成功する!歯科医院のマーケティング対策 423号
【コラム】
お盆の時期の長引く活発な前線の影響で、九州や中国四国地方に浸水や土砂崩れなどの甚大な被害をもたらしました。
関東は落ち着いてきましたが、九州や西日本では今後も警戒が必要な地域があります。
自宅が損壊したり、浸水した方も多くいらっしゃいます。
大切な農地、工場やお店が損壊した方も多くいらっしゃいます。
心よりお見舞い申し上げます。
また、新型コロナウイルスの感染者数が増大し、収束の見通しがつかない状態です。
緊急事態宣言も対象地域が増やされ、延長される事態となりました。
そのなかで、高校野球が熱戦を繰り広げました。
東京パラリンピックも24日に開幕します。
熱い戦いを応援することで、少しでも憂鬱な気分が晴れるといいですね。
不要不急の外出を控えることに疲れてきましたが、感染予防対策を続けることが大切です。
明日は我が身です。
医療従事者は早々にワクチンを2回接種しており、症状がでにくくなっています。つまり、第三者にうつしてしまう危険があるわけです。
また、クライアント医院でワクチン2回接種後の歯科医師が感染した事例もでてきました。
自分だけは大丈夫と思わず、引き続き、マスク着用、手指消毒、ソーシャルディスタンスを守り、今できる事をしっかり続けていきましょう。
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2021年度プログラム
■定評ある自費カウンセリングセミナー
●スタッフ向け 受講料は22,000円(税込・昼食込)です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため日程を変更しました
1.「歯科カウンセラー養成講座」第2回 11月21日(日)9:30~17:00
●ドクター向け 2日間 受講料は220,000円(税込・昼食込)です。
※少人数セミナーのため予定どおり開催します。
2.「ドクターのための究極の自費増大の話術教室」 9月22日(水)23日(祝)
・講師3名、受講生6名限定です。 ※残り2席です
・心理学をベースにした徹底的なロールプレイで、話術を持ち帰れるセミナーです。
【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、
あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。
みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。
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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第423号
【目次】
1.ワクチン接種後の感染対策
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.ワクチン接種後の感染対策
医療従事者へのワクチン接種は一巡しました。
歯科医院でもほぼ二度目のワクチン接種を終えられたのではないでしょうか。
20代のスタッフの約半数が38度程度発熱し、翌日は休業するなどの事態になった医院も多かったのですが、医療機関にはファイザーのワクチンが使用されたので、95%の確率で新型コロナウイルス感染症に罹患しないということになり、安心していたのですが、インド型が猛威を振るっており、米国疾病予防管理センター(CDC)は7月30日、新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株について、ワクチン接種完了者(注)であっても同株に感染した場合に他者に拡散させるリスクを指摘する声明を発表しました。
弊社のクライアント医院でも、ワクチン2度接種済の医療従事者が感染しました。今後は感染した患者さんが来院したり、歯科医師やスタッフ、その家族に感染者が出たりする場合がでてくると思います。
今回はこれを考えてみましょう。
■2.他産業でいえばどんなこと?
ブレークスルー感染という言葉を耳にするようになりました。
ワクチン接種を終えて14日以上経過した後に、感染が確認される事例のことです。
国立感染症研究所は、「二次感染を起こすリスクもあり、接種後も感染対策を続けることが重要だ。」としています。
ワクチンを接種した人に抗体ができても、ワクチンを打っていない人に感染させないかどうかはまだ分っていません。
自分達は感染しても発症しない、もしくは重症化はしませんが、抗体のない人に感染させて発症させるリスクもあります。
百貨店では入場制限をして、密を避けようとしています。美術館なども予約制で入館者数を制限しています。
歯科医院ではどうすればよいでしょうか。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
院内に感染者や濃厚接触者が出た場合は、まず保健所に連絡し、その指示を受けることが必要です。
歯科医院では、常時マスクを着用し、常時換気や空気清浄機を設置しているなどの対策をとっており、大部分の歯科医療従事者がワクチン2回接種を終えているため、濃厚接触者にならないと判断されるケースが殆どです。
しかし、インド変異種に対してはワクチンの効果が低下するとされています。
このためか、クライアント医院で、ワクチン2回接種後の歯科医師が感染してしまいました。
また、ワクチンを接種した方は症状がでにくくなり、その方が感染した場合、他人に感染させる可能性があるといわれています。
もともと100%の効果は期待できないワクチンです。感染リスクは低下しているものの、万全ではないことを認識しておく必要があります。現実に、前述の感染した歯科医師は、自分が感染していることに気づかず、小児患者を怖がらせないためにマスクを外して問診した結果、その子と母親に感染させてしまいました。
ご主人が濃厚接触者となって休業せざるを得なくなり、患者さんに経済的被害も生じてしまったのです。
ワクチンの感染抑止効果が続く期間についても、現在のところ調査中で、時間とともに効果が低下すると考えられています。8ヶ月経過で低下するともいわれており、早く接種を終えた医療従事者は警戒しておく必要があると思います。
また、ワクチン接種が遅れており、特に若い世代の多くが未接種です。このため、感染リスクの高い場所に出向かないことはもちろん、引き続き院内外で感染予防対策を継続していく必要があります。
具体的には、引き続き、「3密」の回避、マスク着用、手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒の励行などの感染対策の励行に加えて、次の事項を徹底する必要があります。
1.昼食をとりながらの会議は行なわない。
2.患者の前では絶対にマスクを外さない。
3.昼食は、個食黙食を守る。
4.スタッフ同士でもマスクなしで会話しない。
5.ワクチン未接種者への感染リスクに配慮する。
■4.まとめ
インド型変異ウイルスの強い感染力によって、未曾有のパンデミックが起きています。国も有効な対策を打ち出せていません。
患者さんの受診抑制も再び起きる可能性があります。
院内では感染予防に努めていることをお伝えし、口腔ケアに新型コロナウイルス感染症の予防効果と、重症化防止効果があることを広く患者さんにお伝えして、来院を呼び掛けていただきたいと思います。
以上