成功する!歯科医院のマーケティング対策 506号
【コラム】
先日の参議院議員選挙で、比嘉 奈津美先生が落選しました。
これで、歯科の立場を代弁していただける国会議員は、山田 宏先生お一人になりました。
しかし、山田先生は、歯科医師ではありません。
今回の参院選で、
日本医師会 副会長の釜萢 敏先生は当選、
薬剤師会の応援していた、本田 あきこ先生も当選したのです。
しかし、歯科医師会の部門代表の比嘉先生が落選したのです。
得票数は101,975票でした。
歯科医師が10万人、歯科衛生士が12万人います。
普通なら、確実に当選できる基盤だと思います。
どうしてこのような結果になったのか、歯科界として大いに反省が必要だと思います。
来年は診療報酬改訂の年にあたります。
歯科ベースアップ評価料の算定割合も25%程度に過ぎないなかで、
歯科はマイナス改定になってしまう可能性が高くなったと思います。
歯科医師会の非会員も多くなっているのも背景にあるのでしょうが、
政治に対する無関心さにあきれます。
診療報酬改訂の度に、中医協で歯科医師を代表して戦っている先生がいて、
国会で、歯科医療や診療報酬の問題点を指摘してくれる国会議員の先生がいて、
それでも、歯科の診療報酬は医科の半分程度から脱却できないのです。
私は、今回の選挙結果をとても残念に思います。
診療報酬がマイナスになるのなら、自費を増やしていくしかありません。
実は、FMCを1本入れると、医業損益は▲15,000円程度の損失になります。
ジルコニアクラウン120,000円なら、約60,000円の利益がでます。
歯科診療報酬のマイナス改訂が避けられないなら、
歯科医師にも、患者さんにも満足度が高い「よい治療」を患者さんに選んでいただき、
採算性の向上を図りましょう。
1.自費を獲得できる話術を身につけるには、
「歯科医師のための自費話術研修」をお勧めします。
・11月23日(日)10時~18時 & 24日(祝月)9時~17時
・会場:新横浜コートホテル
・定員6名で2日間の集中研修です。
・受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・懇親会込 (ホテル宿泊費は別料金)
・7月の研修も、翌日さっそく自費を獲得して受講料を回収したという連絡をいただきました。
2.スタッフを歯科カウンセラーに養成するには、
「M&D歯科カウンセラー養成講座」をお勧めします。
1日で終わるセミナーです。
ぜひ、歯科医師とスタッフ2名でご参加いただきたいと思います。
多くの先生が自費率をアップしています。
10月26日(日)9:30~17:00
会場:飯田橋レインボービル
1名様 30,000円(税込)昼食付
よろしくご検討ください。
~~~【セミナー案内】~~~
■令和7年度の歯科経営改善ゼミナールのご案内です。
実務的な内容のセミナーですので、参考にしていただけると思います。
興味のある回だけご視聴いただけますので、ぜひご検討ください。
●すべてWEBセミナーです。
受講料:1名様 各回6,600円(税込)
16:00~17:30または録画視聴 ※視聴期間 各1か月
9月18日(木)「これがポイント!歯科人材の採用と採用選考のポイント」
10月23日(木) 「これがポイント!患者トラブル防止の説明書、契約書と同意書の作り方」
11月20日(木) 「これがポイント!診療契約と個人情報、応召義務、カルテ開示への対応」
※歯科経営改善ゼミナール
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ
■自費増大対策セミナー
定評あるM&Dの自費話術セミナー。自費率アップの決め手です。
●1.【M&D歯科カウンセラー養成講座】
会場:飯田橋レインボービル 受講料:1名様 30,000円(税込)昼食付
第2回 10月26日 (日) 9:30~17:00 ※開催日を変更しました。
各回定員20名。打率90%の歯科カウンセラーも誕生しました。
※M&D歯科カウンセラー養成講座
●2.【歯科医師のための自費話術研修】
ゲスト講師に、浅草安田歯科医院の安田 亮先生をお招きしています。
7月も満席となり、研修も盛り上がりました。
受講された先生から、翌日さっそく自費を獲得したという連絡をいただきました。
第2回 11月23日(日)10時~18時 & 24日(祝月)9時~17時
地方の先生方のために、新横浜コートホテルを予定しています。
東京のホテル代が高騰しているからです。
ホテル代は別料金ですが、朝食付き1万円以下で宿泊できます。
地方の先生方はぜひこのホテルをご利用ください。
定員6名で2日間の集中研修です。(安田先生のご登壇により2名増員しました)
受講料:1名様 198,000円(税込)昼食・懇親会込 (ホテル宿泊費は別料金)
講師:(株)M&D医業経営研究所 代表取締役 木村 泰久
医療接遇アドバイザー 小山 美由紀
※歯科医師のための自費話術研修
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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング対策が必要です。
このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。
みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。
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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策
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「受付カウンターを感じよくする」 by 小山 美由紀
【目次】
1.はじめに
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ
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■1.はじめに
受付は、患者さんにとって歯科医院の「第一印象」を決定づける場所です。
ドアを開けて最初に目に入る受付が、明るく、清潔感があり、安心感のある雰囲気を持っているだけで、医院全体の評価がぐんと上がります。
逆に、雑然としていたり、古びた印象を与えると、それだけで医院に対する信頼度が落ちてしまいます。
近年では診療技術の優劣よりも「感じのよさ」や「安心できる雰囲気」で医院を選ぶ患者さんが増えています。ですから、受付の印象づくりは、まさに医院のマーケティングの第一歩といえるのです。
■2.他産業でいえばどんなこと?
近年、多くの企業が「体験価値」を重視するようになりました。
例えば人気の高い高級ホテルでは、チェックインカウンターの背後に明るい照明と自然素材のインテリアを用い、リラックスできる雰囲気を演出しています。
これは単なる宿泊手続きの場ではなく、「おもてなしの入口」として機能させているのです。
また、中小企業やベンチャー企業でも、受付を簡略化しつつも、印象がよくなるよう、香りや照明、BGMなどの細やかな演出を取り入れています。
単に業務をこなす場から「信頼構築の場」へと進化しているのです。
■3.歯科医院ではどうすればよい?
まず、もっとも簡単に取り組めるのは“モノを減らす”ことです。
受付カウンターの上に所狭しと歯科用品のカタログや模型、ペン立て、ぬいぐるみ、折り紙などが置かれていませんか?
そのひとつひとつが経年劣化し、医院の清潔感を損ねる原因になります。
カウンターの整理ポイント
スタッフには「受付の美化」がどれだけ医院の印象を左右するかを説明し、日々のチェックリスト化も効果的です。
1.必要のない小物は撤去
折り紙やぬいぐるみはキッズスペースへ。いただいた作品は院内の別の場所で「展示コーナー」として飾れば、患者さんも喜びます。
2.歯科用品は清潔なガラスケースへ
歯間ブラシやフロスなどの販売物は、ホコリを防げるガラスのディスプレイに 入れて照明をあてると、ぐっと見栄えがよくなります。
3.受付に必要なものは最小限に
問診票・ペン・予約カレンダー・医院案内パンフレットのみに限定。あれもこれもと置くと、散らかった印象を与えます。
4.掲示物はサイズ統一&定期交換
「マイナンバーカードの提示」などの掲示は、サイズをB4に統一し、パウチ加工かケースに入れてきれいに掲示。印刷も年に一度は更新しましょう。
5.受付の照明と清掃を徹底
照明は明るく。スポットライトが理想的です。カウンターや床のほこり・汚れは、1日2回の清掃を習慣にしましょう。
6.カウンター自体のリフォームも検討
古くなったカウンターは、表面だけでも張り替えると驚くほど印象が変わります。低予算で可能なDIY風の補修もおすすめです。
■4.まとめ
受付は医院の「顔」です。そして、その顔が明るく、整っているかどうかで、医院の価値が大きく左右されます。
雑然とした受付、古びた掲示、色あせたぬいぐるみ——これらは「清潔な医療」を提供するという歯科医院の基本理念と矛盾します。
日々の診療に集中していると気づきにくい部分ですが、患者さんは意外なほどしっかり見ています。
だからこそ、医院全体で「感じのよい受付」を作る工夫と努力が必要なのです。スタッフを巻き込んで、全員で「貴院らしさ」を形にする。
それが、売上アップ・患者数増加につながる“マーケティング施策”なのです。
ぜひ一度、受付カウンターから医院を見直してみませんか?
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【発行者】医業経営コンサルタント 木村 泰久