【コラム】

最大9連休となったゴールデンウィークが終わりました。
5月8日から、コロナが第5類になりました。
マスクもPCR検査も自分の判断です。

コロナに感染しても、5日間は自主的に休業すればよくなりました。
濃厚接触者という考え方もなくなり、
学校でも企業でも、本人が感染していなければ出席しても構いません。

医療機関でも同じです。
ただし、待合室でのマスク着用はお願いしましょう。
また、アルコールの設置や換気など、院内の感染対策もこれまでどおり励行しましょう。

そんな中、能登半島で最大震度6強の地震が発生し家屋が倒壊した地域もありました。
群発地震が続いているようですが、今後、被害が拡大しないことを祈るばかりです。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
改めて震災の備えが十分できているか今一度見直しましょう。

1.建物の耐震性を確認しておく
地震で倒れそうな家具や落ちてきそうな器具を倒れたり、落ちてこないようにしておく。

2.非常時に備えて役割を決めておく
患者さんの避難誘導係、初期消火係、連絡係など役割を決めて訓練をしておくことで、
地震や火災が起きた際、落ち着いて行動ができます。

3.防災グッズを点検しておく
水、カセットコンロ、キャンプ用ランタンや非常用電灯、携帯用テレビやラジオ、
消火器なども使用期限があるものもあり、定期的に点検しましょう。

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【2023年度プログラム】
6月25日(日)14:00~17:00 「M&D経営塾」創業20周年記念 特別講演
ゲスト講師:WHITE CROSS株式会社 代表取締役CEO・歯科医師 赤司征大先生
受講料:11,000円(税込)
会 場:会場受講は満席のため受付を終了しました。
    オンライン受講は引き続き申込みを受付けております。

【2023年度 WEBセミナー】NEW 各回16:00~17:30
5月18日(木) 「事例で分かる!診療契約と法律の知識」
7月13日(木) 「事例で分かる!分院展開と規模の拡大」
9月14日(木) 「事例で分かる!清潔管理と滅菌消毒」
10月19日(木) 「事例で分かる!人事評価の進め方」
11月  9日(木) 「事例で分かる!指導監査の現状と対策」
受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます

【2023年度自費セミナー】NEW
1.ドクターのための究極の自費話術教室
第2回 10月8日(日)、9日(月祝)
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定員6名

2.歯科カウンセラー養成講座
第1回  6月11日(日)9:30~17:00
第2回   10月29日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定員20名

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。

優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第463号

【目次】
1.キャッシュフロー経営
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1. キャッシュフロー経営

キャッシュフローとは、現金と現金同等物の流れのことです。
キャッシュフロー経営のポイントは、現金と預金などの現金同等物の残高を管理することです。

利益が上がっていても、現預金が手元にないと黒字倒産してしまう危険があるからです。

■2.他産業でいえばどんなこと?

落語の八っつぁん熊さんの時代は、
町の八百屋では天井から籠を吊るし、
商品が売れる度にお金を入れて、お釣もそこから出していました。

気のいい主人は、美人の奥さんにはサービスで余計に釣銭を渡すし、
今日は良く売れたから儲かっただろうと言って酒代を抜きます。

ついでにいたずら息子が小遣いをくすねます。
さて、翌朝主人がその籠を持って市場へ行き、いつもと同じだけ商品を仕入れると、
もう米を買うお金さえ残っていません…。
おかみさんの怖い顔が浮かんで愕然とします。

これが「八百屋の吊り篭」、つまりどんぶり勘定です。

しかし、笑い事ではありません。今だにこれに近い状態の医院もあるのです。
このように、現金がどうなっているか、これからどうなるかを知らなければ、
まともな経営判断ができないのです。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

歯科医院では大きく3つのポイントがあります。
1.未来院をなくす
自費の未来院は全額の損害になります。
防止するには、印象の段階で全額の治療費を入金してもらうことです。

2.再製をなくす
再製を避けることで採算性が守られます。
自費の印象採得や色味など細心の注意を払います。

3.歯科衛生用品は消費期限管理をする
消費期限が迫って販売出来なくなった物は、
クリスマスや虫歯予防デーの景品として配るなどマーケティングに活用します。

前述のようにキャッシュフロー経営のポイントは現金と現金同等物の残高を管理することです。

■4.まとめ

キャッシュフローを管理するには、
まず、「資金繰り予定表」をつくるところから始めましょう。
保険診療報酬がいつ、いくら入金されるのか、
自費や矯正の入金がいつ、いくら入るのかなどをカレンダーに書いていきます。

そして、技工料、材料費、給料やリース料、家賃などが、
いつ、いくら出るのかを記入していきます。
注意が必要なのは、消費税と社会保険料、そして賞与です。
思いがけない金額が出て行くからです。支払時期を把握しておきましょう。
こうして、資金ショートを起こさないように入出金を管理するのです。

そのうえで、
財務諸表を理解することが大切です。
財務諸表には「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」があります。

1.貸借対照表
「貸方」に元手と借入金など投下したお金を表示し、
「借方」にそのお金で何を買ったかを表示している計算書です。

2.損益計算書
売上に対していくら原価や経費がかかり、最終的にいくら利益が出たかを表示している計算書です。

3.キャッシュフロー計算書
本業で現金をいくら稼いだか、設備投資や物品の購入でいくら現金を使ったか、
借入や返済でいくら現金が増減したか、
そして全体として現金同等物の増減が分かる計算書です。

最後に、どうすれば医院にキャッシュが残るのかを考えます。

例えば、減価償却費という経費があります。
ユニットは7年償却など、法定償却年数が決まっています。
この減価償却費は、7年で新しいユニットが買えるように積み立てるという感覚の経費です。
つまり、院外にキャッシュがでていかないのです。

これと、税引後利益の合計金額が、確実に医院に残っていくキャッシュです。

そして、院長が考えるべき財務戦略とは・・・

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以上