【コラム】

中国の新型肺炎が猛威を振るっています。
すでに日本での感染者も4人になりました。

「新型」ということで不安が募りますが、
インフルエンザと比較しても毒性や感染力は弱そうです。
しかし、治療薬がないことが不安を煽ります。

東京、横浜、名古屋で武漢からの中国人旅行者が発病していますが、まだ日本人に感染したという情報は入っていません。
ただし、インフルエンザの流行期に重なっているため、医療機関は敏感にならざるを得ません。

対策は、中国人旅行者が多い場所で人混みに行かないことですが、大都市の駅や繁華街では、中国人がいない場所を探すのも苦労しますね。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日 
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第392号

■1.新型コロナウイルス感染への対処を考えよう

新型コロナウイルスが猛威を振るっています。
中国人旅行者からの感染によって日本での感染者も4人になりました。

東京、横浜、名古屋で武漢からの中国人旅行者が発病していますが、まだ日本人に感染したという情報は入っていません。

しかし、団体旅行の中止によって、日本のホテルや旅行社、航空会社など旅行業界は大打撃を被りそうです。

インフルエンザの流行期にも重なっているため、医療機関は敏感にならざるを得ません。

対策は、中国人旅行者が多い人混みに行かないことですが、大都市の駅や繁華街では中国人がいない場所を探すのも苦労します。

大型医院では、待合室の患者さんも多く中国など外国の患者さんも大勢いらっしゃいます。
そのため、患者さんも不安を感じるでしょう。

■2.他産業でいえばどんなこと?

テレビで、中国では航空機の客室乗務員にマスクを着用させていました。
これは、乗務員が感染した場合、乗客に感染させる可能性があるためです。
これから世界中の交通機関でもマスクを着用させることになるでしょう。

また、中国人のお客様との接触時間がながい業界、例えば、中国人客の多い美容院でも着用させることになると思います。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

感染ルートは、飛沫感染と接触感染の二つといわれています。
感染している人がくしゃみや咳をした際に、空気中に飛び散った唾液の飛沫を周囲の人が吸い込むことで感染するわけです。

また、感染した人が鼻をかんだり、咳やくしゃみをするときに、手にウイルスが付着し、その手で触れた物にウイルスが付着し、別の人がその物に触れ、その手で自分の鼻や口に触れて感染するというルートです。

感染予防対策は、基本的にインフルエンザと同じです。

まず、飛沫感染の予防対策として、患者さんが着席したらすぐに、うがいをさせる必要があります。
うがいをすることで患者さんの口腔内が洗い流され、医師やスタッフの感染リスクが低下するからです。

また、グローブを患者ごとに交換する必要があります。
グローブには患者さんの唾液や血液が付着しており、ウイルスも付着しているからです。
また、外したグローブを再装着する際は、素手で外側に触れないように注意する必要があります。

そして、手洗いの励行です。
受付は多くの患者さんから、診察券や保険証、会計の際には現金を受け取るため、接触感染リスクが高くなります。
このため、アルボナースなどの噴霧式手指消毒剤を受付に常備して、手洗いを励行させることをお勧めします。

■4.まとめ

さらに、東京、横浜、名古屋などすでに発生している大都会の歯科医院では、対処を考える必要があります。

中国人患者が大勢来院する歯科医院の受付では、この新型肺炎の騒ぎが収まるまでは、受付もマスクを着用させてはいかがでしょうか。

受付担当者も不安でしょうし、そのような場所では、患者さんもこのような事態のなかで、受付がマスクを着用していることで、感染予防に努めていることが
伝わる可能性があります。

その際は、受付カウンターなどの見やすい場所に、「当院では、新型コロナウイルスの感染予防や、インフルエンザの感染予防のために、受付もマスクを着用させていただいております。
「失礼と存じますがご容赦ください」と書いて掲示しておきましょう。

おわり