【コラム】
先週末、創業20周年記念講演会と記念パーティーを開催いたしました。

記念講演会では
WHITE CROSS株式会社 代表取締役CEO・歯科医師 赤司征大先生にご講演いただきました。
「歯科医療の未来図」と題し、近未来の歯科のありかた、今後の展望など
とても興味深い内容で受講くださった先生方も熱心に聞いておられました。

記念パーティーでは歯科界で著名な方々や、
お世話になっているクライアント医院の先生方にご来臨いただき、
お陰さまで大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。
これからも皆様のお手伝いができるよう精進して参りたいと思います。

さて、尾身会長が新型コロナ感染症が第9波に入ったとみられる、との見解を発表しました。
街中ではマスクを着用しない人も多くなりました。

こういったアナウンスにはもう慣れてしまいましたが、
引き続き、院内では患者さんにもマスクを着用していただきましょう。

また、みなさんも、自分の身は自分自身で守るようにしましょう。

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【2023年度 WEBセミナー】 各回16:00~17:30
7月13日(木) 「事例で分かる!分院展開と規模の拡大」
9月14日(木) 「事例で分かる!清潔管理と滅菌消毒」
10月19日(木) 「事例で分かる!人事評価の進め方」
11月  9日(木) 「事例で分かる!指導監査の現状と対策」
受講料:各回6,600円(税込)
受講方法:オンタイムまたは録画視聴からお選びいただけます

【2023年度自費セミナー】NEW
1.ドクターのための究極の自費話術教室
第2回 10月8日(日)、9日(月祝)
受講料:275,000円(税込・昼食込)
会 場:【予定】アットビジネスセンター渋谷東口駅前会議室
定員6名

2.歯科カウンセラー養成講座
第2回 10月29日(日)9:30~17:00
受講料:27,500円(税込・昼食込)
会 場:飯田橋レインボービル
定員20名

【お知らせ】
※歯科経営改善ゼミナール DVD講座のお知らせ

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では、メルマガを始めさせていただきます。
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【メルマガの主旨】
優良な医療機関の売上向上、患者数増加は社会に役立つ使命です。
そして、売上や患者数を増やすためには、医療サービスとしてのマーケティング
対策が必要です。

このメルマガは、歯科経営に絞り込んだ狭い専門領域のメルマガです。
優秀な診療技術を持ちながら、売上と患者数の減少に悩むドクター、あるいは、新規開業して早期に売上と患者数を増やしたいと考えているドクターのご参考にしていただければと思います。

みなさまのご期待に応えるため、少しでもお役に立つ内容の濃いものにしたいと考えております。

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【発行周期】 原則として、第2、第4月曜日
【発行者】 木村 泰久
(社)日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント
株式会社 M&D医業経営研究所 代表取締役
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成功する!歯科医院のマーケティング対策 第466号

【目次】
1.小児歯科のすすめかた
2.他産業でいえばどんなこと?
3.歯科医院ではどうすればよい?
4.まとめ

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■1. 小児歯科のすすめかた

小児歯科は子ども達だけでなく、その両親、祖父母、さらに子育て仲間にまで
患者層が拡大する可能性があり、差別化の武器になります。
また、患者層の高齢化を抑止し、医院の価値を高めることができます。

さらに、小児の時代から定期予防を開始すれば、早い段階で矯正治療を開始できるほか、
栄養状態を改善し健康な発育を促すことができます。
その結果、成人してからも長く口腔内の健康状態を維持できる可能性が高くなります。

しかし、どの歯科医院でも、開業エリアの小児数が減少するなかで、集患が難しくなっています。
それは、少子化が進んでいるからです。

我が国の年間出生数は、第一次ベビーブーム期には約270万人、
第二次ベビーブーム期の1973年には約210万人でしたが、
毎年減少し続け、1984年には150万人を割り込み、
2020年の出生数は約84万になりました。

特殊出生率は1.33。

1人が0.67人しか子どもを産まない。
0.67×0.67は0.44というように急激に人口が減少していく時代を迎えています。
人口の減少と高齢化が同時に進行しています。

2065年には生産年齢人口が2017年の約半数に減少するが、
65歳以上の高齢者は減少しません。

そして14歳以下の人口が減少を続けます。
では、どう取り組めばよいのでしょうか。

■2.他産業でいえばどんなこと?

少子化が進行した結果、
保育園や幼稚園でも入園者を集め、
経営を維持するために差別化が必要不可欠になっています。

こども向けの塾や音楽教室なども大変ですが、
一人の子どもにお金をかける時代になっており、
差別化に成功すると、ある程度の売り上げが確保できます。

首都圏では、高額の授業料がかかる英会話幼稚園が人気です。

■3.歯科医院ではどうすればよい?

歯科医院でも、子どもを集めるためには、差別化が必要になっています。
テーマパークのような小児歯科、保育園のような小児歯科、
ゲームセンターのような小児歯科など、いろいろな取り組みをしている医院があります。
そこまでして小児を集める意味があるのでしょうか。

歯科医院では、院長の年齢プラスマイナス20歳が患者の年齢と言われています。
院長が60歳になったら、高齢患者は80歳になり、加齢によって年々減少していくことになります。
さらに、2025年以降、外来患者の減少にともなって患者の減少が加速していきます。

ところが、小児歯科を重視し、例えば近隣の保育園に入園する小児患者が毎年入ってくれば、
患者の年齢層は上がっていきません。

この結果、将来においても患者数の減少にみまわれるリスクが減少し、
事業承継でも医院の価値が高くなるとみられるのです。

■4.まとめ

成功する小児歯科経営のポイントとは、
小児歯科に求められるコンセプトを理解する事です。

1.子どもに恐怖感を抱かせない
2.子どもが自分から定期的に行きたくなる医院づくり
3.小さな子どもをもつ母親が、安心して自分の診療を受けられる託児サービスなどの診療体制
4.子どもだけでなく高齢者や成人、さらに訪問歯科など、生涯ケアできる歯医者
5.小児歯科だけでなく、小児の予防や栄養指導、歯列矯正まで一貫して担当できる歯科医院
などが有効です。

そしてそのためには、
本格的なキッズコーナーを備えたり、託児サービスを開始したりするなど、
小児や小さなお子さんを持つ母親に向けた工夫が必要です。

スタッフミーティングなどで話し合って、医院で出来ることから始めてみましょう。

以上