【コラム】

1月8日から続いていた、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の緊急事態宣言が
昨日の3月21日で解除されました。

昨日は、栃木県歯科医師会のセミナーで宇都宮まで出張していたのですが、
帰りの新幹線は家族連れで自由席もほぼ満席で、
急激な乗客数の増加におどろきました。

早すぎる、いや、これ以上続けると飲食店や食材納入業者が経営破綻するなど、
いろいろな意見がありますが、
歯科の患者さんも徐々に戻ってくると考えられます。

万全の体制を整えてお迎えしましょう!

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2021年度プログラム
■1.対面式のセミナー 
・日曜 午後1時からです。 
1.「接遇セミナー」 4月18日(日)
・コロナ感染防止対策のため中止いたしました。

ただし、出張院内研修を承っておりますので、ご希望の医院様は、ご連絡ください。

2.「経営塾」    6月20日(日)13:00~17:00  11,000円(税込)

■2.ZOOMによるオンラインセミナー 
・水曜午後7:30からです。
・受講料は5,500円(税込)です。
3月「売上1億円の予防歯科の作り方」      3月31日(水)19:30~21:30
4月「診療契約と医療過誤・クレーム対策」    4月28日(水)19:30~21:30
5月「歯科医院のための人事評価の進め方」    5月26日(水)19:30~21:30

■3.定評ある自費カウンセリングセミナー 
●スタッフ向け 受講料は22,000円(税込)です。
1.「歯科カウンセラー養成講座」第1回     5月16日(日)10:00~17:00
  ※満員御礼
2.「歯科カウンセラー養成講座」第2回     9月26日(日)10:00~17:00

●ドクター向け 2日間、講師3名、受講生6名限定。 9月22日(水)23日(祝)
・受講料は220,000円(税込)です。
・心理学をベースにした徹底的なロールプレイで、話術を持ち帰れるセミナーです。

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/

                           
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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第416号

【目次】

1.緊急事態宣言解除を活かそう
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.緊急事態宣言解除を活かそう

今日から、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県にだされていた
新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言が解除されました。

1月8日から3月21日まで、実に73日間に及びました。
その間、飲食店では午後8時まで、酒類の提供は午後7時までということで、
飲食店の経営に大打撃を与えたほか、多くの生活者は大きなストレスを抱えたと考えられます。

ただ、ちょうどお花見や歓送迎会などのシーズンであるため、
あちこちで小さな宴会やパーティが開催されるとみられ、感染者数のリバウンドが懸念されています。

高齢者へのワクチン接種も4月、5月には一巡するとみられており、
その頃になればかなり状況は違ってくると考えられますが、
いまの時点でリバウンドすると再度の緊急事態宣言など、
大きな影響が予想されます。

歯科医院にも、
これまで受診を抑制していた高齢患者さんや小児患者が戻ってくると予想されます。
最大限戻ってくる患者さんを受入れるための工夫を考えてみたいと思います。

■2.他産業でいえばどんなこと?

緊急事態宣言で大きな影響を受けたのは、やはり飲食店でしょう。

解除後も午後9時までですので、深夜が中心営業時間となるナイトクラブや
ショーパブなどはまだ本格的に復活できない環境です。

夫婦2人で、自宅で経営しているような小さな街の食堂では、
1日6万円の補償金をもらって増収になったお店もあるでしょうが、
一定規模のお店では家賃負担と人件費を賄えなかったと考えられます。

そして、午後9時までという中途半端な解除になったわけです。

例えば居酒屋でのお客さんの回転を考えると、
1グループ1時間半として、
午後6時から7時半まで+7時半から9時まで
の2回転しかできません。

コロナ禍で少し早めに夕食をとる習慣がついており、
午後5時半~7時が1回転めとしても、2回転めは7時~9時までとなってしまい、2回転で終わってしまいます。

ソーシャルディスタンスをとって半分しか席を埋められないわけで、
厳しい環境が続くとみられます。
つまり、この2回転をどれだけ埋めるかが勝負になるのです。

そのため、常連客にはハガキで案内するほか、
新規顧客に来店してもらうため、
特別飲み放題コースなどお得なメニューを設定して、
ぐるなびや、食べログ、一休レストランなどのサイトに出したりしています。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

歯科医院では飲食店のように午後9時までの制限はありません。
しかし、この機会に中断していた患者さんに戻ってきていただきたい想いは同じです。

ただし、安易にEパークに頼るのはやめましょう。
患者紹介料3千円の負担で、赤字診療になってしまうだけでなく、
2度目の来院が無断キャンセルになる患者が多く、ダブルパンチを受けてしまうからです。

要は、これまでこのメルマガでご紹介してきた対策を、きちんと実施していくことです。
具体的には、次のような内容になります。

1.「見せる感染対策」を実施して、再初診患者を集める。
ホームページに感染対策を表示して来院を呼び掛けます。
また、患者さんは、待合室と受付をみて、感染対策を判断しますので、
例えば、受付の自動体温計や自動消毒液噴出装置、
車内で待てるブルブルでの呼び出し、座席へのソーシャルディスタンスの設置、
患者さんの目の前の空気清浄機の設置など、
目に見える対策を工夫する必要があります。

2.口腔ケアがコロナ予防と重症化予防につながるため、早く来院するように伝える
コロナウイルスは舌の上にある受容体から体内に入ってきます。
このため、口腔ケアが予防の決め手になります。

またコロナ肺炎が重症化するのは、むし歯や歯周病菌が肺胞のなかで増殖し、
血管から体内に入って菌血症を起こすからです。

特に、高齢患者さんにコロナ感染対策としての口腔ケアを促す必要があります。

3.3ヶ月も放置されていた、むし歯と歯周病の状況を正しく伝える
治療途中で3ヶ月も放置していると、むし歯も歯周病も進行しています。
そのため、残せない歯牙や多数歯う蝕になって、
これから長く通院していただく必要がある患者さんが増えている可能性があります。
これらの患者さんには、最後まできちんと治るまで継続して来院していただくよう動機付けをする必要があります。

4.コロナ予防と重症化予防を継続するため、P重防とSPTに誘導する。
そして治療後には、P重防か、SPTに誘導して、
定期的な口腔ケアの受診をお勧めして、
ウイルス感染の予防と重症化防止を継続する必要があります。

■4.まとめ
 
緊急事態宣言が解除された時期がお花見シーズンと卒業シーズンにぶつかりました。
謝恩会や卒業パーティの若い人も、お花見に繰り出す高齢者も、
3ヶ月ものストレスを思い切り発散したいでしょう。

しかし、ワクチンが行き渡るまでは、
飲食店での大騒ぎはほどほどに抑えていただきたいと思います。

そして、
歯科医院への通院を再開していただき、
定期的なウイルス感染症の予防と、重症化防止を心がけていただきたいと思います。

実は、新型コロナウイルス感染症の対策拠点として、
歯科医院が大きな役割を担えると考えられるからです。

おわり