成功する!歯科医院のマーケティング対策 472号
【コラム】
一時の暑さもようやく落ち着き、秋めいてきました。
朝夕の寒暖差が大きくなり、体調管理により一層の注意が必要です。
インフルエンザや新型コロナが流行しており、
特に咳止めが不足しているそうです。
クリニックでは、処方日数を減らしたり、他の薬で対応しているそうです。
市販薬も同様でドラッグストアで漢方を含め咳止めの品切れが続いています。
そのなかで先日、TVで興味深い内容の放送がありました。
それはインフルエンザの予防に関するもので、
口腔内清掃が重要だというのです。
ある歯科医院の歯科衛生士が説明していました。
咽頭にインフルエンザウイルスが付着し、
歯周病菌の毒素で活性化するので、
喉と歯周ポケットの掃除が重要、そのためにバス法で、斜め45度でブラッシングして、
歯周ポケットをきれいにしましょう!ということでした。
口腔内清掃はコロナウイルス感染の予防にも効果が知られています。
みなさんの歯科医院でも、あらためて患者さんにお知らせしてはいかがでしょうか。
食欲の秋です。予防と免疫力アップを心がけ、体調管理に留意しましょう。
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【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第472号
【目次】
1.事例で分かる!清潔管理と滅菌消毒
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1. 事例で分かる!清潔管理と滅菌消毒
今回は歯科経営改善ゼミナールで取り上げた「事例で分かる!清潔管理と滅菌消毒」です。
歯科助手さんは系統的な滅菌消毒の教育を受けていない方が多いので、
是非、ご参考にしていただければと思います。
滅菌消毒についての素朴な疑問への回答や、滅菌消毒の機器、
ロベルトコッホ研究所による滅菌消毒の考え方、スポルディングの分類による滅菌と消毒の方法、
見せる魅せる清潔管理とよくない歯科医院の事例について考えてみましょう。
■2.他産業でいえばどんなこと?
美容院での清潔管理はどうしているでしょう。
器具の洗浄と消毒など理容師法施行規則および美容師法施行規則に明記されており、
清潔管理に気を配っている業種の一つです。
器具を流水で洗うだけでなくこすり洗いをする、
洗浄する時に流水が飛散しないように注意する、
洗浄に使用したスポンジなどは使用後、流水で十分洗浄したり消毒が必要です。
消毒は、煮沸消毒器、エタノール液、次亜塩素酸ナトリウム液などの消毒のほか、
紫外線照射による消毒、蒸気消毒など定められた方法で消毒が必要です。
使用頻度の高いタオル類の消毒にも気を配られています。
美容室で薬品の匂いがするタオルがあるのはそのためです。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
例えば、
朝の掃除の際、3ウエイシリンジの水を2分間、出しっぱなしにするようスタッフに指示をしました。
しかし、スタッフからは水と時間が無駄だと思います、と言われてしまいました。
実際はどうなのでしょうか。
タービンの中やホースの中など滞留水のなかにバイオフィルムが形成されています。
日和見菌が多く検出されることがあります。
毎朝始業時、3分間以上の水を吐出させると、
細菌数が急激に減少し短時間で水道水レベルになることが分かっています。
また、肝炎やHIVの患者さんはきちんと治療を受ける前に申告してくれるでしょうか。
久留米大学医学部消化器センターを受診したB型肝炎の患者さんに、
歯科医療機関で病歴を申告しているかどうかの調査をしたところ、
申告することもあるがしないこともある割合12.0%、また申告しない割合は28.2%でした。
合計、40.2%(209名中、84名)が肝炎を申告しない。
⇒肝炎を申告された患者さんだけ、肝炎の準備をしても意味がないのです。
したがって、スタンダード・プリコーションの考え方が重要です。
まずは、スタッフが患者からの感染を避けることが基本になります。
■4.まとめ
歯科医院の感染予防対策機器の知識をつけ、感染予防対策を考えることが重要です。
「スタッフの安心感が従業員満足につながる」ということをおさえておく必要があります。
スタッフが怯えてしまっては治療にならず、患者さんも不安になります。
また、患者さんに高度な予防体制、清潔管理体制を見せることで、
医院に対する信頼感を確かなものにできます。
つまり「見せる魅せる清潔管理の主戦場」です。
高度な清潔管理をするだけでなく、自医院がこんな考え方で、
このような清潔管理をしている、ということを患者さんに見て分かるように工夫しましょう。
DVD講座
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最新の滅菌消毒機器、
感染経路別予防対策、
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以上