです。
そのためには、歯科医師からの説明に加えて、
スタッフから患者さんに優しく、分かりやすく説明することが重要です。
これだけで打率がぐっと上がるからです。
しかし、多くのスタッフは、自費なんて高いものを患者さんに説明したら、
関係が悪化して、中断されるかもしれないなどと考えています。
例えば、寿司屋の主人が、「今日はいい白身がはいってるよ!」とお客さんに
声をかけるのは、高いものを売ろうとしているのではなく、
おいしいものを食べてもらいたいと考えているだけです。
自費を説明するのも基本的には同じことです。
白くて、長持ちして、金属アレルギーの心配のない治療を、
患者さんのために少しでもよいものをという心で説明すれば、
多くの患者さんが自費を選んでくれるでしょう。
そのためには、スタッフの心理的なバリアを取る必要があります。
3月24日(日)に歯科カウンセラー養成講座を開催します。
歯科カウンセラーとは、
初診カウンセリングと自費の説明を行い、患者さんによりそう相談係です。
「合着」と「接着」の違い、金パラ。CADCAMと、Eマックスやジルコニアの違いなど、
翌日から患者さんに説明できるようになります。
ぜひ、スタッフと歯科医師の2名での参加をご検討ください。
第1回 3月24日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:各20名
https://md-management.jp/counselor/
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NEW【2024年度 歯科経営改善ゼミナール】※対面式
4月14日(日)10:00~17:00 「歯科助手養成講座」
6月23日(日)13:00~17:00 「M&D経営塾」
特別講師として、弁護士と歯科医師のダブルライセンスをお持ちの、
弁護士法人 小畑法律事務所 代表弁護士 小畑 真 先生をお招きします。
受講料:4月27,500円(税込)、6月11,000円(税込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:4月 20名、6月 30名
NEW【2024年度 WEBセミナー】 各回16:00~17:30
3月14日(木)2.「これがポイント!医院リニューアルの進め方」
5月16日(木)3.「これがポイント!材料費削減の進め方」
7月18日(木)4.「これがポイント!スタッフが納得する会議とミーティングの進め方」
9月19日(木)5.「これがポイント!スタッフが納得する人事評価票の設計」
10月17日(木)6.「これがポイント!スタッフが納得する賃金制度の設計」
受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます
NEW【2024年度自費セミナー】
1.ドクターのための究極の自費話術教室
第2回 7月14日(日)、15日(祝月)
第3回 10月13日(日)、14日(祝月)
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定 員:各6名
https://md-management.jp/conversation/
2.歯科カウンセラー養成講座
第1回 3月24日(日)9:30~17:00
第2回 7月28日(日)9:30~17:00
第3回10月27日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定 員:各20名
https://md-management.jp/counselor/
【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。
みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。
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【発行周期】 第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策
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「小児の医療事故を防止しよう」
【目次】
1.小児の医療事故を防止しよう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.はじめに
弊社のクライアント医院で、
幼児の死亡事故につながる危険のある重大インシデントが発生しました。
歯科衛生士が、検診時にSCをするのが危ない為、
下顎E~Eの舌側に綿球を使用したところ、
ピンセットから外れて口腔内に残り、
除去しようとしたところ飲み込んでしまった、というものです。
担当はベテラン歯科衛生士でした。
気管に入ると窒息し、死亡事故につながる危険がある重大インシデントです。
みなさんのお子さんやお孫さんが、もし窒息して亡くなったらどうするでしょうか。
今回は、小児の医療事故防止を考えてみましょう。
■2.他産業でいえばどんなこと?
毎年お正月に高齢者が餅をのどに詰めて亡くなっています。
のどに詰まって息ができなくなったお年寄りに、どうすればよいでしょうか。
背中をたたいてもでてきません。
事故が発生したとき、最もよい対処は電気掃除機で吸い出すことといわれています。
しかし、とっさに思いつかないでしょうし、
電気掃除機を探して取りに行く時間のなかで高齢者は窒息してしまうかもしれません。
対策は、お餅を食べさせないか、
食べさせるなら、詰まらない程度のサイズに小さく切って、
汁といっしょに少しずつ食べさせることでしょう。
つまり、発生させない予防対策と、発生した時の対策を考えておく必要があるのです。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
歯科医院での小児の死亡事故は全国で起きています。
そのうち今回のインシデントに類似の事故は、平成22年に発生しています。
6月13日、女児の前歯を治療中、
上唇と歯茎の間に「ロールワッテ」と呼ばれる円柱状の脱脂綿
(直径0.8センチ、長さ2.5センチ)2個を、
挟んだのみで、指で押さえるなどの落下防止措置を取らず、
1個を口の中に落として気道を詰まらせ、
翌日に東京都板橋区内の病院で女児を窒息による低酸素脳症で死亡させた、というものです。
歯科医師だけでなく、歯科衛生士の処置で事故が起きることもあるので、
スタッフミーティングで予防対策と発生した時の対策を話し合って共有しましょう。
予防対策
1)事故の発生を防止する:
そもそも、綿球を小児の口腔内に何の防護もなく入れることは妥当でしょうか。
今回は食道に入りましたが、
激しく泣いて息を吸い込んだ拍子に気管に入る危険があります。
事故が起きた場合、綿球やロールワッテはレントゲンに映らないので判断ができません。
綿球やロールワッテを幼児の口腔内に入れないことが大切です。
2)事故が起きても対処できる予防措置を講じておく:
ある救急医療センターの障がい者歯科診療では、
ラバーダム防湿を行い、リーマー・ファイル、補綴物にもデンタルフロスをつけ、そのフロスを歯科医師か歯科衛生士が持って診療をしているそうです。
弊社クライアントの小児歯科では幼児に必ずラバーダムを設置しています。
ロールワッテや綿球にある程度の長さのフロスを通して端を固定しておけば、
万一誤飲しても引っ張りだすことができます。
3)事故が起きた場合の対策を共有しておく:
このような場、すぐにピンセットで取り除こうとしても見えなくてとれないでしょう。
慌てずに、ついているスタッフがすぐにバキュームで吸い出せば、出て来る可能性があります。
このような事故はどこの歯科医院でも起きる可能性があります。
適切な準備や対処で大切な命を危険から守ることができるのです。
■4.まとめ
もし、死亡事故が起きたら医院はどうなるでしょうか。
冒頭の歯科医院は閉院してしまいました。
多くの歯科医院も閉院を考えるのではないでしょうか。
また、ウワサになって患者が激減し、経営が成り立たなくなる可能性もあるでしょう。
歯科医師や歯科衛生士も、刑事罰を受けることになり、巨額の損害賠償責任を負うことになります。
このような重大なリスクがあるにもかかわらず、
つい安易にやってしまいがちなのが人間です。
特に、幼児や嚥下機能が低下した高齢者は細心の注意が必要です。
みなさんの医院で同じような事故を発生させないように、しっかり対策を講じていただきたいと思います。
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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久