【コラム】

9月も半ばが過ぎましたが、厳しい残暑が続いています。
立て続けに台風が上陸し、今もなお、復旧作業に追われている地域もあります。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

さて、
バスケットボールワールドカップを終え熱が冷めない日本列島で、
阪神タイガーズが、「アレ」を達成しました。
18年ぶりのリーグ優勝に、大阪、神戸は湧き上がっています。
岡田監督の采配が見事に成果を残しました。
選手が優勝を意識しすぎて逃したこともあるので、
「アレ」と呼んで気にしないように配慮させたのです。
今度は、日本一の「ソレ」?に向けて頑張ってほしいものです。

また、
フランスでラグビーワールドカップが始まりました。
今度はラグビーで日本中が盛り上がりをみせています。
日本代表はチリとの初戦に42-12で快勝しました。
イングランドには惜敗しましたが、ノックオンのセルフジャッジによるトライが悔やまれます。

天候が不安定になり、体調を崩しがちな季節です。
引き続き、体調管理に十分気をつけて、
ささやかにスポーツ観戦を楽しみましょう。

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定員6名

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第2回 10月29日(日)9:30~17:00 ※残3席 9月21日時点
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定員20名

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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、
あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターの
ご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第470号

【目次】
1.待たせない工夫を考える                     
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1. 待たせない工夫を考える

4年ぶりのコロナの制限がない夏休みが終わり、9月を迎えました。
予約が増えて、急患が割り込んでくることもあるでしょう。

そうすると、待ち時間が長くなりがちで、次の予約も先になりがちです。

いつも来院していただいているコアな患者さまからクレームが出てくるかもしれません。

ではどうすれば良いでしょうか。

■2.他産業でいえばどんなこと?

レストランを見てみましょう。
東京がミシュランの三つ星レストラン数において世界で最も多くなりました。
一度は行ってみたいと思うのですが、完全予約制で、
しかもすでに来年まで満席というお店が続出しているようです。
そして問題は、これまでの常連客まで予約がとれなくて困っているようなのです。

実はここが本質です。

ものめずらしさのお客様は一度きりの来店で来なくなってしまいます。
それが常連のお客様を駆逐してしまうのです。
その結果、ブームが去った後は、閑古鳥がなく可能性もあるのです。
ですから、一流のレストランでは、ここにも工夫をしています。

つまり、常連枠と一見枠を作って、時間帯別にバランスをみながら管理しているのです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

歯科医院でも、レストランと同じように、
およそ20%のいつも来院してくださる自費患者が80%の収益をもたらしてくれています。
逆にいえば、80%の一見の急患は20%の収益しかもたらしてくれないのです。

患者が増える今の時期、増えているのはどちらでしょうか。
急患とコアな患者さんのバランスを考える必要がでてきます。
しかし、歯科医院ではレストランのように診療拒否はできません。

ではどうすれば良いでしょうか。

1.急患は検査と応急処置だけにする
急患は歯を削らないようにします。
痛み止めを出して、別の日の空いた時間帯を指定します。
午前10時頃ならサラリーマンでも来院しやすい時間帯です。
逆に混んでいるなかで下手に手をつけて、さらに痛くしたり、腫れさせたりすると、確実に悪い噂が広がります。

痛み止めを出して、その日は削らないでおくと、患者は痛みが軽減されるので安心し、信頼感を持ちます。

2.受付が患者さまに声をかける
人は15分以上待たされるとイライラするようです。
ですから、受付は待ち時間を見ておき、15分くらい待たせたら患者さまのところへ行きます。
そして、「お待たせして申し訳ありません、あと10分くらいで入っていただけます」などと声をかけます。
すると、あと10分だけは待ってもらえます。

3.とりあえず診療室へ入れる
ユニットが空いていれば診療室へ通し、口腔内画像の撮影など、
スタッフでできることをしておきます。

4.医師に待ち時間を知らせる
イエローカード10分、レッドカード20分を作って、医師に待ち時間を知らせます。
終わらせるか見極めます。

■4.まとめ

他にも院内でできることが沢山あります。
一つは、歯科医師が治療時間をスピードアップすることです。

1.インレーはできる限り避け、自費のCR充填とすれば、1回で治療が終わります。
 技工料もかかりません。

2.根幹治療にニッケルチタンファイルを使う。
 どうせ保険の根幹治療は赤字です。であれば、作業効率の高い器具を使って、  
 最も高価な歯科医師の人件費を節約するのです。

3.初期う蝕にはすぐに手を付けず、CEを算定し、歯科衛生士のブラッシング指導で再石灰化を促進して1カ月先送のアポイントをとる。

4.アポ帳に急患対応の空白を残しておくことも有効です。
レストランのようにユニット1列に対して、常連患者用の急患枠を、
午前と午後にそれぞれ30分ずつ作っておきます。
定連患者の脱離や急な痛みに対応するためです。
SPやちょっとした作業に充てることができます。
また、急患がくれば、その時間まで待たせることもでき、
途中で急患を診療しても遅れた時間を吸収することができます。

ぜひ、スタッフミーティングで話し合って色々工夫してください。       

以上