成功する!歯科医院のマーケティング対策 516号
【コラム】
令和8年度診療報酬改定作業が佳境に入っています。
今週中にも短冊がでるのではないかと思います。
今回の改定作業では、病院や医科診療所、歯科診療所の経営内容の悪化への対策が前面に出ており、+3.09%という高い改定率となりました。
うち、賃上げ分が+1.70%で、そのうち+0.28%はベースアップ評価料で外されていた職種についての賃上げに向けることになっています。
また、物価対応分が+0.76%で、令和8年度以降の物価対応分として+0.62%を充てるとしています。
そして、病院 +0.49% 医科診療所 +0.10% 歯科診療所 +0.02% 保険薬局 +0.1% で配分し、
さらに、病院はこのなかから医療機能によって分配するとしています。
令和8年度 歯科診療報酬改定については、1月25日(日)の新春セミナーで詳しく解説します。
また、恒例の歯科経営の環境変化と対応についても、分かりやすく解説します。
ぜひ、ご参加ください。
~~【2026年 セミナー案内】~~
■2026年の公開セミナーのご案内です。
●新春セミナー 1月25日(日)13時30分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
代表 木村 泰久が、第一講座「歯科経営を取り巻く環境変化」、
第二講座「令和8年度歯科診療報酬改定の概要と対策の方向性」
第三講座「環境変化への対応方向を考える」
受講料:1名様 5,500円(税込)
●M&D経営塾 6月28日(日)13時30分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
テーマ 「成功する歯科医院の承継を考える」
ゲスト講師:長﨑 敏宏 先生 (医療法人社団宏真会 ながさき歯科医院 前理事長)
事業承継の体験談と成功のポイントを解説していただきます。
また、代表 木村 泰久から、歯科医師の高齢化、後継者不在の状況、そして、医院の事業承継の事例と成功のポイントなど、事業承継をとりまく状況を解説する予定です。
受講料:1名様 11,000円(税込)
■2026年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。
実務的な内容のセミナーですので、参考にしていただけると思います。
興味のある回だけご視聴いただけますので、ぜひご検討ください。
●歯科経営改善ゼミナール(すべてWEBセミナーです)
受講料:1名様 各回6,600円(税込)
16:00~17:30または録画視聴 ※視聴期間 各1か月
2月12日(木) 「分かりやすい!会計と経理のポイント」
3月19日(木) 「分かりやすい!事業承継のポイント」
4月16日(木) 「分かりやすい!電話応対と話し方の基本」
6月18日(木) 「分かりやすい!増患対策のポイント」
9月17日(木) 「分かりやすい!在庫管理のポイント」
10月22日(木) 「分かりやすい!人事評価の進め方」
11月19日(木) 「分かりやすい!開業準備のポイント」
※歯科経営改善ゼミナール
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
■歯科助手養成セミナーのご案内です。
新入社員と、2年~3年目の受付・助手の「学びなおし」に最適です。
現役歯科技工士が登壇し、石膏注ぎの実習を行います。
●M&D歯科助手養成講座 4月26日(日)10時00分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
受講料:1名様 25,000円(税込)昼食付
テーマ:院内ではできない歯科助手向けの養成講座です。むし歯、歯周病からインプラント、矯正まで解説します。
プログラム:①歯科医療の基礎知識②接遇の基本(挨拶、姿勢、電話応対、敬語等)③技工士による石膏注ぎ実習+清潔管理の基本
※M&D歯科助手養成講座
■自費カウンセリング能力開発セミナーのご案内です。
●M&D歯科カウンセラー養成講座
1日完結。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。
・第1回 5月17日(日)9時30分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付
・第2回 11月8日(日)9時30分~17時00分
会場:飯田橋レインボービル
受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付
※M&D歯科カウンセラー養成講座
●歯科医師のための自費話術研修
2日間の集中研修です。
・第1回 7月19日(日)10時~18時
7月20日(祝月)9時~17時
・第2回 11月22日(日)10時~18時
11月 23日(祝月)9時~17時
・会場:アットビジネスセンター渋谷東口駅前
・定員:6名 (最低催行人数3名、申し込み期限2週間前)
・受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・懇親会込
・講師:ゲスト講師:浅草安田歯科医院 院長 安田 亮 先生
(株)M&D医業経営研究所 代表取締役 木村 泰久
医療接遇アドバイザー 小山 美由紀
※歯科医師のための自費話術研修
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。
みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。
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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策
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「院内の掲示物を考える その1」
【目次】
1.はじめに
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
■1.はじめに
先生方の医院の待合室や受付には、どのような掲示物が貼られているでしょうか。
診療時間のお知らせ、休診日の案内、マイナンバーカードでの受付に関する掲示、歯科医師会からの連絡、業者さんが持参した治療や物販のポスター、院長先生やスタッフの研修修了証……。
思い返してみると、意外と多くの掲示物が壁やカウンター周りに並んでいるのではないでしょうか。
私たちは毎日その空間で仕事をしているため、どうしても‘見慣れて’しまいます。
しかし、患者さん、とくに初めて来院された患者さんは違います。
受付で名前を告げ、マイナンバーカードを提示し、待合室のソファに腰掛けた、
その瞬間から、無意識のうちに院内を観察しています。
「ここは安心できる医院だろうか」「清潔感はあるだろうか」「説明が分かりやすいだろうか」
こうした判断材料の一つになるのが、実は“院内の掲示物”なのです。
掲示物は、医院の考え方や姿勢を、言葉以上に雄弁に伝えています。
今回は、この“掲示物”という視点から、患者さんに選ばれる医院づくりを一緒に考えてみたいと思います。
■2.他産業でいえばどんなこと?
歯科医院と比較されることの多い業種に、美容院や理髪店があります。
先生も一度、意識して店内を見渡してみてください。
壁一面にポスターが貼られている美容院は、あまり多くありませんよね。
ヘアスタイルのモデル写真、料金表、お店の得意分野を伝える簡潔な案内。
掲示物の数は決して多くありませんが、
「この店はこういう強みがある」「ここに来れば安心できそうだ」という印象が自然と伝わってきます。
なぜすっきりと感じるのでしょうか。
それは、「伝えたいこと」を明確にし、掲示物を意図的に絞り込んでいるからです。
あれもこれも伝えようとせず、お客様の立場で「今、知りたいこと」に焦点を当てているのです。
これは歯科医院にも、そのまま当てはまります。
掲示物が多すぎると、患者さんは何を見ればよいのか分からず、結果として何も印象に残りません。
逆に、整理された掲示物は、清潔感と信頼感を自然に高めてくれます。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
弊社が以前ご支援した、開業5年目の歯科医院のお話です。
内装は新しく、設備も整っているにもかかわらず、「なぜか雑然とした印象がある」という悩みをお持ちでした。
原因を探ってみると、壁や受付周りに数多くの掲示物が貼られていました。
業者さんのポスター、スタッフが急ぎで作った案内をセロテープで貼ったものなど、サイズもデザインもバラバラ。
医院として「何を一番伝えたいのか」が、患者さんには分かりにくい状態だったのです。
そこでスタッフミーティングで、まず次の問いを投げかけました。
「私たちは、掲示物を通して患者さんに何を伝えたいのでしょうか?」
話し合いの結果、掲示内容を次の3点に絞りました。
① 医院の診療の特長
② 自費治療の内容と価格の目安
③ 医院の診療システムや安全への取り組み
次に、「どこに、何を掲示するのが患者さんにとって分かりやすいか」を検討しました。
待合室の正面にはドクターの担当表、ソファ後方には小さなお知らせをまとめた掲示板、
通路には自費治療(インプラント、オールセラミック、ホワイトニングなど)の説明ポスターを、統一したデザインで仕上げて掲示しました。
また、レーザー治療を行っているにもかかわらず、患者さんには分かりにくかったため、「当院では安全に配慮し、レーザー治療時には患者さんにも保護めがねを着用していただいています」という掲示を新たに作成しました。
その結果、定期的に実施している患者満足度アンケートで、「清潔感」の評価が大幅に向上し、ほぼすべての患者さんがポジティブな回答をされるようになったのです。
医療サービスそのものの評価も、同時に上がりました。
掲示物を変えただけで、です。
■4.まとめ
院内の掲示物は、「少なく、分かりやすく」が基本です。
そしてもう一つ大切なのは、「本当に必要な情報が、きちんと伝わっているか」という視点です。
例えば、感染対策に力を入れている、医療安全管理を徹底している。
これらは患者さんにとって非常に価値のある情報ですが、意外と伝えられていないケースが多いのです。
また、院内感染防止対策や医療安全への取り組みを掲示することが求められています。これは義務であると同時に、患者さんからの信頼を高めるチャンスでもあります。
さらに、自費治療についても同様です。
価格や特徴をさりげなく、分かりやすく伝える掲示があることで、患者さんは安心して興味を持つことができます。
ぜひ一度、患者さんの目線で院内を見渡してみてください。
小さな改善が、大きな変化を生むことを、ぜひ実感していただければと思います。
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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久

