【コラム】

7月28日掲載の505号にて、150人の中国人歯科医師に対して、予防歯科のマネジメントについてのセミナーを担当したことをお伝えしました。

その際、主催者から、日本の調剤薬局で、中国人が日本人の雇われ理事長を雇用して、実質的にオーナーになっている調剤薬局が増えているという情報を聞きました。

そして、他の医療機関に広がっていく可能性があるとのことでした。

現時点で日本最大の歯科医院は、M&Aを重ねて売上が170億円を超えています。

この法人はファンドが保有しているため、いずれどこかの時点でEXIT(売却)して、転売益を得ると予想されます。

そのとき、この巨大歯科医院グループを買収する財力があるのは誰なのか?と考えたとき、中国資本になる可能性が高いのではないでしょうか。

中国人が水源地の近くや、自衛隊の基地の近くの山林を買収していることが日本の安全保障上のリスクとして議論されていますが、

日本の医療機関が実質的に中国資本に所有されていくことのリスクも考えておく必要があると思います。

強引に医療法の精神を無視した経営が進められるのではないか、またフェンタニルの密売ルートが名古屋にあったということですが、医療機関を所有することで、合法的な売買を偽装した取引が可能になるのではないか、という懸念があります。

国会は石破総理の参院選の敗退に対する責任をめぐって騒いでいるようですが、そんなことを議論するよりも、早いうちに立法を含めて対策を検討し、講じておく必要があると思います。

10月26日(日)に歯科カウンセラー養成講座を開催します。

歯科医院で使用する材料や器具の値上がりが続いていますが、診療報酬改訂は来年6月まで待つ必要があります。

しかも、比嘉先生が落選し、ベースアップ評価料の算定が24%という状況では、プラス改定は望めないと思います。

そのため、自費率を高めていく必要があります。

このセミナーは、歯科医師と歯科カウンセラーが参加して、二人で自費を獲得していくための研修です。

歯科医師が概略を説明して、「私があまり言うとおしつけになるから、歯科カウンセラーに代わりますね」といってスタッフに代わると、10人中かなりの患者さんが自費を選ぶようになります。

修了証と、自費説明を分担するシナリオを差し上げます。

ぜひ、ご参加ください。

●【M&D歯科カウンセラー養成講座】

会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付

第2回 10月26日 (日) 9:30~17:00 ※開催日を変更しました。

定員20名。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。

※M&D歯科カウンセラー養成講座

~~~【セミナー案内】~~~

■令和7年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。

実務的な内容のセミナーですので、参考にしていただけると思います。

興味のある回だけご視聴いただけますので、ぜひご検討ください。

●すべてWEBセミナーです。

受講料:1名様 各回6,600円(税込) 

16:00~17:30または録画視聴 ※視聴期間 各1か月                              

9月18日(木)「これがポイント!歯科人材の採用と採用選考のポイント」 

10月23日(木) 「これがポイント!患者トラブル防止の説明書、契約書と同意書の作り方」

11月20日(木) 「これがポイント!診療契約と個人情報、応召義務、カルテ開示への対応」

※歯科経営改善ゼミナール

※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

■自費増大対策セミナー

定評あるM&Dの自費話術セミナー。自費率アップの決め手です。

●1.【M&D歯科カウンセラー養成講座】

会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付

第2回 10月26日 (日) 9:30~17:00 ※開催日を変更しました。

定員20名。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。

※M&D歯科カウンセラー養成講座

●2.【歯科医師のための自費話術研修】   

ゲスト講師に、浅草安田歯科医院の安田 亮 先生をお招きしています。

7月も満席となり、研修も盛り上がりました。

受講された先生から、翌日さっそく自費を獲得したという連絡をいただきました。

第2回 11月23日(日)10時~18時 & 24日(祝月)9時~17時

地方の先生方のために、新横浜コートホテルを予定しています。

東京のホテル代が高騰しているからです。

ホテル代は別料金ですが、朝食付き1万円以下で宿泊できます。

地方の先生方はぜひこのホテルをご利用ください。

定員6名で2日間の集中研修です。(安田先生のご登壇により2名増員しました)   

受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・懇親会込 (ホテル宿泊費は別料金)                    

講師:(株)M&D医業経営研究所 代表取締役        木村 泰久 

医療接遇アドバイザー 小山 美由紀 

※歯科医師のための自費話術研修

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では、メルマガを始めさせていただきます。

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【メルマガの主旨】

優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。

そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。

優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日

【発行者】 木村 泰久

(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント

株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役

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成功する!歯科医院のマーケティング対策  

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「インテリアを感じよくする」  By 小山 美由紀

【目次】

1.はじめに

2.他産業でいえばどんなこと?

3.歯科医院ではどうすればよい?

4.まとめ

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■1. はじめに

前回は、受付カウンターをすっきりと整えて活用できる工夫についてご紹介しました。

受付カウンターの印象が、かなり変わった医院もあったのではないでしょうか。

今回はその続きとして、受付や待合室のインテリアについてお話しします。

受付まわりの印象は、医院全体のイメージを決定づける重要な要素です。

特に、開業10年以上経過している歯科医院では、インテリアの老朽化が患者数に影響していることがあります。

私が訪問したある医院では、受付カウンターのビニールレザーが部分的に変色し、開業以来手を加えた形跡がない状態でした。

待合室の長椅子には、座面の傷みをごまかすためにタオルケットのような布がかけられていましたが、色褪せていて清潔感が損なわれていました。

院長先生に全面改装の必要性とおおよその費用をご説明したところ、想像以上の金額に大変驚かれていました。

ですが、日頃から少しずつ手を入れていれば、大きな負担にならずにすんだはずです。

待合室は、歯科医院にとってとても大切な「無言の営業マン」です。

実際、患者さんの医院に対する信頼は、こうした目に見える部分からも影響を受けます。

顧問先の医院では、ポスターを整理しただけで、患者アンケートの「清潔度」の評価が大きく上がった例があります。

待合室のインテリアはそのままでも、ラミネートを施し、掲示物を種類別に整理して掲示方法を整えるだけで、印象はがらりと変わるのです。

患者さんは思いのほか待合室の様子を観察しています。

最初の段階で「この医院なら信頼できそう」と思っていただければ、その後の診療もスムーズになります。

■2.他産業でいえばどんなこと?

商業施設では、内装や壁紙を5年以内にリニューアルするのが一般的です。

これは、単に汚れを除く目的ではなく、デザインの流行が変化するためです。

施設の印象が集客力に直結するからです。

歯科医院の待合室に期待されるイメージとして参考になるのは、カフェやホテルのロビーです。

何かをする前にくつろぐ空間であるため、落ち着いた印象が求められます。

最近では、総合病院でも待合室の雰囲気作りが重視されるようになりました。

昔のような無機質な空間ではなく、柔らかい照明や落ち着いた色使いの壁紙、丁寧な接遇が印象を大きく左右します。

これは、外来での印象が、そのまま入院時のケアレベルへの信頼感に繋がるからです。

歯科医院はそこまで大規模な改装は難しいかもしれません。

でも、限られた予算の中でもできる工夫はたくさんあります。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

流行を追う必要はありませんが、壁紙の劣化やカビは清潔感を損ねます。

壁紙は5年、天井は10年を目安にメンテナンスするのが理想です。

このときに、医院全体のイメージも見直してみましょう。

歯科医院の基本コンセプトは、「頼れる、やさしい、痛くしない」です。

このイメージに合うように、壁紙や家具の色味を選ぶことが大切です。

高価な素材を使う必要はありません。

「高そう」「お金がかかりそう」という印象は、かえって敬遠されることもあります。

壁紙は腰より上を白か淡い色、腰より下は汚れが目立たないよう濃い色にするのがおすすめです。

また、インテリアの色数はなるべく絞りましょう。

色が多いと雑然とした印象になります。

ポスター類も見直しが必要です。

ラミネート加工して、汚れにくくするだけでも印象が変わります。

手書きの掲示物は毎年更新し、セロテープの変色などにも注意を払いましょう。

■4.まとめ

待合室は、患者さんにとって「待つだけの空間」ですが、その分多くの視線が注がれています。

座っていると、普段気づかないような部分も目に入ります。

例えば、壁や床の汚れ、掲示物の古さ、子ども向けの本の手垢などです。

患者さんはそうした「気になるポイント」に敏感です。

「ちょっとしたことで悪い印象を与えない」

これが、患者満足度を上げる第一歩です。

ぜひ、受付まわりや待合室のインテリアを見直してみてください。

スタッフ全員で交代で座ってみるのも良い方法です。

きっと、新しい発見と改善のヒントが見つかるはずです。

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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久