成功する!歯科医院のマーケティング対策 518号
【コラム】
令和8年度診療報酬改定の短冊が出ました。
今回は、ベースアップ評価料や歯科技工所ベースアップ評価料、歯科外来物価対応料の新設など、賃上げと物価対策に重点が置かれています。
そのなかで、
高市総理のいっていた医療機関の助成対策が決まりました。
令和8年3月1日時点でベースアップ評価料を届け出ている施設を対象に、
歯科は1医院15万円の助成金がでます。
ただし、3月までの算定が必要です。
2月中に、ベースアップ評価料を算定しましょう!
このほかに、
入院患者への口腔ケアの加算が設定されます。
病院には、「口腔管理連携加算」として、
歯科医院には「医科連携訪問加算」が新設されます。
さらに、小児口腔機能管理料2 口腔機能管理料1と2が新設され、
口腔機能管理料1は、口腔細菌定量検査、咀嚼能力検査、口腔粘膜湿潤度検査咬合圧検査、舌圧検査のいずれかを実施すれば、口腔機能管理料1が算定できます。
このためムーカスを発注しておきましょう。
また、SPTが「歯周病継続支援治療」になりP重防が廃止されます。
CADCAM冠に光学印象が保険収載されます。
その他、色々なところで変化がみられます。
詳しくお知りになりたい方は、
新春セミナーの録画配信をお申し込みください。
診療報酬改定だけでなく、歯科経営を取りまく環境変化と対応方向を、需要と供給の視点から解説しています。
~~【2026年 セミナー案内】~~
■2026年の公開セミナーのご案内です。
●M&D経営塾 6月28日(日)13時30分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
テーマ 「成功する歯科医院の承継を考える」
ゲスト講師:長﨑 敏宏 先生 (医療法人社団宏真会 ながさき歯科医院 前理事長)
事業承継の体験談と成功のポイントを解説していただきます。
また、代表 木村 泰久から、歯科医師の高齢化、後継者不在の状況、そして、医院の事業承継の事例と成功のポイントなど、事業承継をとりまく状況を解説する予定です。
受講料:1名様 11,000円(税込)
■2026年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。
実務的な内容のセミナーですので、参考にしていただけると思います。
興味のある回だけご視聴いただけますので、ぜひご検討ください。
●歯科経営改善ゼミナール(すべてWEBセミナーです)
受講料:1名様 各回6,600円(税込)
16:00~17:30または録画視聴 ※視聴期間 各1か月
2月12日(木) 「分かりやすい!会計と経理のポイント」
3月19日(木) 「分かりやすい!事業承継のポイント」
4月16日(木) 「分かりやすい!電話応対と話し方の基本」
6月18日(木) 「分かりやすい!増患対策のポイント」
9月17日(木) 「分かりやすい!在庫管理のポイント」
10月22日(木) 「分かりやすい!人事評価の進め方」
11月19日(木) 「分かりやすい!開業準備のポイント」
※歯科経営改善ゼミナール
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
■歯科助手養成セミナーのご案内です。
新入社員と、2年~3年目の受付・助手の「学びなおし」に最適です。
現役歯科技工士が登壇し、石膏注ぎの実習を行います。
●M&D歯科助手養成講座 4月26日(日)10時00分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
受講料:1名様 25,000円(税込)昼食付
テーマ:院内ではできない歯科助手向けの養成講座です。むし歯、歯周病からインプラント、矯正まで解説します。
プログラム:1.歯科医療の基礎知識2.接遇の基本(挨拶、姿勢、電話応対、敬語等)3.技工士による石膏注ぎ実習+清潔管理の基本
■自費カウンセリング能力開発セミナーのご案内です。
●M&D歯科カウンセラー養成講座
1日完結。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。
・第1回 5月17日(日)9時30分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付
・第2回 11月8日(日)9時30分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付
●歯科医師のための自費話術研修
2日間の集中研修です。
・第1回 7月19日(日)10時~18時 7月20日(祝月)9時~17時
・第2回 11月22日(日)10時~18時 11月 23日(祝月)9時~17時
・会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前
・定員:6名 (最低催行人数3名、申し込み期限2週間前)
・受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・懇親会込
・講師:ゲスト講師:浅草安田歯科医院 院長 安田 亮 先生
(株)M&D医業経営研究所 代表取締役 木村 泰久
医療接遇アドバイザー 小山 美由紀
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。
みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。
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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策
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「コミュニケーションツール」
【目次】
1.はじめに
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
■1.はじめに
前回のメルマガでは、「院内報」を活用した患者さんとのコミュニケーションについてお伝えしました。多少、宣伝のように感じられたかもしれませんが、それだけ重要なテーマでもあります。
さて今回は、院内報に限らず、「歯科医院におけるコミュニケーションツール全体」について考えてみたいと思います。
歯科医院のコミュニケーションは、大きく分けると次の3つで成り立っています。
1.医院から患者さんに発信するコミュニケーション
2.患者さんから医院が受け取るコミュニケーション
3.患者さん同士のコミュニケーション
先生の医院では、この3つが意識的に整備されているでしょうか。
どれか1つが欠けている、あるいは弱い状態になっていないでしょうか。
コミュニケーションは「自然に生まれるもの」と思われがちですが、実は設計し、仕組みとして整えることで、患者さんの満足度や医院の信頼感、さらには売上や患者数にまで影響を与える重要な経営要素なのです。
■2.他産業でいえばどんなこと?
他産業では、顧客とのコミュニケーションをどのように行っているでしょうか。
ここでは、スーパーマーケットを例に考えてみましょう。
まず、スーパーから顧客への情報発信として最も一般的なのが、新聞の折り込みチラシです。一定の商圏内に向けて、定期的に情報を届けています。
大手チェーンになると、歳末商戦などのタイミングでテレビCMも活用します。
歯科医院では難しい手法ですが、参考になります。
次に店頭を見てみると、商品棚や売り場のあちこちに、商品の特徴や価格、メリットを伝えるポスターが掲示されています。
いわゆる「POP」です。
歯科医院でも、受付で歯科衛生用品を販売する際、メーカーのカタログだけでなく、医院独自の小さなPOPを作成すると効果が高まります。
例えば、高額な超音波電動歯ブラシも、「なぜおすすめなのか」「どんな患者さんに向いているのか」「使う際の注意点」を医療従事者の言葉で伝えることで、患者さんの安心感は大きく変わります。
さらに、「ドラッグストアではなく、かかりつけの歯科医院で購入するメリット」を添えると、納得して選んでいただけるようになります。
一方、スーパーが顧客から情報を受け取る手段として代表的なのが、苦情電話とアンケートです。
チラシには必ず問い合わせ先が記載され、売り場では責任者がクレーム対応にあたります。
歯科医院でも似た経験をお持ちの先生は多いのではないでしょうか。
また、多くのスーパーや企業のホームページには、ご意見・お問い合わせフォームが設けられています。
歯科医院でも、ホームページに意見や要望を受け取る窓口を設けているところがあります。
実は、クレーム情報ほど「お金を出してでも手に入れたい情報」はありません。
改善点を患者さん自身が教えてくれているからです。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
改めて、歯科医院のコミュニケーションを3つの軸で整理してみましょう。
1. 医院から患者さんに発信するもの
2. 患者さんから医院が受信するもの
3. 患者さん同士のコミュニケーション
この中で、最も重要なのは1.「医院から患者さんへの情報発信」です。
開業間もない医院は、設備が新しく快適なため、患者さんが集まりやすい傾向があります。
一方で、技術や経験、実績に優れたベテランの先生ほど、情報発信を控えめにしてしまい、結果として患者数を減らしているケースも少なくありません。
患者さんは、歯科医療の技術レベルを正確に判断することはできません。だからこそ、「伝えなければ伝わらない」のです。
院内ポスター、院内報、受付での説明、ホームページ、Instagramなどを通じて、医院の強みや考え方を丁寧に伝えることが、増患対策の第一歩になります。
次に重要なのが2.患者さんからの情報受信です。
患者満足度アンケートやご意見箱などを工夫して活用すれば、治療中断や転院を防ぐヒントが見えてきます。
また、評価されているポイントを強化することで、他院との差別化にもつながります。
最後が3.患者さん同士のコミュニケーションです。
昔のように自然発生的な交流は減っていますが、例えば、お子さんを持つ保護者同士の情報交換は非常に活発で、口コミの広がりも早いという特徴があります。
■4.まとめ
歯科医院におけるコミュニケーションは、3つの軸を意識的に整備することが重要です。
中でも、医院から患者さんへの情報発信は、経営面に最も大きな影響を与えます。
待合室や受付は、単なる「待つ場所」ではありません。
患者さんが周囲を観察し、医院の姿勢や価値観を読み取る「情報発信スペース」なのです。
例えば、「すべて保険治療でお願いします」とおっしゃる患者さんの多くは、自費治療の内容を知らないだけ、というケースがほとんどです。
ポスターやパンフレットで情報を丁寧に伝えることで、患者さん自身が納得して選択する可能性が高まります。
コミュニケーションツールを整えることは、短期的な売上対策ではなく、長期的に患者さんに選ばれ続ける医院づくりにつながります。
ぜひ一度、先生の医院のコミュニケーションの仕組みを見直してみてください。
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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久

