成功する!歯科医院のマーケティング対策406号
【コラム】
女優の竹内結子さんが、亡くなったという訃報が報道されています。
おそらく、日本一の実力がある方で、とても残念です。
事故なのか自死なのか分かりませんが、コロナ禍で明るい話題のないなかで、悲しいニュースになりました。
コロナによって、飲食や衣類などの売上不振が伝えられています。
これから飲食店や中小企業の廃業が続くと予想されています。
経営者が自ら死を選ぶようなことがないように、資金繰りや転業への支援策がめられます。
同時に、医療機関も患者数が減少しています。
特に、耳鼻咽喉科、眼科、小児科の減少が大きくなっており、
感染リスクを怖がる高齢患者や小さなお子さんをもつ親御さんが、軽症での受診を控えているためと考えられます。
そして、今後はこれが常態化するとみられます。
弊社のクライアント歯科医院では、都心の医院を除き、7月8月と患者数も売上も戻りました。
しかしこれも、スタッフが一丸となって来院を呼びかけたためです。
今回は、ぶれずに来院を呼びかけようです。
参考にしていただければ幸いです。
■■2020年度 「歯科経営改善ゼミナール」プログラム■■
●9月以降のセミナーは、ZOOMと対面式のセミナーを取り混ぜて実施する予定です。
受講料が異なりますのでご注意ください。
ZOOMの場合は会場費が不要のため、安価に設定しています。
また、1ヶ月以内でれば、お好きな時間での録画による視聴も可能です。
※ZOOMセミナー 受講料 5,000円+税
(オンタイムと録画の視聴とも同額です)
※対面式セミナー 受講料 10,000円+税
■10月25日リアルセミナー
「歯科カウンセラー養成講座」2020年第二回
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
【会場】 飯田橋レインボービル:東京都新宿区市谷船河原町11
Tel 03-3260-4791 JR・地下鉄飯田橋駅5分
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/
■11月22日、23日 リアルセミナー
「究極の自費話術教室セミナー」 2020年第二回
会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
■11月29日 リアルセミナー
「スタッフが活性化する人事評価の導入対策」
・冬期賞与のための人事評価の導入対策です。ケーススタディを中心に、歯科衛生士、受付助手の人事評価表を差し上げます。
グループワークとロールプレイがあるため、対面式で開催します。
広い部屋で、充分な間隔をとって開催します。
【会場】 飯田橋レインボービル:東京都新宿区市谷船河原町11
Tel 03-3260-4791 JR・地下鉄飯田橋駅5分
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/
■12月20日 By ZOOM
「スピードスタートのための開業対策」
(注)午前10時~12時まで、ZOOMにて開催します。
・受講料:5000円+税 オンタイム、録画とも同額です。
・2021年に開業をめざしている歯科医師のために、成功する開業準備と、
スピーディに立ち上げるための対策を解説します。
【お申し込み】
https://md-management.jp/improve/
【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
https://md-management.jp/dvd/
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。
みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。
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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第406号
「ぶれずに来院を呼びかけよう」
■1.はじめに
菅総理が、「コロナ対策を重点にする」と方針を発表され、今後もコロナ対策が重視されるものと考えられる。
最近は医療関係者からこれと異なる内容の情報も多く発信されているが、
そのような情報はあまり報道されない。
これは、マスコミには視聴者の不安に応える形で情報を提供しようという
報道姿勢があるほか、行政もマスコミから対応が甘いと煽られ、有権者の支持が得やすい方向にシフトするためとみられる。
東京都がGOTOキャンペーンに参加することは朗報だが、旅行業界やホテル業界も以前の水準に戻るにはほど遠い状態である。
歯科医院でも都心では初診患者が回復せず、厳しい状態が続いており対策を必要としている。
■2.他産業で言えばどんなこと?
コロナで最も大きな被害を受けているのは、飲食業である。
特に、居酒屋は夜10時までの制限が長かったこともあり、家賃も支払えない状態が続いていると見られる。
先日も、都内のタワービルのなかの居酒屋へ行ったが、客は私達を含めて2組だけであった。
そのなかで、マクドナルドなどの業態の飲食店は、リモート勤務の増加で売上を伸ばしている。
立地や業態によって、大きな違いがでている。
では、歯科医院への影響はどうで、これからどうすればよいのだろうか。
■3.歯科医院はどうすればよい?
弊社の調査結果では、4月の患者数と売上の減少の状況は、患者数:20%~39%減少した歯科医院が46.2%、
0%~19%減少が28.8%、
40%~59%減少が19.2%、
60%~79%減少が1.9%で、
96.2%の歯科医院で患者数が減少していた。
また、3.8%の医院では0%~19%増加していた。
売上では、0~19%の減少が41.5%、
続いて20~39%減少が24.5%、
40~59%減少が18.9%、
60~79%減少が1.9%で、
全体の86.8%の歯科医院で売上が減少していた。
逆に、0~19%の売上増加が11.3%、
20~39%の売上増加が1.9%で、
合計13.2%の医院で売上が増加していた。
患者数の増加数に比べ10ポイントも多く、
売上高の減少は患者数の減少よりは少なかったことが分る。
歯科医院全体での患者数の減少は-35%程度で、
診療報酬の減少は-25%程度の減少であったと推測される。
ところで、新型コロナウイルス感染症は、それほど危険な疾患なのだろうか。
年齢と基礎疾患がある場合は重症化するといわれているが、
死者数もインフルエンザや自殺者数と比較して決して多くない。
PCR検査の実施人数は累計で100万人を超えた。
新型コロナ感染症による死亡者数は1,560人で、全国的には5月からほとんど増えていない。
年代別の死亡率では、感染リスクが高く重症化しやすいといわれている60歳で3%、 80歳以上は20%以上とされているが、死者の大部分が、重篤な基礎疾患があり新型コロナウイルス感染症でなくても亡くなる可能性が高かった方という。
健康な高齢者であれば、無症状か軽症のまま治癒しているケースが多いのだ。
インフルエンザによる死亡者数は年々増加しており、2018年には3,225人に達している。
コロナウイルス感染による死者数はこれから秋から冬にかけて増えていくと考えられるが、これから重篤な患者が急増し続ける事態にならない限り、昨年のインフルエンザによる死者数を超えることはないだろう。
また、警察庁によれば令和元年の自殺者数は2万100人余である。
令和2年になっても、毎月1500人程度の方が亡くなっている。
インフルエンザでは学級閉鎖になるが、感染者を隔離することはない。
自殺者に対しては、有効な対策がとられていないと感じる。
今後、マスコミや行政のインフルエンザとの合同流行の危機を煽る報道が激化して、飲食店や旅行代理店、ホテル旅館、観光バス会社などが大きな影響を受けると、解雇された労働者や経営が立ちゆかなくなった経営者が自殺まで追い込まれるかもしれない。
このように新型コロナウイルス感染症が異常なまでに注目されている社会状勢のなかでは、万一院内から感染者を出してしまうと、風評被害を受け医院経営が甚大な影響を受ける危険がある。
そのためにきちんとした院内感染予防体制をとることが重要である。
■4.まとめ
ようやく患者数も売上も回復してきたなかで、再びキャンセルや予約変更が増えるのは辛い。
歯科医院が健全な経営を維持するために取り得る対策は、きちんと滅菌消毒など感染予防に努めたうえで、粘り強く、ぶれずに、患者さんに来院を呼びかけることである。
歯科医院を受診しなければ、カリエスは悪化し、歯周病も進行していく。
さらに、歯垢や舌苔が付着して新型コロナウイルス感染の可能性も高くなる。
歯科医療は他の疾患と異なり、放置していたり様子を見たりしているうちに自然に治ることはない。
さらに、定期的な口腔ケアによって新型コロナウイルス感染症の予防効果が得られ、重症化防止効果も期待できる。
そして、歯科医院はコンビニよりも感染リスクが低く安全である。
これを、ぶれずに、繰返し伝え続けていただきたいと思う。
日本歯科医師会は、この8月に
「新たな感染症を踏まえた歯科診療ガイドライン」を発表し、
「みんなで安心マーク」の認証を開始した。
このガイドラインでは、新型コロナウイルス感染症の感染経路、歯科医院での予防対策などを詳細に記載している。
そして、歯科医療機関がこのチェックリストの全ての項目を実践してWEB 上で申請すれば、日本歯科医師会が発行する「みんなで安心マーク」を受領することができる。
この「みんなで安心マーク」を掲示し、感染防止対策を適切に実施していることを宣言することで、地域の患者が安心して歯科医療機関に来院できるようになるとしている。
新型コロナウイルス感染症を指定感染症から外すべきだという声もでている。
ウイルスが変異して、毒性が弱くなり、感染リスクが高くなっているとの研究報告もでている。
国際医療福祉大学 高橋泰教授は、日本人の3割は既に新型コロナに暴露しており、98%は自然免疫の作用でほぼ無症状で済んでいる」という研究成果を発表した。
さらに、日本感染症学会 尾身会長は、8月20日に東京で講演を行ない、「流行はピークに達したとみられる。
東京や沖縄、大阪などでは医療機関への負荷が大きい状況が続いているが、今の流行は全国的にはだいたいピークに達したというのが私たちの読みだ」と発表した。
しかし、テレビのワイドショーなどではこのような報道を行なわない。
大部分の患者が自然治癒しており、インフルエンザよりも致死性が低い流行疾患が、かつてのペストのような恐ろしい疾患として取り扱われ、行政の怠慢によって二次感染拡大を起こしており、さらに広がっていくかのように危機感を煽り続けているのだ。
個人的には、「あきらかに騒ぎすぎだし、国民に与える影響も大きくなりすぎている」と感じる。
経済への影響だけでなく、病院経営や診療所経営、そして歯科経営に与える影響も大きなものがあると考えられる。
しかしこの状態では、新型コロナウイルス感染症に対するワクチンが完成して国民に広く行き渡るまで、指定感染症から外されるのは待たねばならないのだろう。
繰返しになるが、このような状況のなかで歯科医院が健全な経営を維持するために取り得る対策は、感染予防に努めながら、粘り強く、ぶれずに、患者さんに来院を呼びかけることである。
それが、自医院の経営の観点だけでなく、国民全体の感染予防にも重症化予防にもつながっていくという意味で、社会的にも正しい選択と考えられるからだ。
以上